Monday, 22 February 2016

【世界街角通信MM】第247号 ニューヨーク紀行その11-2016年2月21日



★★★メールマガジン「世界街角通信MM」第247 2016221日★★★

皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。

昨年9月下旬から1週間ほどニューヨークに滞在する機会がありましたので筆者の
視点で綴った「ニューヨーク紀行」をお届けしています。今回はその第11号です。
いささかバックログの感は否めませんが、どうぞお付き合いください。

▼目次
■改装されたグランドセントラル駅
■マンハッタンのインド人街
NYCの日本人とマンハッタンの住宅事情
■■後記

★★★本文★★★

前号 NYC韓国人街に付いての記事
NEIGHBORHOOD REPORT: FLUSHING; In a Onetime Koreatown, Signs Are the New
 Battleground

In Queens, Kimchi Is Just the Start

■改装されたグランドセントラル駅

フラッシングタウンから地下鉄7号線でマンハッタンへ戻る途中、乗り換駅であ
るグランドセントラル駅の地上部を見に行った。巨大な空間であり、天井高は12
5フィート、38.1mあり、天井には星座が描かれている。この星座は鏡に映しなが
ら描いたため天球を外側から見た星座、つまり神の視点を表現している。

グランドセントラル駅は、NYCマンハッタンの3大ターミナルの一つ(ペンシルベ
ニア駅、ポート・オーソリティ・ターミナル)で最大となる。メトロノース鉄道
のターミナル駅でNYCからNYC郊外のNY州、コネチカット州、ニュージャージー州
への通勤列車が多く発着する。地下に29のホームと46の発着番線を持つ。

また、マンハッタンを代表する歴史的建造物で1871年にニューヨーク・セントラ
ル鉄道により旧駅舎が完成・開業した。現在の駅舎は191321日に改装・修復
したものである。建物は古典主義風のボザール様式(アメリカン・ボザール)の
建築物である。床面は大理石が使われ、天井には星座が描かれている。

Metro North Railroad

1966年に高層ビルへ建て替える再開発計画が発表されたが、NYC等の反対にあい
裁判所の裁定により計画は撤回された。1998年に再び改装している。私の知って
いるグランドセントラル駅は改装前だったことになり、今回、改装後を見学した。
以前のイメージは煤けていた印象だったが今回は天井の星座が澄んでいた。2013
21日に駅舎築100周年を迎えている。

バブル経済華やかし1980年代後半、グランドセントラル駅から発着するメトロ
ノース鉄道沿線、ウエスト・チェスター郡などが日本人駐在員が多く居住してい
た地区であり、夜遅くなると車輌には多くの日本人ビジネスマンが乗車し一様に
日経新聞を広げている姿が見られたそうだ。(wiki

これは全く知らなかったが、近くにある「ウォルドルフ・アストリア・ホテル」
には引き込み線が敷設されているという、現在は使われていない。

大体この駅は、スケール感がヒューマンサイズを超えているので想像を絶する、
それが狙いなのかもしれないが、いつ見ても圧倒される。

記憶のもう一片は、PANAMのビル、今もビル自体は存在するが、遠くからでもPAN
AMのサインがよく見え、あそこがグランドセントラルかと思ったものだ。

■マンハッタンのインド人街

知人宅からほど近いところにインド商店やインド料理屋等のインド人街が形成さ
れている。インド人とて世界中で活躍しているのでマンハッタンにインド人街が
あっても不思議ではない。場所はLexington Avenue25-30th Str."Rose Hill
"という近隣住区で南インド料理店が多いとの情報だ、客がそれほど区別出来る
とは思えない。

インド人街形成の核は、1944年にK.Kalustyanが現在の地に「Kalustyan's spice
 shop」を開店しインドスパイスを輸入販売したことによる。この周辺にインド
人移民が集まってきたようだ。

Kalustyan's
123 Lexington Avenue, New York, NY 10016
212-685-3451

マンハッタンのインド人人口は2000年と2010年のセンサス比較では倍増している
とのこと、実数まで把握していない、失礼。

夜の集まり用にカレーをテイクアウトした、タンドールがあり外からインド人料
理人がナンを焼いているのがよくみえた。

NYCの日本人とマンハッタンの住宅事情

土曜日の夜にNY駐在の日本人が知人宅に集まりホームパーティとなった。多くは
UN勤務だが、院生、商社やメーカーの駐在員もいた。筆者的な興味としてはどの
ような生活をしているのだろうかと住宅に興味を持った。

20年近く留守している間に米国は着実にインフレを積み重ね、その反対にほとん
どデフレ状態が20年続いた我が国と比較すると、かなり高い物価水準となる。

1990年ごろのNYCの地下鉄・バスは1回1ドル、それが、2.75ドルになっていた
ので、単純に計算しても2倍以上(単純ではないのだが)となる。

当時、それより少し前になるが、1980年代後半、友人が住んでいたマンハッタン
のワンルーム(Studio)が1800ドルだった。場所ははっきりと記憶にないが、マ
ンハッタンでも都心、タイムズスクエア辺りで女性が住んでいるという小奇麗な
部屋だった記憶だ。

今回、お世話になった知人宅はグラマシーにあり月額4600ドル、1ベッドルーム
(1LDK)、この部屋のLは通常より広い(下記のとおり67m2)。

これまた単純に地下鉄料金と同じ料率で計算すると、立地が異なるが、4950ドル
となる。知人よれば、マンハッタンの住宅は設備が古く、高い、とのこと。また、
インフレが数%ながら継続して20数年も上昇するとこういう結果になるのだとい
うことを思い知らされた思い(そう単純ではないが)。

本人は既に越してしまったので具体的な諸元を挙げると、33階建て、1992年築、
総戸数166戸、賃貸用、地下鉄駅6号線他、徒歩5分となる。

彼の部屋は725ft2(67.35m2)なので、平米賃貸単価で68.23米ドル、知人が住み始
めた2012年の為替レート(USD=78.18円)だと平米賃貸単価は5334円となる。東
3A地区と同程度だったかもしれないが、20161月だとUSD=120.36円なので円
貨換算の平米賃貸単価は8212円となる。つまり、為替の変動によって約36万円が
55.36万円に推移したことになる。この賃貸料は知人の住宅手当を大幅に超え持
ち出していた。

Studio525ft(48.77m2))でも3000ドル後半、現在募集中のは500ft23600ドル。

ブローカーの手数料(マンハッタン)は、アパートを紹介すると年間家賃の15%
を大家から受け取ることになるとのこと、下のリンクでは居住者が支払うことと
なっているので記憶違いかもしれない。

マンハッタンの住宅高いのは安定した需要増とみられ、空室率が1%程度とのこ
と、2004年以降、借り手市場から貸し手市場になり、家賃が年々高騰していった
ようだ。

ニューヨークの住宅事情

因みに一棟丸ごとの販売記録がある、この記録から5年で32.4%値上がりしてい
ることがわかる。
200611月 USD92,500,000
20113   USD122,500,000

冒頭の通り、今回お会いしたNYCの日本人はUN勤務、院生、商社やメーカーの駐
在員等だった。UN等の国際機関や商社等では並みに手当が出ていることだろう。

知人のアパートはやや高めだが、立地が良いし設備もそれほど古さを感じない、
マンハッタンだとStudio2000ドル台からありJPOの方は、2000ドル台後半の家
賃のアパートに住んでいるとのこと、それで、UNの住宅手当(700ドル?)+給
料から賄っていた。高いのは家賃だけではない、食事とて高いので出来るだけ自
炊をしつつ、少し残る程度とのことだった。

院生の方は、住宅は学生寮(近くにNYUの学生寮があったが立派なアパートだっ
た)に入ることができるので比較的安く収められるが、授業料が高いので奨学金
をもらっていても不足してしまうとのこと、特に、最近はミッドキャリア向けの
大学院が開講しており年間の授業料が8万ドルだとのこと。通常でも5万ドル程度
だったと思う。これまでの貯金を使い果たしたとコメントしていた。

普段とは異なる職種の人たちとの交歓であったことは間違いない。

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「日本による中央アジア地域支援の展望-安倍首相中央アジア訪問に寄せて」

共同執筆でThe Povertistというサイトに投稿しましたのでご案内いたします。
テーマは、10月下旬に安倍首相が訪問した中央アジア地域の展望です。この訪問
が我が国の対中央アジア地域支援の第4フェーズ展開の契機となるのか、という
視点です。

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産圏を含むユーラシア地域、「中央アジア・コーカサス開発研究会」と「R+EE
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ズで自動的に改行されています。悪しからず。

■■後記

1月後半から2月中旬まで多忙を極めておりました。8日ぶりに休日となり、続き
の書き掛けを書いています。現在、その11なので、あと1から2号分がこのシ
リーズとなる見込みです。引き続きどうぞよろしくお願いします。

その後は、「アフリカの角」シリーズとなる予定です。

---------------------------------------------☆☆
メールマガジン「世界街角通信MM」第247 2016221
発行責任者:飯尾彰敏
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★☆☆以上です。

Monday, 1 February 2016

【世界街角通信MM】第246号 ニューヨーク紀行その10-2016年1月31日



★★★メールマガジン「世界街角通信MM」第246 2016131日★★★

皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。

昨年9月下旬から1週間ほどニューヨークに滞在する機会がありましたので筆者の
視点で綴った「ニューヨーク紀行」をお届けしています。今回はその第10号です。
いささかバックログの感は否めませんが、どうぞお付き合いください。

▼目次
■新中華街、フラッシングタウン
▼中国系米国人人口 in NYC
▼フラッシングの韓国人街

■■後記

★★★本文★★★

■新中華街、フラッシングタウン

ロックフェラー大学で門前払いとなり、次の目的地、Queensのフラッシングタウ
ンへの行くために6号線レキシントン通り・59丁目駅まで歩いた。手前にマンハ
ッタンとイーストリバーの中州、ルーズベルト島を結ぶトラムウェイ(ロープウ
ェイ)が運行している。NYC交通局傘下なので共通チケットとなる。しかし、毎
日、このトラムウェイでの通勤はいささか躊躇するなあ。

▼地下鉄でフラッシングタウンへ
白い外装のデパートの横を抜け、6号線レキシントン通り・59丁目駅から地下鉄、
グランドセントラルで7号線に乗り換え、終点のFlushing Main St.まで、土曜日
なので地下鉄は空いているし、ブルックリンに渡ってからはほとんど高架上なの
で廻りの景色も望める、ただ、美しいとかそういうのではなく、現状を把握する
視点という意味でだ。Penn Stationから9.1 mile=14.56kmの距離となる。

Flushing Main St.駅に到着する手前から車窓には漢字とハングル語が目立った。
Main StreetRoosevelt Avenueが中心地、駅を出てびっくり、看板の文字が中
国語(漢字という意味で北京語なのか広東語なのか等はわからない)、ハングル
も少し、乗降客もアジア系がほとんど、ここがNYCとは全く想像できない。

1970年代まではマンハッタンの中華街から溢れた広東系中国人移民が多く移り住
んでいたが、1970年代から北京語を話す、毛沢東の共産党に敗れた蒋介石が率い
た国民党の残党が多く移住した。そのことから、Little Taipei若しくはLittle
Taiwanと呼ばれた。

広東系は主にマンハッタンの中華街で働く労働者クラスが多かったが、台湾から
の移住者は教育レベルが高く、社会経済的にもステイタスが高いことから、マン
ハッタンの中華街とは関係せず、この地に根付き、北京語のコミュニティを形成
していった。

その後、広東系でないその他の中国人が大陸の各省から移民し、これまでの台湾
系に加えより多くの北京語を話す中国人が増加しMandarin-speaking Chinatown
(北京語話者中華街)若しくは、Mandarin Town(北京街)と呼ばれるようにな
った。Flushingは、同じQueens区のElmhurstとともに代表的な

▼中国系米国人人口 in NYC

NYCの中国系米国人の比率は6.3%(2012)、中国系が多いのがQueens区で9.2%、約2
0.8万人、その次がBrooklyn区で7.6%、約19.5万人、そして、Manhattan区で6.0%
9.7万人となる。

A       B               C       D       E
1       Queens         208,897 1,912.3 9.2
2       Brooklyn        195,750 2,772.3 7.6
3       Manhattan       97,461  4,244.8 6.0
4       Staten Island   13,620 232.9   2.9
5       The Bronx       6,891   164     0.5
        Total NYC(2012) 522,619 1,727.1 6.3

Legend
A;Rank
B;Borough
C;Chinese Americans
D;Density of Chinese Americans per square mile
E;Percentage of Chinese Americans in municipality's population
(wiki)

▼フラッシングの韓国人街
韓国系は本国に次いで多いのが米国、約200万人居住している(UN2010)NYC都市
圏では約15万人の韓国系移民がおり郊外ではnorthern New JerseyWestchester
 County等の日系人が既に居住していた地区にコミュニティを広げていった。

マンハッタンのコリアンタウンはつとに名が知れている。

Greater New York Combined Statistical Areaでの韓国系は218,764(2014)との
統計がある。NYCでは約10万人の韓国系が居住し、その3分の2Queens区に集ま
っている。特にFlushing Townには中国系とともに韓国系移民も多く、Northern
Boulevard沿い、Flushingに隣接するロングアイランドにかけてKoreatownが形成
されている。

タウン名でいうとQueens区のMurray Hill, Auburndale, Bayside, Douglaston,
Little Neck, そしてNassau Countythe Gold Coastとなる。

1980年代、韓国系移民が流れがFlushingに向かった。その多くが医療従事者であ
った。また、留学生がNYCでプロフェッショナルな職業に就くため、または、起
業するためにUnion Street, 35th,41st Ave.にレストラン、書店、美容サロン、
商店、ブティック等を開業しことがNYCの韓国街形成の基になっている。

そして、ビジネスに成功し社会経済的な地位を得た韓国人は、Flushingの東方、
Northern Boulevardに沿って住宅を取得するなど韓国人コミュニティが拡大して
いった。

Murray Hill(Long Island Railroad station)周辺には、韓国料理通りがある、
残念ながら今回の滞在ではそこまでは足を延ばせなかった。

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■■後記

移民の国USA、移民の都市NYC、掘り下げれば掘り下げるほど興味がわくが、この
滞在中はそれほど事前リサーチをせずに歩き回ったので驚くべきことが多かった。
今回、ご紹介したフラッシングタウン、経緯はマンハッタンの韓国街で食べた料
理があまりにも端折ったものなったのでNYCでまともな韓国料理が食べられると
ころはないかと、今回、お世話になったNYC在住の相方に聞いたら、この町の名
前が挙がったので、では、是非行こうとなった次第。

百聞は一見にしかず、来てみないとわからないのもだが、収穫は大きかった。

Flushing、駅の上にMacy'sがあったが、無ければまったくの中国だった(筆者は
実は大陸中国の経験はまだないので、香港や台北の印象という意味)。

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メールマガジン「世界街角通信MM」第246 2016131
発行責任者:飯尾彰敏
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