2011年10月15日土曜日

【世界の街角からMM】第118号 ヘルシンキ・タリン紀行(2) 2011年10月15日

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メールマガジン「世界の街角からMM」       第118号 2011年10月15日
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2010年7月下旬から数日間、ヘルシンキとタリンを訪れる機会を得た。目的地に
辿り着くまでに何かとあったが、備忘録的にヘルシンキ・タリン紀行2です。
▼目次
■25年ぶりのヘルシンキとクリスティーナ一家との再会
■Linda Lineでタリンへ
■タリン旧市街散策
■夜のタリン
■早朝のタリンと琥珀
■タリン情報
■■後記
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■25年ぶりのヘルシンキとクリスティーナ一家との再会
モスクワ一泊招待となった翌日の便でヘルシンキへ移動した。アエロフロートと
との共同運航便で機体はフィンランド航空、よく考えたらフィンランド航空は初
搭乗だった。食事が外れ、手を付けなかった。

ヘルシンキ空港に着陸する間近に森林と住宅地、そして道路ネットワークが窓か
ら見えてきた。25年前はレニングラードから列車だったので、ラハチ駅でクリス
チーナと待ち合わせした。

彼女は空港近くのVantaaに住んでいた。子供たちと一緒にシトロエンのハッチバ
ックで迎えに来てくれた。息子と娘が一人づつ、二人とも小学生なので元気いっ
ぱいだった。クリスティーナは20数年の時間の経過は確かだったが、話してみる
と当時と変わらなかった。

車で自宅まで行き、旦那を含む家族と一緒にランチをご馳走になり、暫く世間話
をしてスケジュールを説明すると、時間がないと言いだし、あわただしく、クリ
スチーナの家を後にした。新興住宅街で低層のタウンハウススタイルだ、家の中
を案内するのは客に対する礼儀なのか、家族4人で4部屋あったので標準的な広さ
なのだろう、車がないと不便かと思ったが、バスが頻繁に運行されているのでの
最寄りの商業施設までは容易に行けるとのことだった。

空港からクリスチーナの家までのルートや住宅地の整然さは、25年前の印象と変
わらなかった。母親が近くで健在とのこと、一目挨拶をと思ったが敵わず、残念
だった。

こんなに手のかかる子供がいるが、これまで共働きというのがフィンランドの素
晴らしいところだ。日本はいったいどうなってしまったのだろうか。

土曜日なのにクリスティーナの旦那はダウンタウンの会社へ行くという。ITエン
ジニアなので週末でもよく出社するようだった。その旦那の車に便乗させてもら
い、リンダラインの埠頭でドロップしてもらった。

Helsinki International Airport
http://www.helsinki-vantaa.fi/home?

■Linda Lineでタリンへ
土曜日ということもあり、車は空いていた。人口がそれほど多くないフィンラン
ドなので平日でも混雑と言うことはありえないのだろう、このゆったり感が何と
も快適だった。

港近くになり、これが大統領官邸、そして、その前にある建物がデザイン上好ま
しくないと議論になっている建物など、旦那が説明してくれた。後で調べたら好
ましくないデザインの事務所ビルは著名なフィンランド人建築家アルバー・アー
ルトの設計だった。

リンダラインの埠頭は、市の中心に最も近い場所だった。目の前がトラム乗り場
出し、歩いてもよい。反対側にVaiking Lineの大型の船が停泊していた。

リンダラインはジェットフォイル双胴船を運行しており、フィンランド湾を挟ん
だ対岸に位置するエストニアの首都タリンまで1時間半の距離だった。料金は、2
6-26EUR、時間帯によって異なる。事前予約をしたが、当日でも乗れないことは
ない。

船会社により埠頭が異なるので事前によく確認にしておく必要があるが、1983年
と1985年にストックホルムを往復したSilja Lineが直ぐ隣であった。その船が停
泊していたがその大きさにあらためて驚いた。

席は特に決まっておらず空いている席に座った。夏なので混んでいる方なのだろ
う、ほとんどの客がフィンランド人とエストニア人だ、その中に時々、旅行者が
いた。

出港後、船は島の間を縫ってゆっくり進み、外洋へ出ると速度を上げた。お天気
は快晴、気持ちのよい夏の午後だった。

Linda Line
http://www.lindaline.fi/

■タリン旧市街散策
ジェットフォイルの船は1時間半後にタリンの港に着岸した。パスポートコント
ロールはなく、そのまま、埠頭の目の前に停まってい白地にイエローの帯のある
連結バスに乗り行き先を聞いた。英語が通じるわけではなったが地図を示したら
OKだという。料金は現地通貨でもEURでも受け付けてくれた。ここはEU加盟国な
のだ。

料金1EURを支払い、バスの席にボロボロのキャリーオンとともに腰を落ち着け
た。客はほとんど乗っていない。記憶したタリンの地図から港から旧市街の入り
口はそれほど遠くはない。記憶通りにバスが旧市街の外側の通りをしばらく走っ
たら運転手がここで降りろと教えてくれた。

礼を言ってから車窓から見えた旧市街への入口へ少し戻り、石畳を歩きはじめた。
両側に並ぶショップを眺めながら先へ進む。城壁をくぐると旧市街だ。ホテルは
その先の左のはず、だが、住所はあるものの入口がない。よく見ると張り紙がし
てあり、城壁に沿って左へ行き、更に左へ行ったところにホテルの入り口がある
との説明だ。少し戻るとホテルのサインが見えた。そこへ丁度、旅友が迎えに出
ていてくれた。

このホテル、ネットで探したので難しい。リガやヴィリニュスと比べたらやや高
めの印象だったが他に情報がなく、そのままとした。部屋は狭いが他はスタン
ダードなホテルだった。

Baltic Hotel Vana Wiru
Viru str. 11, Tallin
Estonia 10140
Tel. +372-66-91 515
(143 EUR for 2 nights)

■夜のタリンとクラブ
旧市街を歩いていたらセクシーな看板があったので近づいてみた。地下がストリ
ップバーのようだったがまだ時間が早そうで誰もいなかったので退散することに
した。入口にテナントの説明があり、よく見ると日本大使館が入居しているビル
だった。翌日、城からの帰りに桜が植えられている場所があり、それは日本大使
館の前だった。昨晩の反対側のようだ。

クラブをいくつかチェックし、Vabankだったか、そんなクラブへ行ってみた。こ
ういう場所は若者文化を体験できいつも楽しみにしている。

http://www.vabank.ee/
http://www.tallinn-life.com/drink/pubs_cafes_details/237-Vabank_Club

Club Hollywood
http://www.club-hollywood.ee/
http://www.tallinn-life.com/drink/pubs_cafes_details/9-Hollywood

ビールを飲みながらほろ酔い気分で万国共通の音楽と空間を楽しんだ。午前2時
過ぎ、旅友は女の子と上手くやっていそうだったので一人でホテルへ戻ったが、
まだまだ街は活気が冷めやらぬほどだった。

■早朝のタリンと琥珀
タリン旧市街は小高い丘の上に城があり、その周囲に街が形成されている。ここ
は世界文化遺産に登録されている。朝食の後、見晴らし台がある場所まで散策し
た。旧市街は想像するにかなりよく維持管理されている印象を受けた。ソ連時代
はどうだったのだろうか、崩壊直後はと思いを巡らしても仕方がない。

観光コースの見晴らし台を巡った。眼下には鉄道駅が見えた。リガやサンクトペ
テルブルクへ通じるのだろうが、現在はバスのが便利だ。地形的には丘の上、城
があるあたりが最も高くなっており、バルト海を見渡せた。しばらくここで佇ん
だ。

その横に琥珀のショップがあった。木の樹脂が化石化したもので黄色い飴色をし、
ヨーロッパでは宝飾品として扱われている。バルト海沿岸で多く産出するため当
地特産品となっている。

■タリンの旨いもの

▼ペガサス
旅友が一版前のロンプラからこのレストランをピックアップした。最新版には確
か掲載されていなかった。これは正解で通ってしまったレストランだ。注文した
料理はすべて美味しかった。特に魚料理が絶品。

Harju 1
tel: +372 6314040
http://www.restoranpegasus.ee/

http://www.tallinn-life.com/eat/restaurants_details/7-Pegasus

http://www.hg2.com/cities/estonia/tallinn/restaurants/international/---p
egasus---tallinn-estonia

■タリン情報
ネット検索とLonely Planet Baltic States版を基本とした。

Tallinn-life
http://www.tallinn-life.com/

Tallinn Info
http://www.lindaline.fi/en/in_tallinn/

▼ホテル
今回宿泊したホテルは、旧市街の入口に立地する「Baltic Hotel Vana Wiru」、
ネットで検索した結果、2泊で143EUR(キャンセル不可の条件だと一泊65EUR)で
あった。

Baltic Hotel Vana Wiru
Viru str. 11, Tallin
Estonia 10140
Tel. +372-66-91 515
(143 EUR for 2 nights)

▼その他のホテル
Sokos Hotel Viru
Viru va"ljak 4, 10111 Tallinn, Estonia
Puh. +372 6 809 300
http://www.sokoshotels.fi/en/hotels/tallinn/

Radisson Blu Hotel Olumpia, Tallinn
Standard Room EUR64
Liivalaia 33, - 10118 Tallinn
+372-631-5333
http://www.radissonblu.com/olumpiahotel-tallinn

Park Inn Central Tallinn
Strandard EUR48.75/55.0
Narva Mnt 7c, Tallinn, 10117
+372 633-98
http://www.tallinn.rezidorparkinn.com/

Radisson Blu Hotel, Tallinn
Standard EUR74
http://www.radissonblu.com/hotel-tallinn

Reval Hotelsというバルト三国に展開していたホテルがあったが、現在はRadiss
on SASの傘下となっている。
http://www.revalhotels.com

▼Helsinki-Tallinn Ferry
Nordic Jet Line
No Operation in 2010

Tallink
http://www.tallinksilja.com/en/

■■後記
思いを寄せて26年目、バルト三国で残っていたエストニアを訪問することができ、
一昨年のラトビア、リトアニア訪問で全てのバルト諸国を訪問した。
他のバルト三国ともソ連時代に訪問したかったのが本音、そこまでしつこくなか
ったのがこんなに時間がかかったのだろう。
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メールマガジン「世界の街角からMM」第118号 2011年10月15日
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