★☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールマガジン「世界街角通信MM」第250号 2016年3月14日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★★
皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。
昨年9月下旬から1週間ほどニューヨークに滞在する機会がありましたので筆者の
視点で綴った「ニューヨーク紀行」をお届けしています。今回はその第14号です。
いささかバックログの感は否めませんが、どうぞお付き合いください。
▼目次
■Gramercy Parkとその界隈
■Irving Place
■■後記
★★★本文★★★
■Gramercy Parkとその界隈
友人のアパートが23rd Eastの3rd Aveなので1ブロックだけローワーに行くとグ
ラマシーパーク(歴史地区)があり、その公園がLexington Aveの起終点となっ
ているので、そこから北方向、ミッドタウンを眺めるとクライスラービルが見え
る。
Gramercy Parkを含むPark
Ave.と3rd Ave.、E22nd St.とE18 St.に囲まれている
地区をGramercyと呼んでいる。日本のデパートの地下へ行くと、美味しそうな
ケーキを並べている"Gramercy New York"というお店をよく見かけるが、ここか
ら取った名前であろう。
airbnbのグラマシーパーク案内
さて、この公園”Gramercy Park”、公共公園ではない、プライベイト公園なの
で誰もが入ることが出来ない。いわゆる共同所有の私有地なのであるが公園なの
で権利を有する住民は年間入場料を支払って利用することが出来る。このプライ
ベイトパークはNYCでは2箇所ありもう一つがSunnyside Gardens Parkである。
Gramercy Parkの広さは約0.81ha(2.0エーカー)、周囲には19世紀から20世紀初頭
に建てられたタウンハウスやアパートが並び、1966年にNYCの歴史地区Gramercy
Park Historic Districtに指定され、落ち着いた佇まいを形成している。
"Gramercy Park Historic District
and Extension”(map)
Park Ave.と3rd
Aveは交通量も多いがこの地区だけ、ヒューマンスケールで心地
よい。その所縁は、法律家兼政治家でありNY州議会議員であったSamuel B. Rugg
lesが1831年に沼地だったこの地区を住宅地として開発したことに由来する。
計画の過程で彼は北へ延伸するマンハッタンの市街地の成長軸にオープンスペー
スを設ける提案をしている、それが、現在のGramercy Parkである。
1853年当時の街区図
先の通り、NYCが1966年にグラマシーを歴史地区に指定した時に委員会は、John
B. Pineが1921年に著した"The Story of Gramercy Park"の一節を引用している。
The laying out of Gramercy Park represents one of the earliest attem
pts in this country at 'City Planning'.
... As a park given to the prosp
ective owners of the land surrounding it
and held in trust for those who
made their homes around it, Gramercy Park is
unique in this City, and p
erhaps in this country, and represents
the only neighborhood, with possi
bly one exception, which has remained
comparatively unchanged for eighty
years ? the Park is one of the City's
Landmarks.
Gramercy Park Historic District(pdf)
▼Gramercy Parkの使用料
公園の周囲はフェンスで囲まれ、年間使用料を払って入り口の鍵を貸与された周
辺住民しか利用できない。1831年12月31日より、公園の周囲39の建物の所有者に
鍵が配布されている。使用料は当初鍵一つ$10だったが、2008年当時では$350、
紛失した場合は$1,000となり、2番目の鍵を希望の場合は$2,000也となる。また、
建物の所有者には年間$7500の審査料金がかかり、支払わないと入場権利を失う。
現在、383個の鍵がある。
That’s Some Key, How Do You Get a Key to Gramercy Park?(NY Times)
▼グラマシーパークのホテル
2 Lexington Avenue、Gramercy Parkの北側、公園を見下ろす角に1925年にタウ
ンハウスから建て替えられた"Gramercy Park
Hotel"がある。時代的に著名人が
利用している。ハンフリー・ボガードとヘレンとの結婚式がこのホテルで行われ
たり、Joseph P. Kennedy家族、John F. Kennedy父親、が2階の部屋に数か月滞
在していたことがあり、その後、ケネディ家はJoseph P. Kennedyの駐英国大使
就任に伴い、ロンドンへ赴任した。
その他、 the Clash、Madonna,
Debbie Harry, David Bowie等著名人が多く滞在
している。立地と年代からそういう人たちが集まるのだろう。
Gramercy Park Hotel
2 Lexington Avenue
■Irving Place
Gramercy Parkの南側は、Irving Placeと呼ばれ、同様にNYCの歴史地区である
Gramercy Park Historic Districtに指定され、開発は上記、Gramercy Park界隈
の一部であり、同様である。East 18st.からEast 20st.までを概ねIrving Place
という。
この通り沿い、Lexington Ave.がGramercy Parkで途切れるが公園を突き抜ける
ような配置で通りがある。そしてこの通り沿いに洒落たカフェや食材点、レスト
ランが並んでいる。
歩いていても非常に心地よい、交通量少なく、歩道は広くとかなり質の高い住環
境を感じる。その通り沿いにお気に入りのカフェがあるというのでそこへ寄って
みた。だからと言って高いわけではなく、リーズナブルな品揃えでいつも混んで
いる。カフェの名はIrving Farm Coffee Roasters、歩道から少し下がっている。
似たような名前のカフェが多いので初めてだとわかりにく。
Irving Farm Coffee Roasters
昨日、ベーグルを買っただけだったので、NYでは好んで食べていたベーグルにク
リームチーズを焼いたものとコーヒーを注文した。何と言ってもこの日はストー
ムが去った後なので秋晴れのNYC、素晴らしい最終日となった。そして午前の日
の光を浴びながらベーグルを頬張った。
その先にチーズ屋がある。コンテもあったが、かなりお高い。
Bedford Cheese Shop
ブルックリンが本店のようだ。
229 Bedford Avenue, Brooklyn, NY 11211
718.599.7588
★★★本文ここまで★★★
【ご案内】
「日本による中央アジア地域支援の展望-安倍首相中央アジア訪問に寄せて」
共同執筆でThe Povertistというサイトに投稿しましたのでご案内いたします。
テーマは、10月下旬に安倍首相が訪問した中央アジア地域の展望です。この訪問
が我が国の対中央アジア地域支援の第4フェーズ展開の契機となるのか、という
視点です。
■フェースブック「世界街角通信MM」のご案内
★世界街角通信Sekai Machikado News(コミュニティ)
その他、Facebookのグループで下記の2グループを運営しています。対象は旧共
産圏を含むユーラシア地域、「中央アジア・コーカサス開発研究会」と「R+EE
露・東欧地域研究会」です。
★中央アジア・コーカサス開発研究会(グループ)
★R+EE 露・東欧地域研究会(グループ)
▼フォトギャラリーのご紹介
このメールマガジンの記事に関係する写真を掲載しています。
klubnika's photo blog
photo blog 世界街角通信
★iPhoneで受信した場合、改行がPC用に72文字になっており、iPhoneの画面サイ
ズで自動的に改行されています。悪しからず。
■■後記
帰国当日、素晴らしい秋晴れとなった。これがNYCの秋なのだろう、グラマシー
パークからアーヴィンプレイスまで歩き、カフェでそのひと時を楽しんだ。
NYCで最高のお気に入りの一つと言っても過言ではないだろう、周囲の佇まいを
含めて。
★☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールマガジン「世界街角通信MM」第250号 2016年3月14日
発行責任者:飯尾彰敏
Copyright(c) Akitoshi Iio All Right
Reserved.
ご意見・ご感想:http://form.mag2.com/slicleapru
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿