2010年11月16日火曜日

「世界の街角からMM」第83号グルジアの柿と蜜柑、竹 2010年11月15日

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メールマガジン「世界の街角からMM」        第83号 2010年11月15日
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2月初旬より、南コーカサスの小国、アルメニアの首都エレバンに滞在している。
先週、グルジアへ陸路で出張したので、そのときのこと等。
▼目次
■グルジアの柿と蜜柑、そして竹
■日本とグルジアの関係
■■後記
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■グルジアの柿と蜜柑、そして竹

グルジアの黒海沿岸、トルコに国境を接してアチャラ自治共和国があり、その首
都が港湾都市Batumiである。ロスチャイルド家が製油所を所有していたことで知
られている。

さて、11月初旬にBatumiへ行ってきた。ここには孟宗竹があるとどこかで読んだ
記憶のまま、確認する間もなく出かけてしまった。運よく、海岸べりの公園に孟
宗竹らしき竹林を見つけた。多分、これがその日本から移植した孟宗竹からの株
分けだろう。
http://www.adjara.gov.ge/eng/index.php

Batumiには111ヘクタールの植物園があり、比較的温暖な気候を活かして、東アジ
アの一部としてサクラ、アジサイ、竹、ツツジ、カエデ、フジ、モクレン、ビワ、
ツバキ、ツゲ、キク、シャクヤクなど日本でよく見られる植物が多く栽培されて
いる。そして、日本庭園を模した庭園も設けられているという。植物園のウェブ
は全て英語に翻訳されていないが、下記のとおり。
http://www.bgci.org/garden.php?id=23
http://www.batumibotanicalgarden.com/eng/index.php

行く前に読んでおくべきだったと大反省、これを機に再度Batumi行きを考えよう
と思う。

この植物園、現在のウクライナにあるハリコフ大学の植物学教授であったアンド
レイ・ニコライヴィッチ・クラスノフ教授が1912年に開設したもの、植物は日本
から持ち込んだようだ。そして栽培技術を伝えるため、金山という庭師が招かれ
たそうだ。彼はクラスノフ教授の死後も仕事を続けていたが 1937年に突然姿を消
している。年代からスターリンの粛清の犠牲になったのではと言われている。

私が見た竹はこの植物園からの株分けだろう。Ajaraは温暖な気候なので竹の他、
日本にも縁のあるカキ、ミカンも多く栽培されている。もしかしたら、カキとミ
カンも植物園を建設するときに持ち込まれたのだろうかと想像してしまう。これ
以上情報がないのが残念だがもう少し掘り起こしてみたい内容だ。

どこかで読んだと思っていた文章は、「コーカサスを知るための60章」の第60章
だったことを付け加えておく。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750323012/mixi02-22/

■日本とグルジアの関係

常に異国へ行くと日本との関係を調べてみる。グルジアの場合、グルジア出身力
士である黒海関など三人が相撲界で現在活躍している。その他、あまり記憶にな
いが、大東亜戦争後にソ連によって抑留された日本人抑留者がグルジアに滞在し
ていた。

グルジア出身力士
http://sumo.goo.ne.jp/ozumo_meikan/shusshinchi/georgia.html

前述の本にも若干説明があり、日本人抑留者はトビリシでは土木工事に、クタイ
シでは飛行場建設に従事していたようだ。

グルジアの抑留者のことは下記の本がある。昨年、タシケントで日本人抑留者の
ことを調べているときにこの本がヒットしたので購入しておいた。

シベリア・グルジア抑留記考─「捕虜」として、「抑留者」として
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4779111056/mixi02-22/

2009年12月16日、グルジアへ円借款第2号案件となるクタイシ・バイパス道路整備
事業への貸付締結がなされた。何かの縁だろうか。
http://www.jica.go.jp/press/2009/20091217_01.html

それから、グルジアにはBorjomi(地名)ブランドの美味しいミネラル・ウォー
ターがある。こちらに来て初めて飲んだであるが、これがなかなかいい味だ。そ
れが、日本でも販売されていることは知らなかったが。
http://www.borjomi-japan.com/

■■後記
アルメニアと日本の関係を調べてみたことがあるが、皆無に近い。前述の本にア
ラム・ハチャトリアンの弟子であった寺原伸夫氏のことが説明されている。次回
は、アルメニアと日本の関係を調べてみることにしよう。
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