Sunday, 29 March 2009

【世界の街角から】観光ガイドブック(2) 第17号 2009年3月29日

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メールマガジン「世界の街角から」          第17号 2009年3月29日
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前号に続いて今号もいつもお世話になっている観光ガイドブックについてのレ
ポート(2)です。

出張先より人や街、生活のこと、肌で感じたこと、美しいもの、旨いもの、ちょ
っと硬い言葉で言えば社会経済情勢かな、等、気ままなレポート等をお届けして
います。
▼今号の目次はこちらです。
観光ガイド(1)-前号
■地球の歩き方
■Lonely Planet
■Bradt Travel Guide
観光ガイド(2)
■Let's Go Travel Guide
■Rough Guide
■Insight Guides
■Blue Guide
■■編集後記
バックナンバー: http://archive.mag2.com/0000283202/index.html
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■Let's Go Travel Guide
Let's Go Europeは最初に私が目にした日本語以外の個人旅行用観光ガイド(格安
旅行)だ。地球の歩き方がLonely Planetを参考にしたという記述を見かけるが私
はこのLet's Goシリーズがベースではないかと推察する。

それはそれとして、Let's Goシリーズは、ハーバード大学の学生により運営され
ている旅行ガイド会社(1960年設立、本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ)
により出版されている。

最初のLet's Goは、1960年、ハーバード大学の学生であったOliver Koppellが
ヨーロッパへの学生チャーターフライトで配布した謄写版で印刷した20ページの
パンフレットだった。翌年の1961年には、ガイドブックの体をなしたLet's Goが
出版されている。初期のLet's Go(1960年代後期)は、例えば、バイク(自動二
輪車)による旅行や通りで歌いチップを得る等、自由な旅行を目指した傾向だっ
た。

最初のLet's Goはボスポラス海峡をフェリーで渡る事から始まりヨーロッパから
アジアへの旅行情報を含み、僅か4セントだった。

ガイドブックの編集は、旅行中の学生リサーチ・ライターが本社へ生情報や地図
を送り、これまでにない機知に富み率直な表現で作成された。

リサーチ・ライターは春に募集及び研修が行なわれ、大学が夏休みになる6月から
8月にかけて世界各地へ調査目的で派遣された。正確な旅行情報を得るためリサー
チ・ライターは最低限の費用をカバーする日当が支払われた。Let's Goに掲載さ
れている施設(カフェ、レストラン、ホステル、ナイトクラブ、史跡名勝、温泉、
国立公園等)はリサーチ・ライターが滞在し、推薦されたもののみ掲載された。
そして、Let's Goは夏季に編集、出版され、10月までには書店の棚に並んだ。

2008年現在、Let's Go Travel Guideは55シリーズ出版され、国ごとの旅行ガイド
から冒険ガイド、都市ガイド、自動車旅行ガイドまでカバーし、それらの多くは
毎年更新されている。シリーズの中でLet's Go Europeは格安旅行(Budget
Travel)ガイドとして世界的なベストセラーとなっている。私もこのガイドブック
には、もう20数年前になるがたいへんお世話になった。

1982年以降、Let's Go Travel GuideはSt. Martin's Pressから出版されるように
なり、2007年現在、St. Martin's Pressは、Let's Goとの契約更新をしない方針
で、2009年1月からはAvalon Travelが出版する。
http://www.letsgo.com/

■Rough Guides
Rough GuidesはRough Guides Ltdにより出版され、ペンギングループにより世界
中で販売されている。歴史は他のガイドブックと比べ新しく、1982年のギリシャ
が最初だ。Rough Guides Ltdは、FTやPenguin Groupを所有するPearson PLCが親
会社である。
http://www.pearson.com/

Rough GuidesはMark Ellinghamが既存の格安学生旅行ガイドブックと歴史文化に
特化したガイドブックに不満を持ち考案したとされる。初期は格安旅行ガイドを
目的にしたが、1990年代より高級志向の推薦を組み込むようになった。現在では、
全てのレンジをカバーし含、最近の版は比較的写真が多くなっている。また、オ
ンラインでも旅行情報を配信している。

Rough Guidesのモットーは"Make the Most of Your Time on Earth"とのこと。
わかるようなわからないような、日本人には難しいかもしれない。
http://www.roughguides.com/

個人的にはルーマニア版を購入したのが最初だが、私の行き先の国の版がなかっ
たりしてあまり利用していないが国や都市など詳細な記述が盛り込まれており、
ゆっくり読んでみたいガイドブックだ。

■Insight Guides
Insight Guidesはロンドンに本屋を置く旅行ガイド出版社で、1970年、
Hans Johannes Hoferにより設立された。最初のガイドブックは「Insight Guide:
Bali(1970」だった。それ以降、400種類のガイドブック、100以上の旅行先につ
いてガイドブックが出版された。1990年代後半、出版の権利がLangenscheidt KG
(ドイツ)へ売却された。
http://www.insightguides.com/

http://www.langenscheidt.de/

1991年だろう、初めてカルカッタへ出張した際、パークホテル入り口横の本屋で
Insight Guide Calcuttaというのを目にしたのがこのガイドブックとの初めての
出会いだ。表紙にロンドンの赤いダブルデッカーが傾いて、乗客がバスからはみ
出しぶら下がりながら走っている写真が掲載され、非常に印象に残っている。199
8年版も場所が違うような気がするが同様な表紙(下記web参照)だ。
http://tinyurl.com/cryzkx

その後、1992年から1994年にかけてバンコクで、また、1994年、ダマスカスのシ
ェラトンホテルでこのガイドブックを購入している。ダマスカスで購入した
Insight GuideはSyriaやDamascusではなく、お隣、トルコについてだったが、ガ
イドブックの写真や構成に惹かれたのだろう、それに、トルコにも。

このガイドブックの特徴はその国や都市を理解する上で必要な情報がまとめられ
ていること、その土地を表現するような芸術作品のような写真が掲載されている
ことに尽きる。

また、このガイドブックは紙が厚く重いため(印刷の質が高い)、携行にはやや
考えてしまうが読んでいるだけで楽しい旅行ガイドブックと言える。

■Bule Guide
最近目にするようになったが、歴史がある英国の旅行ガイドブックであるが、概
ねLonely Planetなどで事足りてしまうか、私が必要としている国のガイドが出版
されていないことによる。日本にも同じ名前のガイドブックがあるが関係がある
のだろうか。

Blue Guidesはその国や都市の歴史文化に沿った芸術や建築について特に詳細に説
明され知識レベルが高い旅行ガイドブックである。1918年、スコットランド人兄
弟JamesとFindlay Muirheadにより「London and its Environs」というタイトル
で出版されたのがBlue Guidesの初版である。

Blue Guidesの他、都市はVisible Citiesシリーズ、短期滞在・目的志向のために
はart/shop/eatが用意されている。

2004年、Somerset Booksに経営権が移った。
http://www.blueguides.com/

■■編集後記
これまで私が利用してきた、利用している観光ガイドをまとめてみました。新た
な国、新たな地域へ行くときは情報を探しまくりますがその時にはこれらのガイ
ドブックは大きな見方になってくれます。

また、再度訪れる国でも、ガイドブックの更新を確認しつつ、新たな情報を基に
して町を歩き回るのが楽しみの一つになっています。

日本語のガイドブックも検討していますが、30年を経過してもその差は埋まって
いない印象で、英語版のガイドブックに対して情報量と質の点で日本語版ガイド
が優位であるということは稀ということです。

引き続き、私の視点でトピックを提供できればと思っています。
ご意見・ご感想はお気軽にご連絡下さい。
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メールマガジン「世界の街角から」第17号 2009年3月29日
発行責任者:飯尾彰敏
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