★☆☆メールマガジン【世界街角通信MM】第423号 2024年12月10日★★★
皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。東京にて気になったことなど備忘録的に書いています。
師走に突入、師は走らず貧乏人が走るですね、現実的には。
第391号より、ナホトカ航路シベリア鉄道1985の回想録を掲載しています。
(保留中)
▼目次
■シリア情勢2024年12月、ダマスカス無血開城
■ダマスカスのウマイヤドスクエア
■■編集後記
★本文★
■シリア情勢2024年12月、ダマスカス無血開城
アサド前大統領、辞任して出国したので前ですね、ロシア軍機でモスクワへ、ロ
シアが亡命を認めたとの報道。夫人と子供達を先にモスクワへ退避させたのでこ
うなることは想定内だったのでしょう。また、ダマスカスを無血開城したのはギ
リギリの英断だったのでは、戦力状況を踏まえたのでしょう。
課題は今後の反政府勢力による統治機構の再編、一枚岩では内容ですがHTSとFSA
は良好な関係とのこと、ただ、HTSがアルカイダ系であり、国際社会がどう受け
止めるのか、また、イスラエルが1974年停戦合意を反故にしてゴラン高原のDMZ
境界を越境してシリア領内へ侵攻、占領のかまえ。
シリアは、2011年以降、アラブの春に連動した民主化運動が発展して政府軍が強
権的に武力で弾圧、複数の反政府勢力と内戦状態に突入した辺りから国内治安が
不安定化し、国内避難民や難民が急増した。
今回、10日あまりで政権が転覆したのはシリアを支援していたロシア、イラン/
ヒズボラがそれぞれ対峙しているウクライナとイスラエルに集中せざるを得ない
状況になり、このパワーバランスの間隙を突いたことから、シリア政府軍だけで
は持ち堪えられずダマスカス開城となった。無血開城は潔さだったのか、結果は
幸いだった。
イドリブを拠点とするHTSシャーム解放機構はアルカイダ系、この組織が躍進で
きた背景にはカタールやサウジアラビアのスンニ系産油国の支援があったに違い
ない。今回の攻勢はHTSが強くなったのでなく、アサド政権がイランの支援を失
ったからと考えられる。
イスラエルがヒズボラを攻撃、弱体化させ、イランがレバノンとシリアに再進出
しないと約束し、レバノン停戦が11月28日に発効した。トルコはイラン系がイス
ラエルに駆逐されてアサド政権が弱体化していること、イランがシリアに援軍を
出さないことから、アサド政権転覆を意図して翌日にトルコがHTSに進軍を開始
させた。
アサド政権はイランがイスラエルに譲歩した時点で政権崩壊を覚悟し、国家の枠
組みを残して辞任、出国亡命して円滑な政権移行=ダマスカス無血開城をした方
がシリア国民にとって良いと考え、政府軍に降伏命令を発したと考えられる。
元記事:https://eastriver229.blogspot.com/2024/12/202412.html
■ダマスカスのウマイヤドスクエア
ダマスカスのウマイヤドスクエア、国立図書館の前、シェラトンの前でもあるが、
よくみるとアンダーパスになっている。これは1998年JICA調査のプレFSベースに
ダマスカス市役所が独自で設計、実施した大規模交差点改良である。7本足の非
常に複雑なラウンドアバウトだったが立体交差にした。2000年代に再訪した時に
供用開始直前だったので市役所にお願いして歩かせてもらった、Eng Mohammed D
oubosh のアレンジで。
この調査期間中に上司が急逝した。R.I.P.
余談ですが、ダマスカス旧市街にはウマイヤドモスクがある。この中に洗礼者ヨ
ハネの墓があり首が埋葬されているとの伝え、元々キリスト教会なのでありかも
知れぬ。聖地巡礼をしてみたい気分、いつかまたダマスカス旧市街を歩く日が来
ることを祈願したい。
元記事:https://eastriver229.blogspot.com/2024/11/blog-post_28.html
★本文ここまで★
▼前号目次
■【注意】飛行機内の盗難増加
■米国は感謝祭!WHのを拝借
■■編集後記
■■後記
師走に突入、師は走らず貧乏人が走るですね、現実的には。
シリア情勢、先月末から緊迫していたがあっという間にダマスカス無血開城、パ
ワーバランスの間隙を衝くということを目の当たりにした。
中断中:
第391号より、ナホトカ航路シベリア鉄道1985の回想録を掲載しています。
が、こちらも一時中断、プノンペンの後に再開する予定です。
注)このメールマガジンは備忘録的にという主旨で、その時々の情報や印象を記
録しておこうと2009年2月初頭からのウズベキスタン出張を機に始たもので創刊
はタシケント到着後の2009年月14日でした。
また、以下にもトピックごとに掲載していく予定です。
▼note klubnika report
https://note.com/klubnika
■Facebookのグループで下記の2グループを運営しています。
★Klubnika's 蹇蹇録
https://www.facebook.com/groups/1811415602452444/
★CA+C 中央アジア・コーカサス地域研究会(グループ)
http://www.facebook.com/groups/298398100231283/
★R+EE 露・東欧地域研究会(グループ)
https://www.facebook.com/groups/436215346470056/
★☆☆メールマガジン「世界街角通信MM」第423号 2024年12月10日
発行責任者:飯尾彰敏
Copyright(c) Akitoshi Iio All Right Reserved.
twitter:https://twitter.com/iioakitoshi
ご意見・ご感想:http://form.mag2.com/slicleapru ★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿