Tuesday, 29 November 2011

【世界の街角からMM】第125号 アスンシオンにて(6) 2011年11月27日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第125 20111127
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20119月下旬から南米の内陸国パラグアイのアスンシオンに滞在している。丁
度日本からだと地球の裏側になる。

この国での滞在メモ、「アスンシオンにて」、その6です。

▼目次

■隣国の資源国ボリビアと非資源国パラグアイ
Enpedradoとアスンシオンの道路ネットワーク

■■後記
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■隣国の資源国ボリビアと非資源国パラグアイ

南米の資源国にすり寄る日本、飴は経済協力という名の円借款供与。それがタイ
ドならね、そろそろタイドに戻した方がいいんじゃないかな。

資源外交(2) 途上国に経済協力を活用

これはボリビアの話、ウユニ塩湖にリチウムが山ほどあるそうな。中国がレア
アースをストップした時に注目された。資源はあるが、ボリビアではそのリチウ
ムを取りだせないので採掘権を外国の会社へうろう、それが基本的なアイディア。

ではどこへ売ろうか?

経済協力をしてくれるの、そう、それじゃあなたに、いや、こちらこんなアイデ
ィアもあるよ・・・
どっちにしようかと天秤にかける。

そんな天秤に乗せられる外交なぞしてはいけない、絶対に。

面白いと思ったのが日本・ボリビア共同声明、こんな外交も絶対にすべきではな
い。何やら地熱発電所に円借款供与、総額約100億円、当時の首相が最初は50億、
そして話が進んだら残りの50億円と言っている。そんな話に誰が乗るかって!
日本・ボリビア共同声明

この国と隣国パラグアイが1932-38年に戦争した。事の発端は、1928年、スタン
ダード石油がチャコ地方のアンデスの麓(ボリビアとパラグアイの国境付近で当
時はその国境線が不明確だった)に石油が出ると情報を流し投資資金がボリビア
に流れ込んできた。

もちろん米国代表のスタンダード石油=ロックフェラーはボリビア側につき、英
国代表のロイヤル・ダッチ・シェルはパラグアイ側についた。

そしてどちらに石油があるのか、そこはボリビアなの、それともパラグアイ?よ
って国境線の問題が急浮上、ボリビアは、石油を産出してそれを輸送する港を持
たなければならない。それにはラプラタ川の流域にあるパラグアイを攻めるしか
ない、と考えたのだろうか。

1928年末、ボリビアはパラグァイ川に石油積み出しのための港湾施設をグラ
ンチャコに建設、パラグァイ軍は周囲に監視哨を設けた。散発的な銃撃戦が開始
されボリビアはパラグァイ軍の攻撃だとして国際連盟に提訴するが、時間稼ぎで
あったのだろう、小競り合いが続いた。そしてトリガーを引かれ戦争状態となっ
た。これが「チャコ戦争」という。

丁度、この時期にパラグアイはメノナイト派のキリスト教徒を誘い、チャコ地方
に入植させ、屯田兵的に位置付けているのは興味深い。

ボリビアは第1次大戦の東部戦線で戦ったドイツの退役将軍クンツを雇い入れ、
軍備拡張に走った、他方、パラグアイは予算不足で帝政ロシアの将軍を呼ぶこと
にした。

1936年、中立6ヶ国委員会(アルゼンチン・ブラジル・チリ・コロンビア・
ペルー・米国)は両国の休戦を宣言し、平和条約は1938年ブエノスアイレス
条約として発効した。

パラグァイは係争地グランチャコの大部分を確保し、ボリビアはパラグァイ川の
自由航行権と港湾利用権およびパラグァイ川へアクセスする狭い回廊を得た。

両国が疲弊した戦争は終わった、油田のあるアンデスの麓はボリビア側に属する
ことになったが石油はそれほどでないようだ。現在、天然ガス田が発見されたと
聞く。しかし、ボリビアは内陸国、海へ出る道がほしい。それが、パラグアイ川
と言う内航水運だ。自由航行権があるものの、その航路はパラグアイ側に依存し
ている。世の中バランスしているのだろうか、良くできている。

昔も今も、利権が重要なのです。生半可な外交では今後の日本が心配です。

Enpedradoとアスンシオンの道路ネットワーク

アスンシオンの街路に多い石畳の舗装を「Enpedrado」という。

デコボコなので走り難い、よって自動車がそういう舗装路は避けるから良いのだ
という。

このEnpederado、厚さ150-200mmの石を敷き砂(150-200mm)の上に人力で敷いて
いく。

私は好きではない、風情はあるが。

アスンシオンの道路ネットワークの階級が良くわからない。幹線道路だけでは容
量がオーバーしているようだ。住宅街の街路が走り易いアスファルト舗装だと需
要を喚起して交通量が増加する。

もともとアスンシオンの都市構造の特徴から交通問題が発生しているように感じ
る。道路容量を一時的にオーバーするためではあるが。

アスンシオンはパラグアイ川のほとりに位置し、その先は川、川の先は大平原。

市街地は片岸に発達したので、どん詰まりとなっている。中心であるセントロは
その一番奥のパラグアイ川に近い場所に立地している。商業の中心地であり、住
宅はその東側に広がっている。

最近では、商業業務地区がMariscal Lopez ShoppingShopping del Solとの間
に多く集中し、ジワリジワリと郊外へ拡大している。

del Solの前あたりにWTC、20Fが4棟建つようだ。
n-del-world-trade-center/

そうすると、移動のパターンが単純になる。

通勤するときは、周辺からセントロに人が移動し、仕事が終わるとセントロから
北東、東、南東へ人が移動する。

工場が南東に位置しているのでその移動もある。

要するにドン詰まりなので拡散しない、よって、一定の時間帯に詰まってしまう。
低密度な街なのに、道路が有効に使えていない。

どうにかならないのか。

公共交通機関の導入だろうか?この街もトラムが以前運営されていたが、自動車
交通に圧されて廃止された。線路だけは埋め殺しになっているので時々みかける。

誰でも考えられるが、トラムの代わりに「MetroBus」という機関バスを導入する。
IDBOPECが融資するとニュースに出ていた。軌道系のトラムより建設費が安い
し工期が短い。
do-y-san-lorenzo/

国全体から見てもアスンシオンはドン詰まりだ。西の端に位置し、パラグアイ川
の向こうはアルゼンチンだ。しかし、橋はなく、その向こうに都市もない。

Enpedradoの話だったがややそれた。序でにもう一つ舗装の話を。土の舗装を「E
nripiado」という。天然玉石を土に混ぜローラーで転圧した仕上げだ。これだと
雨が降るとドロドロになると聞いた。

■■後記
平たい国パラグアイ、資源は山の中に必ずしもあるわけではないが、パラグアイ
平原にはなさそうだ。いや語弊がある、シェールガスの埋蔵量がかなりあるとの
レポートが出ている、しかし、商業的に採掘可能かどうかは別問題のようだ。

そんな資源よりパラグアイには川がある、パラナ川だ。この水を使えばよい、今
もイタイプとジャスレタの2水力発電所の発電の殆んどを輸出しているのだから。

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1 comment:

  1. 素晴らしいアイデア、ありがとう...

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