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メールマガジン「世界街角通信MM」第256号 2016年6月20日
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皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。
神の思し召しにより2015年10月中旬より「アフリカの角」地域、エチオピア高原
のアジスアベバに滞留しています。バックログながら、半年ほど時間を巻き戻し
つつ、これから「アフリカの角にて」をお届けする予定です。今号はNo.5です。
主たる滞在地はエチオピアの首都アジスアベバですが、ここを拠点に他の国へも
出かけたりしていますのでそれらも含めて備忘録的に筆者の琴線に触れたことを
お届けします。
▼目次
■イスタンブルで今年2回目のテロ
■エチオピアコーヒーとモカ
■コーヒーの名の由来
■エチオピアコーヒーの産地
■エチオピア経済とコーヒー
■■後記
★本文★
■イスタンブルで今年2回目のテロ
トルコで今年4回目、イスタンブルで2回目となる爆弾テロが発生、何れもPKK
(クルディスタン労働党)によるテロと断定されている。ラマダン月の二日目に
起こるとは、思いもよらなかった。
この近くに私の常宿がある、ホテルが比較的多く、昨今は4つ星でもUSD50程度で
宿泊できるし、地下鉄駅が、テロ現場の近く、イスタンブル大学側にあり、非常
に便利な地区なのです。1ブロック北にはイスタンブル市役所がある。
この地区、衣料品店が多い、多くは小売り兼卸しのようだ。旧ソ連圏からのバイ
ヤーが安宿に多く宿泊している。それゆえ、そういう店へ入るとロシア語で話し
かけられる。中央アジアからの客だと思っているのだろう。
■エチオピアコーヒーとモカ
エチオピア名産と言えばコーヒーなのですが、日本ではエチオピアコーヒーとい
うよりは、一般的にはモカという名称で販売されている。実際にはモカ・コー
ヒーの約90%がエチオピア産コーヒー豆とのこと。
モカは、紅海に面するイエメンのサアナの外港、その周辺の高地でもコーヒーは
栽培しているが、イエメン産のコーヒーは「モカ・マタリMokha Mattari」とい
う。
エチオピアコーヒーがモカと呼ばれるようになったのは、モカ港が15から17
世紀にかけてコーヒー豆の積出港として栄えたことに由来する。現在、モカ港で
はコーヒー豆の積み出しは行われておらず、漁業と観光が主な産業となっている。
■コーヒーの名の由来
コーヒーの名の由来には諸説あるが、アラビア語説が有力のようです。
1)「コーヒー」はアラビア語でコーヒーを意味するカフワqahwaが転訛したも
のである。カフワqahwahは、元々ワインの一種を意味していたが、これが食欲抑
制剤(適訳なのか自信がない)としての評判に関連してアラビア語のqahiyaから
辞書編纂者がqahwahをコーヒーに充てたのが語源である。
2)また、コーヒーノキはエチオピアのカッファ (Kaffa)地方が原産地であるこ
とから、それがアラビア語に取り入れられたものともいわれている。しかし、エ
チオピアではコーヒーをコーヒーとは呼ばず、コーヒーノキ(アラビカ種)の原
始名である「ブンナ(アムハラ語)」と呼ぶ。
何れにしろ、コーヒーは、紅海沿岸からアラビアの商人達がコーヒー豆をモカ港
からオスマン帝国の都であるイスタンブルへ伝え、オスマン語のkahveが、そし
て、当時、地中海交易で繁栄していたヴェネツィア共和国へ伝わりイタリア語
(ラテン語?)でcaffeと呼ばれ、その後、欧州へ伝わりcoffeeとなったのであ
ろう。更に、欧州からの移民が新大陸へと伝え、coffeeは世界へ広がっていった。
また、オスマン帝国がウィーンを攻めた時、その城壁の外にオスマン軍が残した
コーヒーをウィーン市民がオスマン軍が去った後に城内から出てきて見つけて飲
んだというのがウィンナーコーヒーの由来である。
■エチオピアコーヒーの産地
エチオピアには4大コーヒー産地(アラビカ種)と称する以下の4カ所(範囲は広
い)があり、これらの生産地名でも販売されている。生育条件は、適度な日差し
があり、適度な気温(平均気温20度)、適度な降雨量(1800‐2500mm)が必要と
されていることから、熱帯高地で標高が500-2500mの地区となる。
エチオピアの4大生産地の標高は1600‐1800mである。Jimma地区を視察したこと
があるが土壌がたいへん肥沃な色をしていた。
1)Harrar(ハラール)
2)Yirgachefee(イルガチェッフェ)
3)Sidamo(シダモ)
4)Jimma(Limu,
Kaffa, etc.)
コーヒーの栽培は、主に2種類あり、森林コーヒーと農家の周辺で栽培される
ガーデンコーヒーがある。ハラール、イルガチェッフェ、シダモではガーデン
コーヒーが主、Limuを含むJimma周辺では森林コーヒーが主である。
■エチオピア経済とコーヒー
エチオピアにとってコーヒーは重要な輸出産品であり、輸出品目別(価格)では第
2位である。コーヒーは全輸出USD5.56
bil.(2014)のうち、USD842milを占め、輸
出の15%を担っている。
具体的なエチオピアコーヒーの生産量は、6508(x1000, 60kg-bag)、そのうち輸
出されるのは3445(x1000, 60kg-bag)で生産量の52.9%となっている。残りは国
内消費となる。グレードの上位1-5までが輸出向けで6以下が国内向け。
日本向けは最新のデータ(2014/15)では約9%がであるが、多い年で12%程度であ
る。
コーヒー豆 2014/15 (USAD)
生産量 6508(x1000,
60kg-bag)
世界シェア 4.4%
輸出量 3445(x1000,
60kg-bag)
輸出率 52.9%
輸出額 USD811.7 mil.(USD235/bag)
kg当たり単価 USD3.93/kg
日本向け輸出 9%,
326(x1000, 60kg-bag)
エチオピアコーヒーの輸出先順位
1位ドイツ
2位サウジアラビア
3位日本
4位米国
5位ベルギー
★本文ここまで★
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ズで自動的に改行されています。悪しからず。
■■後記
6月6日からラマダンに入りましたが、ここアジスは表向き特段変わった様子は見
受けられません。しかし、イエメン料理屋は当然ながらランチはお休みです。
そして、当地、大雨季に入ったようで、雨模様、そして寒い、気温13度。おまけ
に停電。
先週末は、現地踏査で土日がつぶれたため、休みなしで続けて働いていた、今週
は東京からミッションが来ていることもあり、仕方がない。やや食べすぎ、体重
が元に戻ってしまった、どこへも出たくないお天気と気分。
エチオピアコーヒーを取り上げたので、次回も続きを。
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メールマガジン「世界街角通信MM」第256号 2016年6月20日
発行責任者:飯尾彰敏
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