Thursday, 2 May 2013

【世界街角通信】第163号コロンボ(6)日本を分割占領案から守ったセイロンの演説 2013年5月2日



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メールマガジン「世界街角通信」       第163 201352
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南の島、スリランカに滞在中です。今号はコロンボ(6)、日本を分割占領案か
ら守ってくれたセイロン(現スリランカ)代表の名演説です。

▼目次
■日本を分割占領案から守ってくれたセイロン(現スリランカ)代表の名演説

■■後記
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■日本を分割占領案から守ってくれたセイロン(現スリランカ)代表の名演説

果たしてどれほどの日本人がこの事実を認識しているのだろうかと思う、ここで
今一つ、サンフランシスコ講和会議において、当時の英連邦自治領セイロン代表
の名演説を紹介しておきたいと思います。

この演説が機に日本への賠償と制裁措置を要求していた戦勝国やソ連による日本
分割統治の反対を押し切り、日本の国際社会への復帰への道を開いたと言われて
います。

195196日 アメリカ合衆国サンフランシスコに於ける、対日平和条約の締結
と調印のための会議に於けるセイロン(スリ・ランカ)政府代表団々長JR.ジ
ャワルデネ(後に大統領)の演説要旨です。

▼日本国との平和条約(Treaty of Peace with Japan、昭和27年条約第5号)は、
第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国をはじめとする連合国諸国と日本国との
間の戦争状態を終結させるため、両者の間で締結された平和条約。

本条約はアメリカ合衆国のサンフランシスコ市において署名されたことから、サ
ンフランシスコ条約・サンフランシスコ平和条約・サンフランシスコ講和条約な
どともいう

以下「かしゃぐら通信」からの抜粋です。

~前置き~
1951年のサンフランシスコ講和会議において並み居る戦勝国は、日本に対して対
日賠償&制裁措置を叫びました。

ソ連などは、「日本に平和や自由を与えることは許されない」、「国を分割して
統治すべき」と、米ソ英中の四ヶ国だけで分割統治を提唱しました。

日本分割占領案

その分割案に真向から反対した国が出席国の中で最も弱小の島、英連邦内自治領
セイロン政府(現スリランカ)代表でした。

同じアジアの仏教国という立場から、参加国に寛容の精神を求め、日本に対する
いかなる制裁にも反対し、

日本の完全独立を認めて国際社会の一員として迎えるべきだと説きました。

その時の演説を抜粋です。
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何故アジアの諸国民は、日本は自由であるべきだと切望するのでしょうか。

それは我々の日本との永年に亘るかかわり合いの故であり、又アジア諸国民が日
本に対して持っていた高い尊敬の故であり、日本がアジア緒国民の中でただ一人
強く自由であった時、我々は日本を保護者として又友人として仰いでいた時に、
日本に対して抱いていた高い尊敬の為でもあります。

私は、この前の戦争の最中に起きたことですが、アジアの為の共存共栄のスロー
ガンが今問題となっている諸国民にアピールし、ビルマ、インド、インドネシア
の指導者の或人達がそうすることによって自分達が愛している国が開放されると
いう希望から日本の仲間入りをした、という出来事が思い出されます。

セイロンに於ける我々は、幸い侵略を受けませんでしたが、空襲により引き起さ
れた損害、東南アジア司令部に属する大軍の駐屯による損害、並びに我国が連合
国に供出する自然ゴムの唯一の生産国であった時に於ける、我国の主要産物のひ
とつであるゴムの枯渇的樹液採取によって生じた損害は、損害賠償を要求する資
格を我国に与えるものであります。

我国はそうしようとは思いません。何故なら我々は大師の言葉を信じていますか
ら。

大師(ブッダ)のメッセージ、「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる人
は憎しみによっては憎しみを越えられない実にこの世においては怨みに報いるに
怨みを以てしたならば、ついに怨みの恩むことがない。怨みをすててこそ恩む、
これは永遠の真理である。」はアジアの数え切れないほどの人々の生涯を高尚に
しました。

仏陀、大師、仏教の元祖のメッセージこそが、人道の波を南アジア、ビルマ、ラ
オス、カンボジア、シャム(タイ)、インドネシアそれからセイロン(スリランカ)
に伝え、そして又北方へはヒマラヤを通ってチベットへ、支那へそして最後には
日本へ伝えました。

これが我々を数百年もの間、共通の文化と伝統でお互いに結びつけたのでありま
す。

この共通文化は未だに在続しています。それを私は先週、この会議に出席する途
中日本を訪問した際に見付けました。

又日本の指導者達から、大臣の方々からも、市井の人々(街の中にいる普通の
人)からも、寺院の僧侶からも、日本の普通の人々は今も尚、平和の大師の影の
影響のもとにあり、それに従って行こうと願っているのを見いだしました。

我々は日本人に機会を与えて上げねばなりません。

そうであるから我々は、ソ連代表の云っている、日本の自由は制限されるべきで
あるという見解には賛同出来ないのです。
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ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ (スリランカ、元大統領)

195196日、サンフランシスコ対日平和条約の締結と調印のための会議に於け
る演説、スリランカ大使館(東京)資料より

このスピーチが、当時日本に厳しい制裁措置を加えようとしていた諸外国代表の
心を打ち、ソ連による反対を押しきり、日本の国際社会復帰への道に繋がったと
言われています。

本条約締結後、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのもスリランカで
した。

日本を分割占領案から守ってくれたセイロン(現スリランカ)代表の名演説

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■■後記

日本での中等教育における近現代史はもっとしっかりと教育すべきであろう、さ
もなくば、日本国民が国際社会の読み方を誤りかねない。古代日本の歴史も重要
だが優先順位として近現代史を先に持ってきたい、それが日本の国益に繋がると
思います。

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