Saturday, 30 March 2013

【世界街角通信】第159号アルメニアワイン、ブルンバーグでトップ10入り 2013年3月27日

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メールマガジン「世界街角通信」       第159号 2013年3月27日
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ノアの箱舟がアララト山に漂着し、その麓でノアが最初のブドウを植えた。これ
がアルメニアワインのはじまりです。そのアルメニアワインがブルンバーグでラ
ンク入りした。

▼目次
■アルメニアワイン、ブルンバーグランキングでトップ10入り
■アルメニアワインの歴史
■アルメニアワイン祭りツアー

■■後記
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★案内
東京でアルメニア語の、大阪でウズベク語の言語研修が行われます。
(東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/ilc

■アルメニアワイン、ブルンバーグランキングでトップ10入り

世の中(日本)ではアルメニアという国同様にアルメニアワインも知られていな
い。昨今、やっとブルガリアワインが認知されるようになってきているが、それ
らはテーブルワインの範囲(日本では)である。

さて、この度、世界のワインランキングを公表しているBloombergのワインラン
キングにアルメニアワインが堂々とランクインした。

「2010 Zorah Karasi Areni Noir、areni noir種」

Top 10 Wines of 2012 From Burgundy to Armenia to Sonoma
http://www.bloomberg.com/news/2012-12-17/top-10-wines-of-2012-from-burgu
ndy-to-armenia-to-sonoma.html

世界最古のワイナリーであるAreni-1洞窟(約6000年前)があるアレニで醸造さ
れているワイン、この辺りは現在もワインの産地となっている、実に長い歴史が
ある。

Armenian Wine Makes Bloomberg’s Top 10 List(アルメニアのメディア)
http://asbarez.com/107320/armenian-wine-makes-bloomberg%E2%80%99s-top-10
-list/

Taking Stock of Armenia's Wine Industry
http://www.eurasianet.org/node/65577

Zorah Wine
http://www.zorahwines.com/

■アルメニアワインの歴史

5500年前のモカシンに似た皮靴が非常に良好な保存状態で発見されたばかりのア
ルメニア南部、アレニ村近郊の洞窟で、足踏み式のワイン用ブドウ圧搾機、発酵
および貯蔵用の槽、コップ、干からびたブドウのつるや皮、種などが発掘された
と発表された。これは6100年前にワイン醸造を行っていたということになる。
(National Geographic News)

アルメニアは古代より受け継がれている伝統的なワイン醸造としてその名が知ら
れていた。哲学者であるヘロドトスとストラボンさえもワイン醸造について学ぶ
ことは可能であった。紀元前400-401年、クセノポン(Ksenophon)に率いられた
ギリシャ軍が古代のアルメニアであるナイリ(Nairi)を通過した時、アルメニア
の農民は深い洞窟の"karases"(発酵槽)にワインとビールを蓄えていた。

"karases"(発酵槽)にアシを入れて先祖のためにワインとビールを塩貯蔵室に
蓄えていたことは興味深い。19-20世紀、Pyatrovskiによる考古学的発掘調査は、
アルメニアが紀元前9世紀にはワイン醸造国として発展していたことを確認した。
Teyshebaini城塞のなかで480karases(発酵槽)=37000デカリッター(x10リッ
トル)のワイン相当となる、が発見されている。

古代アルメニアの最も古い定住地より数千年前となるKarmir Blurを発掘中、そ
して、2800年前に建設され2700年前に古代アルメニアの都となったErebouni(現
在のエレバン市域)の発掘調査中に、10か所のワイン貯蔵庫にそれぞれ200 kara
ses(発酵槽)が見つかっている。最も古い古代国家であるUrartuの住民であった
アルメニア人の先祖は、ワイン醸造に従事していた。

歴史的な証明では、世界で最も古い古代国家の一つでは、ワイン醸造と果物栽培
の開発に特別に注意が払われていた。しばしば、歴史書の中ではアルメニアのワ
インとビールの製造技術が述べられている。

アルメニアワインは、ソ連時代、アルメニアワイン醸造は最も繁栄の頂点であっ
た。ワインと言えばグルジア産かモルドバ産ワインがソ連国内では名が知られて
いたことから、他方、ロシア南部にはアルメニア人も多いことから、流通してい
たのか知りたいものだ。

つづく・・・
(wikiを参考)

http://winar.am/en/about/armenia.htm

Armenia Wine
http://wpedia.search.goo.ne.jp/enwiki/Armenia_%28wine%29

世界最古のワイン醸造所アルメニア
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=201101
12003

動画-アルメニアワインの歴史
http://youtu.be/27r_PDDDXeg

■アルメニアのワイン祭りツアー

ノアの箱舟がアララト山に到着し、その麓でノアが最初のブドウを植えた。それ
がアルメニアワインのはじまりなのです。

ワイン祭りは、5500年前とされる世界最古のワイン醸造所が見つかった洞窟のあ
る、現在もワイン産地でであるアレニ村で毎年10月に行われている。アレニ村の
洞窟では世界最古の靴も発見されている。

ワイン祭りへは、アーシャアララトトラベル(日本語通訳付き)がオーダーメイ
ドのツアーを提供している。

アルメニアワイン祭り Asya Ararat Travel
http://www.asyaararat.com/Main.htm

また、4日間のツアーがSeven Dayという観光会社から提供されている。
http://www.welcomearmenia.com/tours_in_armenia/wine_tour_in_armenia_-_4_
days

このツアー、ワインだけではなくアルメニアコニャックや付近のアルメニア教会、
セバン湖等の観光地を巡るツアーで、料金も上記のサイトに明記している。

余談ですが、下記サイトへアクセスするとアルメニア音楽がBGMとして流れます。

Seven Days
http://www.welcomearmenia.com/

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日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信
http://archive.mag2.com/0000110606/index.html

■■後記

日本では縁のないアルメニアワイン、ブランデーとて同じ状況であろう。

都内のロシア料理レストランでは味わえる可能性があるが、アルメニアはワイン
よりブランデーが知られているからやはり日本ではアルメニアワインは難しい。
こういうのは現地で味わうのが良いと思う、Let's Go Armenia!

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【世界街角通信】第162号コロンボにて(5) 2013年4月28日



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メールマガジン「世界街角通信」       第162 2013430
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南の島、スリランカに滞在中です。

前号をコロンボ(1)とお伝えしましたが、昨年からの通算で(4)となり、今
号がコロンボ(5)となります。

▼目次
■コロンボ式の勧誘なのか、詐欺なのか?
2011年末に起きたクリスマスイブの英国人レイプ及び殺人事件

■■後記
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■コロンボ式の勧誘なのか、詐欺なのか?

なぜかホテルを出ると後ろから声をかけられることが多い。

決まって、私はホテルの従業員だ、バーで働いている、今朝、見かけた。どこか
ら来たのか?

もっともらしいことを言う。

どこの国から来たのか?

そしてどこへ行くのかと?と聞いてくる

そんなことはどうでもいいこと、散歩の邪魔をしないでくれと思いながら、詐欺
なのか勧誘なのかなと思いを巡らす。

酷い時は、It is not your businessと言って追い払う。

今日もホテルを出たら声を掛けてきた。

「ホテルの従業員で俺はお前を知っている、云々」

「この先で、宝石の展示即売をやっている、今日だけだが見に行かないのか?」

あーこの人は、宝石商の勧誘なのかな?と思うが、粘っているとマッサージとか
他の目的が出てくる。

娼婦の方がまだまし、けっこうなしつこさだ。インド、パキスタンも同じ調子だ、
もっとしつこいかもしれないが。

南アジア地域は必ず意図がある、意図のない場合があるのが中央アジアだ。日本
人だと言ったが最期、日本人が珍しく、写真を撮られまくられたことがある、そ
して握手もだ。

2011年末に起きたクリスマスイブの英国人レイプ及び殺人事件

前号でも取り上げた英国人レイプ事件、情報が少な過ぎて背景が掴めないのがも
どかしい。

事は201112月のクリスマスイブ、英国籍のVictoria Tkacheva24)とロンド
Rochdale区出身の32歳、Khuram Shaikhがクリスマス休暇を過ごしていたコロ
ンボから南に160km程にある自然リゾートTangalleのホテルで起こった。

二人は2009年に北朝鮮の赤十字で出会っている、Khuram Shaikhは義足の専門家
として働き、Victoria Tkachevaは朝鮮語を学んでいた。

そのホテルでクリスマスイブパーティが行われ、男性グループがやってきた。
パーティの席上、Khuram Shaikhとそのグループとの間で軽い口論となった。Vic
toria Tkachevaは海辺に座り涼んでいた時に一人の男から何かおかしくないかと
声かけられた。

彼女は気になりホテルへ戻ったところ、何人かの男たちに囲まれ、突然、張り倒
され床にころがった、腕で顔を覆ったので誰なのか、何人いたのか見えなかった。
それはプールサイドであり、あまりにも突然であり、殴られ、蹴られた。

彼女を襲った男が彼女をプールへ落とし入れ、彼女は逃れようとするが彼らは許
さなかった。Victoria Tkachevaは頭蓋骨を骨折していたが、最終的にその場か
ら逃れることに成功した。

それは、プールの反対側から這い上がり、数歩歩いたところでKhuram Shaikh
横たわっている事に気づき、声をかけるが反応がなかった。人工呼吸を試みたが
結果は変わらなかった。

彼女は顔の切り傷を見たが、刺し傷や銃創による致死傷ではなかった。彼女は彼
を起き上がらせることができず、どうすることもできなくて大きな悲鳴を上げた。
この時点で記憶を失い、思い出すことが出来なくなった。

この時に彼女はレイプされたと思われている。彼女の次の記憶は、彼女の衣類に
血痕が散らばり、下着が無くなっていたことを認識せずにTシャツを着て病院の
ベッドにいたときからだ。彼女の顔は酷く腫れ、身体が痣だらけだった。

彼女自身によると、目撃者が、クリスマスの朝、ホテルで裸の状態で意識不明の
まま見つけたという。警察によれば彼女はレイプされたか性的な暴行を加えられ、
性器に傷害を受けたと報告されている。

彼女自身、いつどこで彼女が見つかったのか思い出せないでいる。彼女の未だに
見つかっていない下着と棄てられた衣類があれば、DNA鑑定が可能となると彼女
は考えている。

目撃者の証言から8人が特定されている、その中の一人の家族がTangalleのロー
カルカウンシルの長を務め、現大統領と近い関係にあり、逮捕後に釈放されてい
る。

Victoria Tkachevaは、レイプ被害者というその匿名を捨て堂々と立ち向かおう
としている。一人の容疑者が釈放されたことにより彼女は酷くショックを受け、
いつでもどの公判へも証拠を提出できる準備があるという。

話は異なるが、その昔、英国がインドを統治し始めたころ、辻の人殺しを生業に
していた人々がおり、英国植民地時代にそれを止めさせたということをパックス
ブリタニカだったで読んだことがあるが、現代の辻の追剥のような印象を受けた。

British woman raped in SL speaks out (Daily Mirror)
ks-out.html

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■■後記

所変われば品変わる、勧誘も詐欺もそうだろう、しつこさは南アジア、中東もそ
うだが、ここのは何か見え透いている。

テクニックはイタリアだろうか、複数で組んでいるの素早い。

今、The Galle Face Hotelという1864年創業のホテルに宿泊している。歴史があ
るのでおんぼろな面もあるが著名人も宿泊している。次回はこれについてメモを
してみよう。今の所それほど

今週は麻生副総理がやってくるが、まさか、歴史があるホテルとは言えここには
泊まらないだろう、他にももっとまともなホテルがあるので。

過去にはそれ以上に匹敵するような日本の著名人が宿泊したとクラッシックウイ
ングの入り口に刻印されている。観光資源のようなものだな。

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Sunday, 10 March 2013

【世界街角通信】第158号アルメニア大統領選挙と南コーカサス 2013年3月9日



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メールマガジン「世界街角通信」       第158 201339
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218日にアルメニアで大統領選挙が行われました。そのアルメニアとアルメニ
アが位置する南コーカサス地域の今後の方向性についてレポートします。

▼目次
■アルメニア大統領選挙結果と今後の南コーカサス情勢

■■後記
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■アルメニア大統領選挙結果と今後の南コーカサス地域情勢

先月の218日にアルメニアで大統領選挙が行われた。アルメニアはソビエト連
邦から1991921日に独立宣言を行い、10月にペトロシャン初代大統領が就任
し、今回の大統領選挙で6回目、大統領としてはペトロシャン大統領、コチャリ
ャン大統領、サルグシャン現大統領と3人が就任、今回の選挙はサルグシャン現
大統領の再選をかけた選挙となった。三選は禁じられているので、今期がサルグ
シャン現大統領の最後の5年間となる。

さて、そのアルメニアについては日本では直ぐにアルメニアをイメージできる人
やアルメニアがどこにある国か等の知識を持っている人は少ないのが現実ではな
いだろうか、地理的にはヨーロッパよりも近いが心理的には地球の反対側近いの
が現実のようだ。

アルメニアは旧ソ連構成共和国の一つであり、ソ連邦が崩壊した1991年にその他
の構成国家と同様に独立し、現在に至る。場所は、南コーカサス、北コーカサス
はロシア領内となり、カフカス山脈の南側に位置し、グルジア、アゼルバイジャ
ン、トルコ、イランと国境を接する。

今回の大統領選挙は7名が立候補し実質的に現職大統領のSerzh Sargsyan(Repub
lican Party)Raffi Hovannisian (Herritage)との選挙戦となった。選挙結果
Sargsyan58%Hovannisian32%の得票となり、現職であるSargsyanが二期
目を務めることになった。他の5名の得票率は4%以下であった。
oll

日本外務省はこの大統領選挙結果について「平穏かつ民主的に行われたことを歓
迎する」コメントを発表している。また、選挙監視員をOSCEODIHR選挙監視団
へ在ロシア連邦日本大使館から1名派遣している。なぜ、在ロシア連邦日本大使
館なのか、それはアルメニアに日本大使館がまだ設置されておらず、モスクワか
らアルメニアを管轄していることによる。

この選挙結果はアルメニア及び南コーカサス地域にとってどういう意味があるの
かというと、サルギシャン大統領の再選により内政的に大きな政治的変化をもた
らすものではないが、STRATFOR他で分析されているように南コーカサス地域にお
ける広義の戦略的な転換期に直面する。これはアルメニアにとっては、昨年以来
のロシア・グルジアの関係改善により、アルメニア自身の政治的な孤立化を改善
する地域経済統合の進展により、アルメニアにとっては経済成長が可能となるこ
とを意味する。
s

アルメニアはアゼルバイジャンや旧ソ連圏の専制的な国家とは異なり、アルメニ
ア大統領選挙は典型的に非常に競争が激しい。1998年と2003年の大統領選挙では
最初の選挙で過半数を取れなかったことから両選挙とも決選投票となった。過去
においてこの競争が時折暴力と不安定をアルメニアにもたらした。2008年の選挙
では、現職大統領のSerzh Sargsyanが政権に付いが、対立候補であるLevon Ter-
Petrosianの支持者によるエレバンでの数万人の抗議デモが発生した。デモは暴
徒化し治安維持部隊の介入により鎮静化したが、その結果、死傷者が多数発生し
た経緯がある。

今回は前回とは異なり、過度な競争は予測されておらず、実質的に現職大統領の
Serzh Sargsyanに挑戦する候補者はなく、二人の前大統領であるLevon Ter-Petr
osianRobert Kocharianの両氏とも立候補を辞退した。その結果、不安定化若
しくは暴徒化の見込みは避けられた。世論調査結果からSerzh Sargsyanの勝利が
60-70%の得票と楽観的な予測であった。

外交政策に関しては、大統領選挙で誰が勝利するかに関係なく多大なシフトはあ
りそうもない。全ての候補者は、ロシアとの関係強化を広範囲に支持、モスクワ
は重要なエネルギー供給者であり、外国援助と投資、そして、ロシアは鉄道、通
信、天然ガスパイプライン等のアルメニア国内の多くの戦略的なインフラ資産を
所有している。

重要なのはロシアがアルメニアに5000名の兵力を有する軍事基地(102露軍基
地)を維持し、アルメニアがアゼルバイジャンと紛争中であるナゴルノ・カラバ
フ占領地に関する安全保障上の保証をしていることであり、アルメニアの地政学
的な方針の変化は今後もありそうもない。
yumri.html

しかし、大きな変化はアルメニア国境の向こう側で既に進捗している。過去数十
年、アルメニアはコーカサスにおけるロシアの頼みの綱であり、グルジアは米国
及びNATOとの関係強化を目指し、アゼルバイジャンは、ロシアと欧米とのバラン
ス関係に努めた。しかし、201210月の総選挙で野党が躍進し、Bidzina Ivanis
hviliが首相に就任以降、トビリシはモスクワとの関係改善を積極的に進めてい
る。
BRE8B914E20121210

アゼルバイジャンやトルコはこのグルジアの方針転換に懸念を示し、他方、アル
メニアはこの転換を強く支持している。グルジアとロシアの関係強化は、ロシア
からアルメニアへ直接鉄道を繋げアルメニア経済を強化する事ができるアブハジ
ア経由のロシア‐グルジア間鉄道復旧の事業化等への関心を呼び起こしている。

-through-georgian-russian-railway-link-analysis/

この事業を含め障害は多いけれどもこれらの事業がコーカサス地域におけるアル
メニアの孤立を改善することに繋がる。アルメニアは、長きに亘りモスクワの強
固な同盟国であり、南コーカサスでのよりロシアに近い政権の出現は、アルメニ
アの政治的経済的な展望を明るくさせている。

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■■■お薦め本■■■

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書) 孫崎 享

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■■後記

筆者が注目しているユーラシア情勢、その中でも南コーカサスの小国アルメニア
での大統領選挙と地域情勢についてレポートした。

冒頭の通り、日本と直接的な関係は濃くないこともあり、日本の外交方針である
「自由と繁栄の弧」の文脈で考えて行くのが当面であろう、南コーカサス地域の
視点でもでもそれぞれが経済規模が小さいこともあり、新たな軸が出現するとも
思えない。しかしながら間接的にはこの地域の安定化が日本の利益に繋がるので
はないだろうか。

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