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メールマガジン「世界街角通信」 第151号 2012年12月9日
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東京のこと、住いの近所のこと等、東京にて(9)です。
秋晴れに誘われながら外出続きの最近の日々、秋雨だと何故だかほっとする。
▼目次
■風呂の新規給湯と追い焚きのガス消費量について
■■後記
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■風呂の新規給湯と追い焚きのガス消費量について
風呂に入ろうかと思ったら、昨日のままで冷めきった湯(水)が浴槽に残ってい
た。それで、新たに自動で給湯するのと追い焚きするのとではガスの消費量がど
ちらが多いのだろうかと頭に浮かんだ。
カタログを見ると給湯及び追い焚きのガスの消費量が記載されている、そのデー
タを利用して単純に比較すると、追い焚きは新規給湯の4.47分の1のガス消費量
となる。
給湯44.2kW/追い焚き9.88kW=4.47
リンナイ
型式 RUFH-E2402AW2-1
RUFH-E2402SAW2-1
寸法(mm) 高さ750× 幅480× 奥行250
質量(kg) 44.0
給湯ガス消費量 44.2kW(38,000kcal/h)
おいだき能力 9.88kW(8,500kcal/h)
暖房能力 17.4kW(15,000kcal/h)
えー、本当かな?とここでまた疑問!
この「追い焚き」の定義が疑問なのですね、温くなったので「追い焚き」する、
つまりまだ温度が高い状態から適温の42度まで沸かすのを「追い焚き」と定義し
ているのではないだろうか。よって、冷めきった湯(水)を給湯温度である42度
まで上げるには、新規給湯と同じエネルギーを必要とするのではなかろうか。
ネットではこの議論は無く、カタログ数値のみのやり取りで追い焚きのが4分の1
のガス消費量と書かれているのは、まだ温かい湯を適温まで上げる追い焚きの意
味であろう。
この議論は、ガス消費量に限ってのことですが、実は水道料金を加味していない、
通常、浴槽に湯を張ると280Lの湯を必要とするので、新たな給湯はこの量の水が
必要となる。では、いくらか?
水道料金(東京都):
呼び径20ミリで1ヶ月に24m3の上水を使用した場合;
(基本料金+従量料金)×1.05
(1,170円+3,912円(163円/m3x24m3))+消費税5%=5,336円
下水道料金
1m3当り、140円
24m3x140円+消費税5%=3,528円
上下水道料金の合計=8,864円
1L当り=8,864円 / 24m3 x 1,000= 0.3693円
浴槽の容量=280L=103.41円/回
(領収書記載の料金を使用量で除するのが単価を算出するのにもっとも解りやす
い)
東京都の水道料金
東京都の平均水使用量:239L/人・日(平成19年度)
また、最近の給湯器は、「エコジョーズ」という潜熱回収型ガス給湯器が標準と
なっているとこから、高効率のガス使用量となり、消費量が低減されている。
これは従来放出していた約200℃の排気ガス中の熱を二次熱交換機で回収するこ
とで熱効率を高める(コンデンシング技術)ことができ、使用するガスの約20%
が放熱や排気ガスとしてロスしていたのを、二次熱交換機で約15%を回収し、再
利用することによって高効率に熱を利用し、その結果、ガス使用量の低減に繋が
っている。
【結論】
冷めきった湯(水)は、新たに給湯した方が上下水道料金が103円程度必要とな
るものの総合的には適切と判断される。時間的にも新たな給湯のが早い。
新たな給湯には、浴槽分の水が必要となるが、渇水期を除いて、冷めきった使用
済みの水を沸かすことはしたくないし、汚れた水が給湯器の中を循環してること
を避けたい。
■■■お薦め本■■■
戦後史の正体 (「戦後再発見」双書) 孫崎 享
★★★お薦めメルマガ★★★
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《WEB熱線》アジアの街角から
■■後記
電気(照明)の省エネ対先に引き続き、ガスについての考察でした。
実は途中まで書いて出張してしまい、しばらく塩漬けでしたが、週末を利用して
編集しました。最近は省エネ対策のおかげか、電気・ガス料金とも出費が軽減さ
れています。
次回以降は、出張先のインド及びパキスタンについてお届けする予定です。
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