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メールマガジン「世界街角通信MM」第268号 2016年10月16日
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皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。
神の思し召しにより2015年10月中旬より「アフリカの角」地域、エチオピア高原
のアジスアベバに滞留しています。バックログながら半年ほど時間を巻き戻しつ
つ「アフリカの角にて」を備忘録的に筆者の琴線に触れたことをお届けします。
今号はNo.17「エチオピア情勢緊張」です。
▼目次
■エチオピア情勢緊張、各地で反政府デモ
■エチオピア、非常事態宣言発令
■■後記
★本文★
■エチオピア情勢緊張
7月に入ってからアムハラ州とオロミア州各地で反政府デモの発生が急増、情勢
が緊張しています。
▼アムハラ州、オロミア州で反政府デモ頻発
エチオピアは悪化のの一途を辿っている様で、ここ数日SNSをブロックしている。
数日前には米国籍女性がデモの投石により郊外で亡くなったり、外国投資企業が
被害に遭っている。退去するタイミングを考えておかないといけない状況だ。
情勢:
10/2(日)のイレチャ祭の事件後、オロミア州Debre Zeitでは小規模デモ、商店
閉店等が行われている。また他都市では次のような情報を得ています。
・Meki(メキ): タイヤや家が焼き討ち、付近を走っていたJICA専門家の車両が
投石の被害に遭った。
・Tiya (ティヤ:Addis-Butajiraの間):バス3台が焼き討ち、小規模デモ、
投石等。
・Ziway(ズワイ):投石で無償案件の施工業者の車両が投石被害。イレチャ祭
で亡くなった方の葬儀中に暴徒化、警官隊が鎮圧。
・Ambo(アンボ、Addis
Ababa西)、East Hararge(東部):市民と治安当局との
衝突。
・Shashamane(シャシャマネ): 治安当局が多数配備
・Burajira-Ziway間の道路封鎖
・Sebeta(Addis南西約35km)でトルコの繊維会社の経営する工場を群衆が破壊
された(10/4)。
・Sebeta(同上)およびAwash川上流付近にてベルギー人の経営する農場が破壊
された(10/5)。
・Lake Langano湖畔にあるBishangari Lodgeが、暴動の後放火された(10/6)。
・Jimma, Shashamaneにて刑務所が破壊、囚人が脱走した。
・Meki近くのAlem
Tenaにて投石(10/6)。
・Kaliti(アジスアベバ南)のKaliti Bus Terminal付近で暴動(イレチャ祭犠
牲者の葬儀の際)。
措置等:
<アジスアベバ郊外>
・Alem Genan(アジス南部20km):10/5(水)夜から再度道路封鎖、10/7(金)
に道路封鎖は解除されたが、若干のミニバスが走っているのみで、大型車は通行
していない。
<オロミア州>
・Ziway: Mojjoに向うRoute No.6(国道6号線)とButajiraに向う道路の両方と
も道路封鎖が継続中。
・Shashamane: 軍と住民とが衝突。道路封鎖が継続中。
・Hawassa:給油所(全3か所)が品切れ状態、Butajiraの給油所(全2か所)も
品薄。Hawassaスーパーも食料品不足が発生。
・Meki:暴動
・Koka(Mojoから南20km、Ziwayに向かう道):暴動
<南部諸民族州>
・Dire, Yirga Chefeにて暴動
▼オロモ族の感謝祭イレチャ祭で55人死亡
10月2日、エチオピアの首都アディスアベバ近郊のオロミア州ビショフトゥで、
エチオピア最大民族オロモ族の感謝祭が反政府デモに発展し、治安部隊が催涙ガ
スなどで鎮圧しようとしたところ参加者が折り重なって倒れ、55人が死亡した。
エチオピアの祭りが反政府デモに、治安部隊が鎮圧で55人死亡
Ethiopia mourns 55 killed during protest
at Oromia festival
Oromo protests: Ethiopia unrest resurges
after stampede
▼アジスアベバ郊外で米国人、投石で犠牲に
アジスアベバの西郊外、ホレタで米国人の農業専門家が車で移動中にデモに遭遇、
投石により死亡した。状況が考えにくい。
U.S. citizen killed when vehicle hit by
stone-throwers in Ethiopia
U.S. citizen killed, foreign factories
attacked in Ethiopia
■エチオピア、非常事態宣言発令
一考に収まる気配がない、エスカレートする方向にあり、鎮静化を目的に非常事
態宣言が発出された。
10月9日、国営放送を通じてハイレマリアム首相が非常事態宣言を発出しました。
宣言は、8日の閣僚会議決議を経て発表されたので8日から有効で期間は6か月。
9日夜,司法大臣が記者会見を通じて非常事態宣言の主な内容を説明した。
(1) 政治的メッセージの禁止
(2) 一部地域での通信遮断の可能性
(3) 集会やデモ,団体行動,組織活動の制限
(4) 裁判所令状なしの逮捕や家宅捜索
(5) 車両や身体のランダムな検査
(6) 一部地域での外出禁止の可能性
なお、外出禁止に関しては、現時点では具体的な内容は示されておらず、追って
地区と時間が示される見込み。
罰則規定は懲役3-5年とのこと。
Ethiopia declares state of emergency to
restore order after protests
Ethiopia declares state of emergency
amid protests
▼米国国務省の非常事態宣言に対する声明
On Ethiopia's Declared State of
Emergency
Press Statement
John Kirby
Assistant Secretary and Department
Spokesperson,
Bureau of Public Affairs
Washington, DC
October 12, 2016
★本文ここまで★
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■■後記
Addis Abebaに戻ったところ、ルフトハンザは定刻よりも30分早く到着、通常、
遅延が少ないので気分的に楽な航空会社です。
その翌日から、当地、非常事態宣言が発令され緊張が走っています。
今のところ、アジスアベバは平常どおり、ジャパンマーケットもいつもの賑わい
でした。
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メールマガジン「世界街角通信MM」第268号 2016年10月16日
発行責任者:飯尾彰敏
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