Wednesday, 25 November 2009

世界の街角からMM 第38号 ウズベキスタン概況レビュー(5) 2009年10月28日

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メールマガジン「世界の街角からMM」        第38号 2009年10月28日
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ウズベキスタン概況レビュー5(民族、自然環境、地方行政)です。
▼目次
ウズベキスタン・レビュー5
■民族
■自然環境
■地方行政
■■編集後記
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■民族
ウズベキスタンの人口別民族構成(前回紹介したのと構成が異なるような気がす
る、朝鮮系が計上されていないので。)は以下の通り。独立後、この構成はロシ
ア人をはじめとする少数民族の出国と旧ソヴィエト連邦地域からのウズベク人の
帰国でウズベク人比率が徐々に高くなっている。

タジク人が5%と非常に少ないが、多くはウズベクとカウントしていると思われる。
その他の中に、朝鮮系、ユダヤ人、ギリシャ人、アルメニア人、ウクライナ人等
が含まれる。なぜ、ギリシャ人がこの地に居るのか、独立前までは35000人程度住
んでいたが現在は5000人程度である。

ウズベク71%
ロシア8%
タジク5%
カザフ4%
タタール2.5%
カラカルパク2%
その他7.5%

ウズベキスタンが独立した時、中央アジアに広がるイスラム原理主義者の台頭が
懸念され、ウズベキスタンは宗教に対して長年規制してきたことから急速に普及
していくだろうと予測された。

1994年当時、50%のウズベキスタン人がイスラム教徒といわれたが、少数がイスラ
ム教に関する実践的な知識を持っていたに過ぎないか、知識を得たばかりであっ
た。しかし、イスラム教の順守はこの地域で増加している。

◆教育
ウズベキスタンの15歳以上の識字率は99.3%と非常に高いが、15歳以下の就学年齢
の88%だけが就学している。これは、教育基本法が1992年に制定され教育改革がは
じめられたが教育予算の割り当てが不足しその進展は非常に遅く、教育施設は老
朽化し、カリキュラムの更新は遅れている。そのような状況下、年間60万人の大
学卒業者が輩出されている。しかし受け皿がないのが課題だ、ゆえに外国で就労
の機会を見つけるか、国内にフリーターで留まるかになる。労働人口の10%が外国
で就労している。

現行の教育システムは、1-5年が初等教育、6-11年が中等教育、それ以上が高等
教育となる。日本や米国と異なり、大学入学年令が1年早い。それから、飛び級も
あり、私の知人は20歳で大学を卒業してしまった。

■自然環境
ウズベキスタンの環境状況は国際環境団体の間では主要なトピックとなっている。
これは、数十年に及ぶソヴィエト連邦による綿花栽培の拡大が、大災害シナリオ
という結果を生み出している。農業は主要な汚染源となり、大気と水質の悪化を
招いている。

その中でも代表的なアラル海災害は、一つの事例である。アラル海は、空気中の
湿度を維持する機能を持ち、以前は世界第4位の面積を有する内水面であった。

1960年以降、流域の不適当な水利用から、カラコムダム建設や上流域での貯水池
建設等、アラル海は以前の水面の50%以下に縮小し、水量は3分の1以下になった。
信頼できる調査は行われておらず、データは公的機関からの情報に過ぎない。

多くの動物の死とアラル海地域からの難民だけが災害を推測させることが出来る。
誰にこの災害の責任があるのか、1960年代にアムダリア川からの取水を支持した
科学者と政治家、独立後に適切な灌漑施設やダム建設への予算措置をしなかった
政治家なのか、という疑問が残る。

実質的に解決が不可能なアラル海問題のため、高度な塩類濃度と重金属による土
壌汚染はカラカルパキスタン共和国内に広まっている。約94%の水資源が農業に利
用され、土壌の高い塩性化に影響している。農薬の多用と綿花栽培促進のための
化学肥料の使用が土壌汚染を引き起こしている。

独立後、数々の研究機関が調査を行ったが抜本的な対策の実施には至っていない、
現在、ムイナック(アラル海沿岸の元猟師町)は見捨てられたような感がある。

アラル海問題リンク集
http://uz.iio.org.uk/aralsea.htm

History of the Aral Sea: from Antiquity to Present
http://www.cawater-info.net/aral/aral0_e.htm

■地方行政
ウズベキスタンの地方行政は、12の県(viloyati)と1自治共和国、1独立都市
からから構成されている。県知事は大統領の任命で決められている。
以下に各県別の人口を示す。都市名はウズベク語、県はviloyati、市は市shahri
である。

Division Capital City Pop (2008)
Buxoro Viloyati Buxoro(Bukhara) 1,576,800
Jizzax Viloyati Jizzax 1,090,900
Navoiy Viloyati Navoiy 834,100
Qashqadaryo Viloyati Qarshi 2,537,600
Samarqand Viloyati Samarqand 3,032,000
Sirdaryo Viloyati Guliston 698,100
Surxondaryo Viloyati Termez 2,012,600
Toshkent Viloyati Toshkent 2,537,500
Toshkent Shahri Toshkent 2,192,700
Fergana Valley Region
Farg'ona Viloyati Fergana  2,997,400
Andijon Viloyati Andijon 2,477,900
Namangan Viloyati Namangan 2,196,200
Karakalpakstan Region
Xorazm Viloyati Urganch 1,517,600
Qaraqalpaqstan Respublikasi Nukus 1,612,300
(wiki)
Toshkent Viloyati(タシケント県)のデータはToshkent Shahri(タシケント
市)を含む統計である。県の下位にはディストリクトがある。

▼為替レート
1USD=1514 Sum (中央銀行商業売りレート)2009年10月16日
National Bank of Uzbekistan (National Bank for Foreign Economic Activity)
http://eng.nbu.com/about/history/index.php

■■編集後記
数字が並んでいると精緻に見えるがその根拠の信頼性を検証しないと数値は使え
ない。いつも悩むところだ。
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メールマガジン「世界の街角からMM」第38号 2009年10月28日
発行責任者:飯尾彰敏
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