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2010年8月27日金曜日

「世界の街角からMM」第66号被災地ギュムリ、アルメニア観光ガイド、スカイプ 2010年8月27日

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メールマガジン「世界の街角からMM」        第66号 2010年8月27日
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2月初旬より、南コーカサスの小国、アルメニアの首都エレバンに滞在している。
今回はエレバン・レポート14です。
▼目次
■今も被災地Gyumuri(ギュムリ)
■アルメニアの観光ガイド
■アルメニアでSkype
■■後記
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■今も被災地Gyumuri(ギュムリ)
何の被災地かというと1988年12月7日に発生したSpitak大地震により多大の被害を
被った。地震の強度はMSK震度階で10を超え、死者5万人とも言われている。ギュ
ムリ(当時はレニナカン、レーニンの町の意、その昔はアレキサンドロポリ)は
人口12万人(ソ連時代は20数万人ともっと多かった)のアルメニア第二の都市で
ある。

先日、この町を訪れる機会がありその状況も視察した。地震発生から20年余りも
経過するが未だに被災地は全て復旧されていなかった。ある地区では崩壊した建
物がそのまま々残っていたり、崩壊した建物の周辺に仮設住宅を建てたが現在も
その住宅に生活している多くの人が見られた。これは噂だが県知事が復旧費用を
横領したため予定通り予算が支出されなかったというが、20年も横領の連続だっ
たのかと思えてしまう状況だった。

当時のソ連やヨーロッパ諸国からの復旧支援もあっただろうに。あまり知られて
いないが日本政府は当時のソヴィエト連邦アルメニア社会主義共和国へ緊急援助
隊を派遣している。

■アルメニアの観光ガイド
南コーカサス地域って?日本人にどこまでその位置が正確に答えられるだろう
か?アルメニアについても同様だろう。そんな訳で情報ソースとして英語版の観
光ガイドをこれまで3冊ほど入手している。日本語のガイドブックではよく知られ
ている地球の歩き方というのがあるが私自身当てにしていないので購入していな
い。友人の言葉を借りるならば、ロシア版に数ページ付属しほとんど更新されて
いない内容だとのことだ。
1)Lonely Planet Georgia, Armenia and Azerbaijan 2008年5月 第3版
南コーカサス三カ国版
2)Bradt Travel Guide Armenia 2006年
3)Culture Smart Armenia 2010年初版(でも昨年から市場に出ている)

■アルメニアでSkype
音質が良くないと勝手にも思い込んでいたのだろう、Skype to Skype程度を若干
しか使っていなかったが、iPhoneにインストールして試しに日本の携帯電話と固
定電話へ掛けてみたら、何てことはない、通常の携帯電話から国際電話を掛ける
のとほとんど同じ音質ではないか。ということで真剣に使うことにした。

世界中どこの国の固定電話、携帯電話へ掛けても2.4円/分、私のはEUR0.125/分と
表示されていた。はっきりしないが携帯電話より固定電話へ掛けたほうが安いの
ではないだろうか。
http://www.skype.com/intl/ja/home/

■■後記
客観的な情報を掴むにはそれなりの投資と時間、自分の足が必要だ、旅の情報も
然り。
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メールマガジン「世界の街角からMM」第66号 2010年8月27日
発行責任者:飯尾彰敏 Copyright(c) Akitoshi IIO All Right Reserved.
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ご意見・ご感想:http://form.mag2.com/slicleapru
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2009年3月29日日曜日

【世界の街角から】観光ガイドブック(2) 第17号 2009年3月29日

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メールマガジン「世界の街角から」          第17号 2009年3月29日
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前号に続いて今号もいつもお世話になっている観光ガイドブックについてのレ
ポート(2)です。

出張先より人や街、生活のこと、肌で感じたこと、美しいもの、旨いもの、ちょ
っと硬い言葉で言えば社会経済情勢かな、等、気ままなレポート等をお届けして
います。
▼今号の目次はこちらです。
観光ガイド(1)-前号
■地球の歩き方
■Lonely Planet
■Bradt Travel Guide
観光ガイド(2)
■Let's Go Travel Guide
■Rough Guide
■Insight Guides
■Blue Guide
■■編集後記
バックナンバー: http://archive.mag2.com/0000283202/index.html
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■Let's Go Travel Guide
Let's Go Europeは最初に私が目にした日本語以外の個人旅行用観光ガイド(格安
旅行)だ。地球の歩き方がLonely Planetを参考にしたという記述を見かけるが私
はこのLet's Goシリーズがベースではないかと推察する。

それはそれとして、Let's Goシリーズは、ハーバード大学の学生により運営され
ている旅行ガイド会社(1960年設立、本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ)
により出版されている。

最初のLet's Goは、1960年、ハーバード大学の学生であったOliver Koppellが
ヨーロッパへの学生チャーターフライトで配布した謄写版で印刷した20ページの
パンフレットだった。翌年の1961年には、ガイドブックの体をなしたLet's Goが
出版されている。初期のLet's Go(1960年代後期)は、例えば、バイク(自動二
輪車)による旅行や通りで歌いチップを得る等、自由な旅行を目指した傾向だっ
た。

最初のLet's Goはボスポラス海峡をフェリーで渡る事から始まりヨーロッパから
アジアへの旅行情報を含み、僅か4セントだった。

ガイドブックの編集は、旅行中の学生リサーチ・ライターが本社へ生情報や地図
を送り、これまでにない機知に富み率直な表現で作成された。

リサーチ・ライターは春に募集及び研修が行なわれ、大学が夏休みになる6月から
8月にかけて世界各地へ調査目的で派遣された。正確な旅行情報を得るためリサー
チ・ライターは最低限の費用をカバーする日当が支払われた。Let's Goに掲載さ
れている施設(カフェ、レストラン、ホステル、ナイトクラブ、史跡名勝、温泉、
国立公園等)はリサーチ・ライターが滞在し、推薦されたもののみ掲載された。
そして、Let's Goは夏季に編集、出版され、10月までには書店の棚に並んだ。

2008年現在、Let's Go Travel Guideは55シリーズ出版され、国ごとの旅行ガイド
から冒険ガイド、都市ガイド、自動車旅行ガイドまでカバーし、それらの多くは
毎年更新されている。シリーズの中でLet's Go Europeは格安旅行(Budget
Travel)ガイドとして世界的なベストセラーとなっている。私もこのガイドブック
には、もう20数年前になるがたいへんお世話になった。

1982年以降、Let's Go Travel GuideはSt. Martin's Pressから出版されるように
なり、2007年現在、St. Martin's Pressは、Let's Goとの契約更新をしない方針
で、2009年1月からはAvalon Travelが出版する。
http://www.letsgo.com/

■Rough Guides
Rough GuidesはRough Guides Ltdにより出版され、ペンギングループにより世界
中で販売されている。歴史は他のガイドブックと比べ新しく、1982年のギリシャ
が最初だ。Rough Guides Ltdは、FTやPenguin Groupを所有するPearson PLCが親
会社である。
http://www.pearson.com/

Rough GuidesはMark Ellinghamが既存の格安学生旅行ガイドブックと歴史文化に
特化したガイドブックに不満を持ち考案したとされる。初期は格安旅行ガイドを
目的にしたが、1990年代より高級志向の推薦を組み込むようになった。現在では、
全てのレンジをカバーし含、最近の版は比較的写真が多くなっている。また、オ
ンラインでも旅行情報を配信している。

Rough Guidesのモットーは"Make the Most of Your Time on Earth"とのこと。
わかるようなわからないような、日本人には難しいかもしれない。
http://www.roughguides.com/

個人的にはルーマニア版を購入したのが最初だが、私の行き先の国の版がなかっ
たりしてあまり利用していないが国や都市など詳細な記述が盛り込まれており、
ゆっくり読んでみたいガイドブックだ。

■Insight Guides
Insight Guidesはロンドンに本屋を置く旅行ガイド出版社で、1970年、
Hans Johannes Hoferにより設立された。最初のガイドブックは「Insight Guide:
Bali(1970」だった。それ以降、400種類のガイドブック、100以上の旅行先につ
いてガイドブックが出版された。1990年代後半、出版の権利がLangenscheidt KG
(ドイツ)へ売却された。
http://www.insightguides.com/

http://www.langenscheidt.de/

1991年だろう、初めてカルカッタへ出張した際、パークホテル入り口横の本屋で
Insight Guide Calcuttaというのを目にしたのがこのガイドブックとの初めての
出会いだ。表紙にロンドンの赤いダブルデッカーが傾いて、乗客がバスからはみ
出しぶら下がりながら走っている写真が掲載され、非常に印象に残っている。199
8年版も場所が違うような気がするが同様な表紙(下記web参照)だ。
http://tinyurl.com/cryzkx

その後、1992年から1994年にかけてバンコクで、また、1994年、ダマスカスのシ
ェラトンホテルでこのガイドブックを購入している。ダマスカスで購入した
Insight GuideはSyriaやDamascusではなく、お隣、トルコについてだったが、ガ
イドブックの写真や構成に惹かれたのだろう、それに、トルコにも。

このガイドブックの特徴はその国や都市を理解する上で必要な情報がまとめられ
ていること、その土地を表現するような芸術作品のような写真が掲載されている
ことに尽きる。

また、このガイドブックは紙が厚く重いため(印刷の質が高い)、携行にはやや
考えてしまうが読んでいるだけで楽しい旅行ガイドブックと言える。

■Bule Guide
最近目にするようになったが、歴史がある英国の旅行ガイドブックであるが、概
ねLonely Planetなどで事足りてしまうか、私が必要としている国のガイドが出版
されていないことによる。日本にも同じ名前のガイドブックがあるが関係がある
のだろうか。

Blue Guidesはその国や都市の歴史文化に沿った芸術や建築について特に詳細に説
明され知識レベルが高い旅行ガイドブックである。1918年、スコットランド人兄
弟JamesとFindlay Muirheadにより「London and its Environs」というタイトル
で出版されたのがBlue Guidesの初版である。

Blue Guidesの他、都市はVisible Citiesシリーズ、短期滞在・目的志向のために
はart/shop/eatが用意されている。

2004年、Somerset Booksに経営権が移った。
http://www.blueguides.com/

■■編集後記
これまで私が利用してきた、利用している観光ガイドをまとめてみました。新た
な国、新たな地域へ行くときは情報を探しまくりますがその時にはこれらのガイ
ドブックは大きな見方になってくれます。

また、再度訪れる国でも、ガイドブックの更新を確認しつつ、新たな情報を基に
して町を歩き回るのが楽しみの一つになっています。

日本語のガイドブックも検討していますが、30年を経過してもその差は埋まって
いない印象で、英語版のガイドブックに対して情報量と質の点で日本語版ガイド
が優位であるということは稀ということです。

引き続き、私の視点でトピックを提供できればと思っています。
ご意見・ご感想はお気軽にご連絡下さい。
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メールマガジン「世界の街角から」第17号 2009年3月29日
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2009年3月23日月曜日

【世界の街角から】観光ガイドブック(1) 第16号 2009年3月22日

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メールマガジン「世界の街角から」          第16号 2009年3月22日
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今号はいつもお世話になっている観光ガイドブックについてのレポート(1)で
す。
出張先より人や街、生活のこと、肌で感じたこと、美しいもの、旨いもの、ちょ
っと硬い言葉で言えば社会経済情勢かな、等、気ままなレポート等をお届けして
います。
▼今号の目次はこちらです。
観光ガイド(1)
■地球の歩き方
■Lonely Planet
■Bradt Travel Guide
観光ガイド(2)
■Let's Go Travel Guide
■Rough Guide
■Insight Guides
■Bule Guide
■■編集後記
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★Today's Topic-ロシア一の美女★
http://tinyurl.com/ahnehy

■地球の歩き方
あれよあれよという間に世界中の国と地域をカバーしてしまった日本語の旅行ガ
イドブック、説明は要らないほど日本人に認知されているのではないだろうか。

地球の歩き方はダイヤモンド社が1979年に北米及びヨーロッパ版を刊行したのが
始まり、ロンリープラネットを参考にしているというが趣は異なる。現在、アジ
ア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸、オセアニア各地と概ね世界中をカ
バーし地球の歩き方は100冊以上に上る。その他、ポケット、リゾート、地球の暮
らし方等のシリーズを展開し、その総数は200冊を上回る。国内の海外旅行ガイド
ブックのシェアは最大である。

当初は、個人格安旅行向けであったが、最近では、高級ホテルを多く掲載してい
る。また本書の構成が読者からの投稿を募り掲載していたことから主観的過ぎて
迷ってしまうことから「地球の迷い方」と揶揄された。これは多くの読者の意見
をそのまま反映したためであるが、最近では概ね改善しているように思われる。
更新は基本的に毎年更新版を出版しているが、その必要は全てに当てはまるもの
ではなく内容を充実させてほしいとも思う。

本書のモデルと思われるロンリープラネットに比べ、写真、地図等が多く、カ
ラー印刷が多いが、欠けている情報も多いとの指摘がある。

http://www.arukikata.co.jp/

構成は、個人旅行市場をターゲットとしたと思われ、それまでの旅行ガイドブッ
クが現地の観光情報中心のガイドであったのに対し、移動、宿泊、食事、ショッ
ピング、観光情報等の構成になっており、個人旅行者を中心に歓迎されている。

▼韓国版、中国版「地球の歩き方」
韓国には「世界を行く(Segyereul ganda)」というタイトルの「地球の歩き方」
にそっくりの旅行ガイドブックがあるが、これは地球の歩き方の版権をランダム
ハウスコリア社が購入して翻訳、出版したものである。 中国にも、「地球の歩き
方」と外見・中身が同じ物が販売されているが詳細不明。
(wiki)

▼地球の歩き方30周年
http://www.arukikata.co.jp/30th/

文句を言いながらも何かとお世話になっている地球の歩き方が発行されて30周年
とのこと、成田空港が開港した1978年の翌年の1979年、昭和54年にアメリカ編、
ヨーロッパ編が発行された。私が最初に目にしたのは1981年か1982年版だろう。

1983年、初めてヨーロッパへ旅行したときは「地球の歩き方」ではなく、翻訳本
で同じようなヨーロッパを一日4000円で旅行する云々というタイトルのガイドブ
ックがありこちらを利用した。なぜ地球の歩き方ではなかったかというと、多分、
航空券のパッケージに含まれていたのだろう。旅先では地球の歩き方を携行して
いる個人旅行者が多くお互いの情報交換をしたものだ。

当時、前述の通り、地球の歩き方は投稿者によっても支えられていた。これが良
し悪しで、主観的なことゆえ地球の迷い方と揶揄される原因ともなった。そうい
う私もブルージュで食べたバケツに入ったムール貝がとても美味しくて投稿して
みたところ、掲載されたことがある。

その後、1985年には東アフリカ編、初刊であろう、にお世話になり、ザンジバル
島からモンバサ、マリンディ、ラム島、ナイロビと旅行した。ジンバブエやザン
ビアは当時はカバーしていなかった。

日本人の海外旅行者数の伸びに伴って地球の歩き方シリーズは既に全世界をカ
バーするまでに成長したようだ。1983年当時、600万人だった海外旅行者数が現在
ではその3倍まで伸びていることから相乗効果が働いたのではなかろうか。なんと
いっても日本語のガイドブックでこれらの地域をカバーしている例が少ない。

最近でも出張に行く際は概ね地球の歩き方も購入している。日本語で書かれてい
ることや写真など判りやすい構成となっていることもある。同時にLonely Planet
やLet's Go シリーズ、Rough Guide、Bradt Travel Guideなども携行している。

地球の歩き方1980-81年版
http://blog.arukikata.co.jp/tatsujin/_15/2008/11/1980.html

■Lonely Planet
90年代はじめだろう、中米版を購入したのが初めて手にしたLonely Planetだ、そ
して今のサイズよりもう一回り小さいサイズだった記憶だ。本格的に使い始めた
のは90年代後半からではないだろうか、というのも出張先が概ね多くの旅行者の
行き先と変わらなかったからだが。

ロンリープラネットは、1972年、ロンドンのRegent's Parkのベンチで創業者であ
るクライスラーのエンジニアであったTony WheelerとMaureenが出会い、旅行好き
の両者が意気投合して結婚、新婚旅行のためトルコからイラン、アフガニスタン、
パキスタン、インド、ネパールとユーラシア大陸を横断しオーストラリアまで旅
行したことに起因する。

シドニーで、Wheeler夫婦はヨーロッパからの旅についての質問攻めに会い、新婚
旅行の間に書き留めていた日記をもとに、1973年「across ASIA on the cheap」
(94ページ、簡易製本)という最初の旅行ガイドブックを自費出版した。これが
Lonely Planetの始まりである。その後、ウィーラー夫婦は18ヶ月間、東南アジア
を旅行し、1975年に第2弾となる「South-East Asia on a Shoestring」を出版し
た。1976年には、「ネパールとヒマラヤトレッキング」、1977年に「オーストラ
リア」、「アフリカ」、「ヨーロッパ」、「ニュージーランド」を出版し、以後、
順調に世界の各地域をカバーし、出版部数も伸ばした。

Lonely Planetシリーズの第一版「across ASIA on the cheap」は、当時、ほとん
どの国において格安旅行が一般的ではない状況下、東南アジア、中東、インドを
経由する英国とオーストラリア間の格安旅行が若者、、特にオーストラリア人や
ニュージーランド人、の通過儀礼的なルートを形成した。

Lonely Planetシリーズは最初インドを含むアジア地域が1981年に出版され、1990
年代に入り、ヨーロッパ、北米へ拡大した。2004年現在、118の国と650タイトル
を数え、英語による旅行ガイドブックのシェアは25%で、世界一である。また出版
言語は8カ国語、そして600万部を出版している。その規模と内容の詳細さからバ
ックパッカー(Independent traveler)のバイブルとも称される。
http://www.lonelyplanet.com/about/

ロンリープラネットは、"John Murray"を始めとするヨーロッパの伝統的なガイド
ブックと同じく、写真は数えるほどのみでガイドブックの内容のほとんどがテキ
スト情報により占められる。

記載内容はその国や地域の歴史、文化、気候、言語などの基本情報が充実してい
る。地図も簡素であるがまあ使える。これらに加えて、あらゆる移動手段、ヒッ
チハイクの状況も含み、安宿やキャンプなど個人旅行のための情報も充実してい
る点が大きな特徴となっている。

また書籍版には一切の広告やタイアップ記事は存在しない。執筆者は、現地在住
者や該当地域を旅する者が複数人で共同執筆を行う。執筆者は、ツアー会社、ホ
テル、レストランなどからリベートを受け取った場合には解雇の対象とされる。
これはユーザに正確な情報を提供するための創設以来のポリシーに基づいている。
ただし、インターネット版ロンリープラネットに関しては特定の条件の下に広告
が掲載されている
http://www.lonelyplanet.com/

日本ではメディアファクトリーから「イタリア」や「ハワイ」などの主要な旅行
先のガイドが出版されている。2007年2月にはMSNトラベルとウェブでの独占提携
を開始し、日本語に翻訳した「MSNトラベル海外都市ガイド」として提供を開始し
ている。

ロンリープラネット社(Lonely Planet Publications )はオーストラリアと英国
に事務所を置き、2007年10月1日、75%の株式がBBC Worldwideに売却され、TV
分野にも進出している。
(wikiを参考)

■Bradt Travel Guide
Bradt Travel Guideとの出会いは多分2004年9月にボスニア・ヘルツェゴビナへ主
張したときに初版(2004年7月発行)を購入したのが最初だろう、英語版でこの国
のガイドは他に見当たらなく情報が少なかったのでこのガイドブックはたいへん
役に立った。その後、2006年3月にモザンビークへ出張した時にもこのガイドブッ
クを利用した。ロンリープラネットが手薄な国をカバーしているようだ。

Bradt Travel Guideは1974年にHilary Bradtにより設立された旅行ガイド出版社
で最初のBradt Travel Guideは同じく1974年、Hilary and George Bradt夫妻によ
りアマゾン川支流の艀で執筆されたという。

出版社は英国BuckinghamshireのChalfont St. Peterをベースにし米国コネチカッ
ト州に共同出版社であるGlobe Pequo社をおいている。Bradt Travel GuidesはThe
Independentで取り上げられた以下のようにこれまで既存の観光ガイドでカバー
されていない国や地方を詳細に説明している。

"reach parts of the world other travel publisher's don't reach"

Bradt Travel Guideは基本的に格安旅行向け(low budget)に編集され、国や都
市の歴史文化、自然環境など詳細に説明されているが、ホテルやレストラン、メ
ディカルケア、旅行案内等が必ずしも同じ基準で記述されているわけではないと
の指摘がある。また著者の主観が優先されているのでガイドブックごとにばらつ
きがありそれぞれに特徴があるようだ。時として一般の観光客向きでないない慣
例的ではなく逆説的な表現もあるようだ。
http://www.bradt-travelguides.com/

■■編集後記
最後までお読みいただきありがとうございました。
観光ガイド(2)では「Let's Go Travel Guide」、「Rough Guide」、「Insight
Guides」、「Bule Guide」を取り上げる予定です。

引き続き、私の視点でトピックを提供できればと思っています。
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