Monday, 23 March 2009

【世界の街角から】観光ガイドブック(1) 第16号 2009年3月22日

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メールマガジン「世界の街角から」          第16号 2009年3月22日
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今号はいつもお世話になっている観光ガイドブックについてのレポート(1)で
す。
出張先より人や街、生活のこと、肌で感じたこと、美しいもの、旨いもの、ちょ
っと硬い言葉で言えば社会経済情勢かな、等、気ままなレポート等をお届けして
います。
▼今号の目次はこちらです。
観光ガイド(1)
■地球の歩き方
■Lonely Planet
■Bradt Travel Guide
観光ガイド(2)
■Let's Go Travel Guide
■Rough Guide
■Insight Guides
■Bule Guide
■■編集後記
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★Today's Topic-ロシア一の美女★
http://tinyurl.com/ahnehy

■地球の歩き方
あれよあれよという間に世界中の国と地域をカバーしてしまった日本語の旅行ガ
イドブック、説明は要らないほど日本人に認知されているのではないだろうか。

地球の歩き方はダイヤモンド社が1979年に北米及びヨーロッパ版を刊行したのが
始まり、ロンリープラネットを参考にしているというが趣は異なる。現在、アジ
ア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸、オセアニア各地と概ね世界中をカ
バーし地球の歩き方は100冊以上に上る。その他、ポケット、リゾート、地球の暮
らし方等のシリーズを展開し、その総数は200冊を上回る。国内の海外旅行ガイド
ブックのシェアは最大である。

当初は、個人格安旅行向けであったが、最近では、高級ホテルを多く掲載してい
る。また本書の構成が読者からの投稿を募り掲載していたことから主観的過ぎて
迷ってしまうことから「地球の迷い方」と揶揄された。これは多くの読者の意見
をそのまま反映したためであるが、最近では概ね改善しているように思われる。
更新は基本的に毎年更新版を出版しているが、その必要は全てに当てはまるもの
ではなく内容を充実させてほしいとも思う。

本書のモデルと思われるロンリープラネットに比べ、写真、地図等が多く、カ
ラー印刷が多いが、欠けている情報も多いとの指摘がある。

http://www.arukikata.co.jp/

構成は、個人旅行市場をターゲットとしたと思われ、それまでの旅行ガイドブッ
クが現地の観光情報中心のガイドであったのに対し、移動、宿泊、食事、ショッ
ピング、観光情報等の構成になっており、個人旅行者を中心に歓迎されている。

▼韓国版、中国版「地球の歩き方」
韓国には「世界を行く(Segyereul ganda)」というタイトルの「地球の歩き方」
にそっくりの旅行ガイドブックがあるが、これは地球の歩き方の版権をランダム
ハウスコリア社が購入して翻訳、出版したものである。 中国にも、「地球の歩き
方」と外見・中身が同じ物が販売されているが詳細不明。
(wiki)

▼地球の歩き方30周年
http://www.arukikata.co.jp/30th/

文句を言いながらも何かとお世話になっている地球の歩き方が発行されて30周年
とのこと、成田空港が開港した1978年の翌年の1979年、昭和54年にアメリカ編、
ヨーロッパ編が発行された。私が最初に目にしたのは1981年か1982年版だろう。

1983年、初めてヨーロッパへ旅行したときは「地球の歩き方」ではなく、翻訳本
で同じようなヨーロッパを一日4000円で旅行する云々というタイトルのガイドブ
ックがありこちらを利用した。なぜ地球の歩き方ではなかったかというと、多分、
航空券のパッケージに含まれていたのだろう。旅先では地球の歩き方を携行して
いる個人旅行者が多くお互いの情報交換をしたものだ。

当時、前述の通り、地球の歩き方は投稿者によっても支えられていた。これが良
し悪しで、主観的なことゆえ地球の迷い方と揶揄される原因ともなった。そうい
う私もブルージュで食べたバケツに入ったムール貝がとても美味しくて投稿して
みたところ、掲載されたことがある。

その後、1985年には東アフリカ編、初刊であろう、にお世話になり、ザンジバル
島からモンバサ、マリンディ、ラム島、ナイロビと旅行した。ジンバブエやザン
ビアは当時はカバーしていなかった。

日本人の海外旅行者数の伸びに伴って地球の歩き方シリーズは既に全世界をカ
バーするまでに成長したようだ。1983年当時、600万人だった海外旅行者数が現在
ではその3倍まで伸びていることから相乗効果が働いたのではなかろうか。なんと
いっても日本語のガイドブックでこれらの地域をカバーしている例が少ない。

最近でも出張に行く際は概ね地球の歩き方も購入している。日本語で書かれてい
ることや写真など判りやすい構成となっていることもある。同時にLonely Planet
やLet's Go シリーズ、Rough Guide、Bradt Travel Guideなども携行している。

地球の歩き方1980-81年版
http://blog.arukikata.co.jp/tatsujin/_15/2008/11/1980.html

■Lonely Planet
90年代はじめだろう、中米版を購入したのが初めて手にしたLonely Planetだ、そ
して今のサイズよりもう一回り小さいサイズだった記憶だ。本格的に使い始めた
のは90年代後半からではないだろうか、というのも出張先が概ね多くの旅行者の
行き先と変わらなかったからだが。

ロンリープラネットは、1972年、ロンドンのRegent's Parkのベンチで創業者であ
るクライスラーのエンジニアであったTony WheelerとMaureenが出会い、旅行好き
の両者が意気投合して結婚、新婚旅行のためトルコからイラン、アフガニスタン、
パキスタン、インド、ネパールとユーラシア大陸を横断しオーストラリアまで旅
行したことに起因する。

シドニーで、Wheeler夫婦はヨーロッパからの旅についての質問攻めに会い、新婚
旅行の間に書き留めていた日記をもとに、1973年「across ASIA on the cheap」
(94ページ、簡易製本)という最初の旅行ガイドブックを自費出版した。これが
Lonely Planetの始まりである。その後、ウィーラー夫婦は18ヶ月間、東南アジア
を旅行し、1975年に第2弾となる「South-East Asia on a Shoestring」を出版し
た。1976年には、「ネパールとヒマラヤトレッキング」、1977年に「オーストラ
リア」、「アフリカ」、「ヨーロッパ」、「ニュージーランド」を出版し、以後、
順調に世界の各地域をカバーし、出版部数も伸ばした。

Lonely Planetシリーズの第一版「across ASIA on the cheap」は、当時、ほとん
どの国において格安旅行が一般的ではない状況下、東南アジア、中東、インドを
経由する英国とオーストラリア間の格安旅行が若者、、特にオーストラリア人や
ニュージーランド人、の通過儀礼的なルートを形成した。

Lonely Planetシリーズは最初インドを含むアジア地域が1981年に出版され、1990
年代に入り、ヨーロッパ、北米へ拡大した。2004年現在、118の国と650タイトル
を数え、英語による旅行ガイドブックのシェアは25%で、世界一である。また出版
言語は8カ国語、そして600万部を出版している。その規模と内容の詳細さからバ
ックパッカー(Independent traveler)のバイブルとも称される。
http://www.lonelyplanet.com/about/

ロンリープラネットは、"John Murray"を始めとするヨーロッパの伝統的なガイド
ブックと同じく、写真は数えるほどのみでガイドブックの内容のほとんどがテキ
スト情報により占められる。

記載内容はその国や地域の歴史、文化、気候、言語などの基本情報が充実してい
る。地図も簡素であるがまあ使える。これらに加えて、あらゆる移動手段、ヒッ
チハイクの状況も含み、安宿やキャンプなど個人旅行のための情報も充実してい
る点が大きな特徴となっている。

また書籍版には一切の広告やタイアップ記事は存在しない。執筆者は、現地在住
者や該当地域を旅する者が複数人で共同執筆を行う。執筆者は、ツアー会社、ホ
テル、レストランなどからリベートを受け取った場合には解雇の対象とされる。
これはユーザに正確な情報を提供するための創設以来のポリシーに基づいている。
ただし、インターネット版ロンリープラネットに関しては特定の条件の下に広告
が掲載されている
http://www.lonelyplanet.com/

日本ではメディアファクトリーから「イタリア」や「ハワイ」などの主要な旅行
先のガイドが出版されている。2007年2月にはMSNトラベルとウェブでの独占提携
を開始し、日本語に翻訳した「MSNトラベル海外都市ガイド」として提供を開始し
ている。

ロンリープラネット社(Lonely Planet Publications )はオーストラリアと英国
に事務所を置き、2007年10月1日、75%の株式がBBC Worldwideに売却され、TV
分野にも進出している。
(wikiを参考)

■Bradt Travel Guide
Bradt Travel Guideとの出会いは多分2004年9月にボスニア・ヘルツェゴビナへ主
張したときに初版(2004年7月発行)を購入したのが最初だろう、英語版でこの国
のガイドは他に見当たらなく情報が少なかったのでこのガイドブックはたいへん
役に立った。その後、2006年3月にモザンビークへ出張した時にもこのガイドブッ
クを利用した。ロンリープラネットが手薄な国をカバーしているようだ。

Bradt Travel Guideは1974年にHilary Bradtにより設立された旅行ガイド出版社
で最初のBradt Travel Guideは同じく1974年、Hilary and George Bradt夫妻によ
りアマゾン川支流の艀で執筆されたという。

出版社は英国BuckinghamshireのChalfont St. Peterをベースにし米国コネチカッ
ト州に共同出版社であるGlobe Pequo社をおいている。Bradt Travel GuidesはThe
Independentで取り上げられた以下のようにこれまで既存の観光ガイドでカバー
されていない国や地方を詳細に説明している。

"reach parts of the world other travel publisher's don't reach"

Bradt Travel Guideは基本的に格安旅行向け(low budget)に編集され、国や都
市の歴史文化、自然環境など詳細に説明されているが、ホテルやレストラン、メ
ディカルケア、旅行案内等が必ずしも同じ基準で記述されているわけではないと
の指摘がある。また著者の主観が優先されているのでガイドブックごとにばらつ
きがありそれぞれに特徴があるようだ。時として一般の観光客向きでないない慣
例的ではなく逆説的な表現もあるようだ。
http://www.bradt-travelguides.com/

■■編集後記
最後までお読みいただきありがとうございました。
観光ガイド(2)では「Let's Go Travel Guide」、「Rough Guide」、「Insight
Guides」、「Bule Guide」を取り上げる予定です。

引き続き、私の視点でトピックを提供できればと思っています。
ご意見・ご感想はお気軽にご連絡下さい。
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メールマガジン「世界の街角から」第16号 2009年3月22日
発行責任者:飯尾彰敏
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