Saturday, 24 July 2010

「世界の街角からMM」第58号サンクトペテルブルク国際経済フォーラム、高速鉄道サンクトペテルブルグ・ヘルシンキ、インツーリスト 2010年7月24日

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メールマガジン「世界の街角からMM」        第59号 2010年7月24日
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2月初旬より、南コーカサスの小国、アルメニアの首都エレバンに滞在している。
今回はモスクワ・レポート9です。
▼目次
■第14回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム
■高速鉄道サンクトペテルブルグ・ヘルシンキ間3時間半
■インツーリスト
■■後記
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■第14回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム
2010年6月15日(火)から8日(金)まで、ロシア・サンクトペテルブルクで第14
回国際経済フォーラムが開催された。似たような名称の会議で世界の知識人や財
界人、各国の首脳等が集まる世界経済フォーラム(ダボス会議)というのがあり
この会議の地域会議でもなく、これとは別物だ。

国際経済フォーラムはダボス会議に比肩する会議を目指してロシア政府が開催し
ている会議だ。こちらも各国の首脳が政治やビジネスに関連して出席する。

ロシアは毎年、国内で3つの大きな経済フォーラムを行っている。その中でも大統
領自らが参加し規模も最大になるのがサンクトペテルブルクでのフォーラムだ。
http://www.afpbb.com/article/economy/2237118/1677068

ロシアは、このフォーラムを貿易や投資の場として、また、政治的な交渉の場と
して利用したいようだ。今回のフォーラムで調印された対ロシア投資案件数が50
件を超え、投資総額も150億ユーロ(約1兆7000億円)を超えたことを明らかにし
た。

投資案件の中には、ロシア国営の天然ガス生産・供給大手ガスプロムが仏エネル
ギー企業と調印した、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドスト
リーム」と黒海経由でロシアから欧州各国に送るガスパイプライン「サウススト
リーム」やロシア企業に対する製品発注などが含まれていると伝えられている。

政治的には、露メドベージェフ大統領がアルメニア・サルグスヤン大統領とアゼ
ルバイジャン・アリエフ大統領を招いた三者会談が目立った。ナゴルノ・カラバ
フ紛争解決へ向けた調整であったが、15年以上も解決しないまま平行線を辿って
おり、三者会談を行ったからといって直ぐには解決される内容ではないが話し合
いは継続されるようだ。

■高速鉄道サンクトペテルブルグ・ヘルシンキ間3時間半
以前この路線を夜行列車で利用した。当時はレニングラードのヘルシンキ駅、列
車にはSibelius号だったかRepin号だったか、名前が付いていた。何時間かかった
のか記憶にないが目が覚めたときには止まっていたのでノロノロ運転であったの
だろう。とうとうこの路線に高速列車が走ることになった。

2010年12月より、サンクトペテルブルク-ヘルシンキ間を時速220km、3時間半で結
ぶ高速列車が運行される。一日4便の運行予定だ。列車の名称は「アレグロ」、速
くという意味だ。実際に220km/hなら速い。

ロシア-フィンランド間の国際輸送は、ロシア国鉄の全国際輸送量の52 %を占めて
いることから最重要路線との位置づけだ。。
http://japanese.ruvr.ru/2010/06/23/10536008.html

列車は、ロシア鉄道とフィンランド鉄道の合弁会社Oy Karelian Trainsが運営し、
列車の製造は仏アルストム社が受注している(2007年9月)。製造費用は165百万
米ドル(120百万ユーロ)とのこと、日本企業の出る幕は無かったのだろうか。
http://www.railway-technology.com/news/news77221.html

■インツーリスト
私にとってのインツーリストはソ連国営旅行社だ。今ではもう不可能だがソ連時
代にインツーリストの世話になった。

そのインツーリストは国家スポーツ・観光委員会に属し、かつては外国人観光客
を受け入れできる唯一の旅行社であった。 ソ連邦崩壊後は、株式会社として民営
化され、従来と同様、旧ソ連圏各地に支店があり、総数社員数8万人と巨大な旅行
会社である。また、イギリス、カナダ、フランス等15カ国に合弁会社を設立し、I
ATA、PATA、ASTA、ICCAにも加盟している。日本語を含む各国語の旅行ガイド教育
機関を備え、ガイドライセンスの発行も行っている。政府とは密接な関係にあり、
法的にも優遇されているようだ。

ソ連時代からインツーリスト・日本支社が存在したがこちらもソ連崩壊後の民営
化に伴い、株式会社インツーリスト・ジャパンがインツーリスト日本支社として
設立され、1993年7月より業務を開始している。

インツーリストは、モスクワに本部を置く持株会社システマ(システム・グルー
プ)が公開株式の65%を保有(2006年3月)している。システマ(ロシア語: АФК
 Система、英語: AFK Sistema)はロシアのコングロマリットであり、ロ
シアの新興財閥(オリガルヒ)の一人ウラジーミル・イェフトゥシェンコフが株
式の62%を保有、旅行代理店の他、携帯電話(MTS)、銀行(MBRD)、保険(ROSN
O)、食品、建設、小売、メディア等を所有している。

インツーリスト・ジャパンではモスクワやサンクトペテルブルクのホテルや航空
券(アエロフロート、ウラジオストク航空、ウズベキスタン航空、フィンランド
航空)等を扱っている。モスクワのホテルはリーズナブル料金である。興味があ
る方は下記サイトを参照下さい。

インツーリスト・ジャパン
http://www.intourist-jpn.co.jp/

インツーリスト・ジャパンお知らせニュース
http://www.intourist-jpn.co.jp/news/oshirase.html

Intourist
http://www.intourist.ru/

■■後記
ロシアのビジネスには活気がある。アルメニアにいると特にそう感じる。アルメ
ニア鉄道の運営もロシア鉄道が担っている。アルメニア政府はインフラの所有だ
けだ。全てのインフラはソ連時代に建設されたので当然の成り行きではある。ロ
シアはエネルギー分野だけではない、通信、鉄道もその影響力の復活を旧ソ連圏
に行おうとしている。特にプーチン政権以降、顕著だ。
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メールマガジン「世界の街角からMM」第59号 2010年7月24日
発行責任者:飯尾彰敏
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