2013年10月21日月曜日

【世界街角通信】第178号 パシュミナはパキスタン特産品他 2013年10月21日

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メールマガジン「世界街角通信」       第178号 2013年10月21日
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です。

塩漬けとなっていたインド・パキスタンの続き、パキスタン編です。昨年から南
アジアに関係し、インド編を年初に報告しています、今号はインドとパキスタン
(10)、パキスタン(3)となります。

▼目次
■パキスタンの首都イスラマバード
■パシュミナはパキスタン特産品?
■イスラマバードのゲストハウス

■■後記
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■パキスタンの首都イスラマバード

陸路でラホールからイスラマバードへ移動した。イスラマバードはツインシティ
と呼ばれている、それは、「ラーワルピンディー」に隣接するためであり、イス
ラマバードは独立後に建設された計画都市である。

1947年、パキスタンの独立当時はカラチが首都であったが、南端への一極集中を
是正するため、ラーワルピンディーに隣接するイスラマバードが1959年6月にパ
キスタンの首都として選定された。

イスラマバードは、マルガラ丘陵麓のポトワール高原に位置しカイバル・パクト
ゥンクワ州とパンジャーブ州の州境にあたる。

新都市イスラマバードはギリシャの都市計画家・コンスタンティノス・ドキシア
ディスがマスタープランを担当し、1961年に都市建設が開始された。イスラマ
バードは人工都市であり、北にあるマルガラ丘陵を頂点と見立てた三角形の都市
の中に碁盤の目のような街路構成となっている。筆者はあまりこの手の人工都市
を好まないが、個人的な志向は棚に挙げておく。

イスラマバードの都市レイアウト(地図)
http://eastriver229.blogspot.jp/2013/10/blog-post_743.html

そのため、街区番号をしっかりと記憶しておかないと、隣の街区でも景色が同じ
なので迷いやすいが、街区番号さえわかればそこへ辿りつける。イスラマバード
を建設中の1969年までは首都は暫定的にラーワルピンディーに置かれた。

City of Islamabad(Government of the Islamabad Capital Territory)
http://www.islamabad.gov.pk/

イスラマバードの人口は120万人(2009)、ラーワルピンディー・イスラマバー
ド都市圏では297万人(2011年)である。パキスタン人口は1.78億人(2012)なの
でその17%となる。

イスラマバードの行政は12区のUnionn Council( sherwan)で構成される。区は
選挙で議員(21人)を選び、一人のnazim(区長)と一人のnaib nazim (副区長)
が就任する。

イスラマバードについては滞在経験が増えたあたりで改めて報告する予定です。
筆者的には計画都市は無味乾燥感が強くなることが多いので興味を抱かないが、
その形成過程については関心が高い。

■パシュミナはパキスタン特産品?

パキスタンに出張することになったのでパキスタン特産品を何か購入し、その背
景を調べながらパキスタンの理解を深めようと考えていたところ、カシミール地
方はパキスタン側もカシミールなので、ふと「パシュミナ」が頭に浮かんだ。

一時、日本でパシュミナがブームだったと記憶しているが、その後、音沙汰が無
い。今回は、そのパシュミナとは?から紐解きながら、パキスタン理解とパシュ
ミナ他の工芸品についての認識を深めてみようと思う。

▼パシュミナ探し

ラホールにパシュミナを売っているショップがあるかとドライバーに尋ねたら民
芸品店に連れて行かれた。そこは外国人観光客用と思われ、吹っかけた値段設定
てあると感じたので、地元の人が購入するであろうカシミアを扱う店を探すこと
にした。

しかし、ラホールでは流通ルートの関係かカシミアを扱う店にはなかなか辿りつ
かなかった、パシュミナも同様であった。そして、ある情報から旧市街のインド
門から奥へ入った店が扱っていると聞き行ってみた。この店は生地を扱っており
山積みされた商品の中からカシミアを数枚出してきた。

写真上から4枚目がラホールで購入したカシミア
http://klubnikaphoto.blog.fc2.com/blog-entry-706.html

ベーシックなベージュのカシミア、でもこれがカシミアなのか判断が付かない。
ウールと言われてもわからない、素人ゆえであろう。

▼イスラマバードのショップ

イスラマバード到着後、ホテルの近くへ食事へ行った時にショールを売る店が集
まっているたので聞いてみたところ、たくさんの商品が出てきた。それで後学の
ために、カシミア、パシュミナ、シャトゥーシュを見せてもらった。

最初は、カシミアとパシュミナが基本的に同じということを理解するまでに相当
な時間がかかった。その違いは毛の太さでパシュミナが約10-15ミクロンの毛で
織り上げた生地で、カシミヤはやや太く約16-18ミクロンの毛で織り上げた生地
となる。両方ともカシミヤ山羊やヒマラヤ山羊の顎髭の産毛を紡いだもの。

一般的に流通しているパシュミナには、シルクとパシュミナの混紡が多い。カシ
ミアの原産地は、中国、モンゴル、ネパール、インド産が主流であり、パキスタ
ンの名が無い、つまり輸入品となり、パキスタン特産品ではなかった。刺繍入り
の主流はインド・スリナガールのようだ。

偶然た立ち寄ったショールショップ
http://klubnikaphoto.blog.fc2.com/blog-entry-706.html

ゲストハウスの近く、マハラジャ
http://klubnikaphoto.blog.fc2.com/blog-entry-707.html

■イスラマバードのゲストハウス

前述のイスラマバードの宿泊先は「カプリ・ワン」というプチ・ホテル、ゲスト
ハウスのカテゴリーだが筆者は気に入った。2泊の予定だったが予定が変更にな
り1泊となった。

この日はラホールからイスラマバードへ自動車で移動、予定が遅れて暗くなって
からイスラマバードに着いたのでゲストハウスに辿り着くのにやや戸惑った。F-
6/1という住所(ブロック)なので簡単なはずであるが、どのブロックも同じよ
うに見えてしまう、イスラマバードを良く知っているドライバーとて同じであっ
た。

ゲストハウスは民家を改造したようで住宅地の真ん中であった。表にはロット番
号しかないので見つけ難い、ロット番号さえわかればイスラマバードはその住所
に容易に辿りつくことができるが。

ここでスーパーマーケットの場所を聞いたら徒歩10分程の所にあるという、それ
で荷物を入れてから暗闇の住宅街を歩いたら近隣商業区があり前述のショールシ
ョップがあった。

部屋は食堂奥の103号室、これは便利だった。この季節、イスラマバードは冷え
るので部屋には輻射熱式の暖房があった。インターネットもWiFi完備、寒かった
ので風呂にお湯を張って入った。

部屋は広い、キングサイズだろう大きなベッドがドーンと真ん中に置いてあり、
デスクと箪笥、TVがあった。一泊4400ルピーはかなりお得な料金だと思う。

朝食は簡単な食事だが目玉焼もあった。コーヒーは残念ながらインスタントであ
った。

徒歩10分程度で行ける近隣商業地区にはスーパーマーケットやファーストフード、
銀行などがあり、ゲストハウスの立地が便利であることが後からわかった、しか
し、夜は独りで出歩かないように注意をされた。

ここはCapri Oneだが他にCapri2や3がある。インターネットで検索してもこのゲ
ストハウスはヒットしない。あまり表向きに情報を開示していないのだろうか。

Capri One
House No. 12, Street 39, F-6/1 Islamabad.

カプリワン
http://gostinitsa.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

★★★フォーラムのご紹介★★★

★中央アジア・コーカサス開発研究会(グループ)
http://www.facebook.com/groups/298398100231283/

★露・東欧地域研究会(グループ)
https://www.facebook.com/groups/436215346470056/

■■後記

イスラマバードは短すぎて様子が把握できていない。次回にもう少し気の効いた
レポートをお届けしたいと思います。

2泊の予定が勝手に1泊にされていたことは遺憾であった。

余談ですが最近聞いた話です、モスクワ・シェレメツェボ空港のDターミナルに
カプセルホテルがオープンしたとか、写真を見る限りでは日本のカプセルのカテ
ゴリーからは外れている。
http://www.eng.v-exp.ru/

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