2014年9月14日日曜日

【世界街角通信】第203号 ウクライナ情勢ノート No.1-2014年9月14日



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メールマガジン「世界街角通信」       第203 2014914
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です。
今号は、ウクライナ情勢に関するトピック他をお届します。9月初めの停戦合意
で表面的には落ち着いたようです。主に8月のメモです。

▼目次
■ウクライナ関連(8月下旬)
■歴史景観へ配慮、建物の解体命令、イスタンブール
■ホテルのクリーン度ランキング
CAの舞台裏、レストスペース。
2014年はザンビア独立50周年
■武士道、そして、硫黄島玉砕

■■後記
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■ウクライナ関連(8月下旬)
▼ドイツ、ウクライナの連邦制導入を示唆
キエフ滞在中の独メルケル首相は、ウクライナ情勢打開策として連邦制を推奨し
た。これはロシアが提案していた案であるがウクライナとその背後は無視し続け
てきた。
Germany urges Ukraine to accept fedral solution with separatists.

▼EU「超省エネ」へ ロシアからのガス輸入制限も
830

ロシアから天然ガスはEU全体の消費量の32%が輸入されている、今般のウクライ
ナ東部へのロシア軍侵入問題に関係して新たにEUが対露制裁を掲げている、他方、
ロシアはガスの供給停止をチラつかせている。EUは、エネルギー消費を30%削減
すれば天然ガス輸入を07年に比べて20%以上削減でき、40%の省エネをすればガ
ス輸入が40%削減できるという。それが可能かどうかは不明だが、当然、省エネ
推進には追加投資が必要。ガス炊き火力発電所が減り、EU域内の安価な石炭を使
った温暖化ガスの排出量が少ないクリーンコール発電所へ転換していけば、最新
鋭クリ─コール発電技術を持つ日本企業が潤う。


NEDOクリーンコール一覧

日本のクリーン・コール・テクノロジー/その他の資料|JCOAL 一般財団法人
石炭エネルギーセンター

▼ルーマニア空軍基地、マナスの代替トランジットセンターへ
Romania air base replaces Transit Center Manas
2014822
マナスの代替基地はルーマニアのコンスタンツァ、ウクライナ情勢も視野に入れ
ているな、ウズベキスタンを候補にしていたわけだし、アフガニスタンは遠い。
また、ブルガリアでサウスストリーム建設留保の条件にF15を配備している。

▼ブルガリア、EUの示唆によりサウスストリーム建設工事中断
Bulgaria suspends work on South Stream project on EU recommendation
819

ウクライナを経由しないでロシアからEUへ繋げるサウスストリーム、EUの圧力で
ブルガリ内工事を一時停止。EUNATO)からはF15戦闘機12機と180人の兵力
をブルガリア軍基地に駐留。ロシアは、トルコ-ギリシャルートとなるサウスス
トリームPlan "B"を検討。経済的にロシアと関係が深いブルガリアは、板ばさみ
状態で制裁の犠牲者かもしれない。

▼南スーダンでPKO活動中のロシアのヘリコプター、826日に撃墜され3人死亡1
人負傷。

▼ソビエトスパイ、John Walker死亡
830
John Walker, Spy For Soviet Union, Dies in North Carolina Prison

■歴史景観へ配慮、建物の解体命令、イスタンブール
イスタンブールの歴史地区に近い場所に建つ建物の解体命令が出た。さて東京で
は?

■ホテルのクリーン度ランキング
1位は東京、2位はワルシャワでした。これはHotel.info600万以上のユーザー
レビューを元に評価したもので、最高点は東京が8.93、ワルシャワが8.76でした。
ポーランド政府観光局よりシェア。

つづき、元サイトより10位まで。
きれいな上位1.東京、2.ワルシャワ、3.ソウル、4.ブラスチラバ、5.
ソフィア、6.モスクワ、リスボン、ヘルシンキ、バンコク、ベルンの順。

きたない上位、1.リオデジャネイロ、2.ロンドン、3.オスロ、4.アムス
テルダム、5.コペンハーゲン、パリ、アテネ、サンパウロ、ブリュッセル、キ
エフの順。

CAの舞台裏、レストスペース。
エティハド航空のCAをしていウズベク人が教えてくれました
その後、日本のメディアも追随し同じ記事を掲載している。

日本メディアの記事一例

2014年はザンビア独立50周年
東京オリンピック開催中の1024日に英国植民地であった北ローデシアから独立、
入場行進は北ローデシアで、閉会式はザンビアとして行進した。1963年末にロー
デシア・ニヤサランド連邦から分離した北ローデシア英国植民地政府首相であっ
たケネス・カウンダがOne Zambia One NationUNIPとともに、ロヅィ族の王ム
ワナウイナ3世によるバロツェランドの分離独立運動を制し、初代大統領へ就任
した。

その後、ザンビアはアパルトヘイト政策を敷いていた南アと経済関係を絶ち、南
ローデシアの白人政権が独立するとその封鎖にも加わった。他方、経済的に両国
に依存していたザンビアは大打撃を受けるとともにザンビアの主要輸出産品であ
る銅の輸送ルートであるローデシア鉄道が使えなくなった。

このような状況の下、ローデシア、南アを経由しない輸送ルートとして、タンザ
ニアのダルエスサラーム港が浮上、中国の借款によりタンザン鉄道が建設される
ことになった。

このように、1960年代の南部アフリカの白人政権が中国の進出に道筋を付けたと
も言えなくはない、その歴史が現在のアフリカにおける中国プレゼンスに繋がっ
ていることは容易に想像が出来よう。

■武士道、そして、硫黄島玉砕

「アメリカの青年達よ。東洋には、すばらしい国がある。それは日本だ。日本に
は君達が想像もつかない立派な青年がいる。ああいう青年がいたら、やがて日本
は世界の盟主になるに違いない。奮起しろ!」

硫黄島での戦いの時に第五艦隊司令長官としてアメリカ海軍を指揮したレイモン
ド・A・スプルーアンス海軍大将の言葉です。

彼は戦後、この言葉を伝えるべく全米各地を公演して回りました。

彼が、このように日本の事を言うようになったのは、次のようなエピソードがあ
ったからです。

1ヶ月近く激戦を繰り広げ、多大な犠牲者を出して、アメリカ軍が硫黄島を占領
したあくる日のことです。岩山の穴の中から負傷した日本の陸軍少佐が降伏のし
るしのハンカチをもって出てきた。

彼は
「司令官はいないか。穴の中には、有能な30名の青年達が残っている。彼らを
日本のため世界のために生かしてやりたい。私を殺して彼らを助けてくれ。」
といいました。

少佐を引見したスプルーアンスが
「お前も部下達も助けてやろう」
というと、彼は
「サンキュー」
といって絶命しました。

その後、アメリカ軍は、青年達が残っている穴の中に煙草や缶詰を投げ入れたり
して、残された青年達に穴から出てくるよう勧告をしますが、彼らはそれに応じ
ず抵抗を続けました。

数ヶ月間の抵抗の末、やがて何名かが餓死し、最後に残された者たちは手榴弾で
自決して果てました。

その爆発がした時に、スプルーアンス司令官が穴の所に飛んで行くと、穴の入り
口に英語と日本語で書かれた手紙がおかれていました。

「閣下の私達に対する御親切な御厚意、誠に感謝感激に堪えません。
閣下より戴きました煙草も肉の缶詰も皆で有り難く頂戴いたしました。
お勧めによる降伏の儀は、日本武士道の習いとして応ずることができません。
最早(もはや)水もなく食もなければ、十三日午前四時を期して、全員自決して
天国に参ります。

終りに貴軍の武運長久を祈って筆を止めます。」

旧日本兵22000人が戦死。今だに13000人あまりの遺骨がみつかっていない。

昭和二十年五月十三日
日本陸軍中尉 浅田真二
米軍司令官スプルーアンス大将殿」
(祖国と青年 平成7年6月号)

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出典:
震えるほど泣けてくる

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■■後記
前号のタイトル、201号となっていますが、内容通り、202号です。

ウクライナ情勢が停戦合意で表面的には落ち着いたことから、メディアはシリア
情勢へと向っています。

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