2011年12月23日金曜日

【世界の街角からMM】第131号 パリへの長い道程 2011年12月23日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第131 20111223
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今日は「天皇誕生日」で祝日、天皇陛下は78歳になられた。おめでとうございま
す。

さて、

アスンシオンからサンパウロを経由してフランクフルトへ

そして、パリへ移動し10数年来の友人と再会、鮨に下包みを打つ。

パリのこと等を中心に。先ずは、パリまでの道程、長い移動でした。

▼目次
■アスンシオンからサンパウロへのTAM航空便
■ターミナルごとしか出発便が表示されないサンパウロ・グアルーリョス国際空
■ルフトハンザ航空、急病人発生で離陸後1時間でサンパウロへ引き返す
■フランクフルト国際空港、チケット変更に戸惑う

■■後記
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■アスンシオンからサンパウロへのTAM航空便
1時間遅れでアスンシオンを離陸したTAM航空便サンパウロ行きは、途中、Ciudad
 del Esteに立ち寄る、これはアスンシオンからサンパウロへ行く時だけでサン
パウロからアスンシオンへ向かう便は直行でアスンシオンへ行く。

そのCiudad del Esteに立ちよりは、3つの点については期待していた。
1)イグアス貯水池、イグアス移住地、アカラウ川を空から観察すること
2) グアラニ国際空港(Ciudad del Este)の外観を観察すること。グアラニ空
港は円借款により整備されており、そのターミナルビルを見ること(観察するだ
けが最大限出来ること、寄港するものの降機しないので)
3)そしてハイライトが、イタイプ水力発電所を空から見ること、きっとこの
ルートを飛ぶであろうと考えた。

なんと、アスンシオンの出発は遅れて躓き、飛び立った直後もアスンシオン市街
地はほとんど見られなかったが、この3点は期待通り、運が良かったとしか言い
ようがない、実現した。というのは席が反対側だったら見られなかったからだ。

サンパウロからアスンシオンへ向かうTAM航空は窓側の席を予約しておいたが、
乗り込んだら通路側だったのだ。搭乗券は、成田で発券されているので安心しき
っていた。復路は、念を押したのだ。

▼イグアス貯水池
巨大な貯水池だ、1970年にアカラウ発電所IIを建設する際、イグアス川を堰き止
めて流量を調整せいている。

▼イグアス移住地
イグアス貯水池の手前が日本人移住地となる。その周辺に広がっている果てしな
く続く農地は大豆であろう、豊かな農地が続いていた。実際に10月下旬に現地を
見ているので

7号線らしき幹線道路がグアラニ空港着陸直前に見えたが、イグアス農協付近は
確認できなかった。

▼アカラウ川
イグアス貯水池からイグアス川はアルト・アカラウ川と合流し、アカラウ川とな
り、蛇行しながらアカラウ貯水池へ流れ、アカラウダムとなる。その直下にアカ
ラウ水力発電所IIIがある。そして、発電に使った水はパラナ川へ放流される。

▼グアラニ国際空港
降機しないが遠くからターミナルビルを眺める。アスンシオンから何人かはここ
で降りた。国際空港とは言え閑散としている事は否めない。エプロンには航空会
社のマークのないB747貨物機が駐機していた。 198012月にL/A締結、199412
月に運営を開始している。106.72億円が円借款で融資された。
ect_87_smry.pdf

▼イタイプ水力発電所
これはラッキーだった。エステの空港を離陸直後、進行方向左側に巨大なイタイ
プ貯水池が遠方に見えてきた。そして、直ぐに直下にイタイプダムが見えた、放
水口、ダムと発電所ははっきりと見えた。わざわざ上空を飛んでくれたような
ルートだった。TAMの計らいか。

■ターミナルごとしか出発便が表示されないサンパウロ・グアルーリョス国際空

サンパウロにはコンゴニャス国際空港(近距離国際線用)とグアルーリョス国際
空港(サンパウロの空の玄関)、それから郊外のカンピーナスにヴィラコッポス
国際空港(国内線と貨物)の3空港がある。

通常、長距離線でサンパウロに到着するのでグアルーリョス国際空港を利用する
ことになる。この空港、とっても厄介なのである。

ターミナルが12があるが、乗り継ぎ便のスケジュールはターミナル1と2の出
発案内に表示される便はそれぞれのターミナルから出発する便だけであり、ター
ミナルが異なると自分が乗ろうとしている便がない、ということになる。しかも
案内デスクなどはほとんどなく、あったとしてもそれを理解していない回答しか
ないので、慣れないと非常に悩ましいことになる。

こんな空港は、BRICSと言えども、他にない、中国は知らないが、少なくともモ
スクワ・シェレメツェボ空港はターミナルが異なってもしっかりと出発ターミナ
ルが表示されていた。

Sao Paulo Guarulhos International Airport

■ルフトハンザ航空、急病人発生で離陸後1時間でサンパウロへ引き返す

ルフトハンザ航空507便は、夕刻、ナトリウム灯のオレンジ色の光に照らされサ
ンパウロの市街地が漆黒の闇への入口に差しかかるころ、サンパウロ・グアルー
リョス国際空港を概ね定刻通りに飛び立った。

機内の照明が落とされ、滑走路を端まで移動し、巨大なB747-400の機体は離陸し
フランクフルトを目指した。いつの間にか、うとうととしていたようで黄昏時の
様子を撮影しようと思っていたがその機会を逃してしまったようだ、そして、乱
気流により目が覚めた。機内照明が付きドリンクサービスが始まった。その時、
機内アナウンスで医師の搭乗者がいないか、問い合わせがあった。どうやら急病
人が出たようだ。

その後、再度、機長からアナウンスがあり急病人の容態が改善しないことから、
サンパウロへ引き返すとの案内があった。丁度、離陸してから1時間ほど、乱気
流が収まった頃だった。

人命第一、これまでサンパウロから1時間かけて飛んだ距離を戻り、急病人は収
容された。そして、航続距離ぎりぎりなのだろう、B747-400の航続距離は満タン
12,500km飛べるが、再度、燃料を満タンにするのに1時間ほどかかり、3時間遅
れで再離陸した。

この遅れにより、フランクフルトでの乗り継ぎ客は乗り継ぎ便に間に合うだろう
かと心配になるのは当然のこと。隣の席の客は、タイ航空バンコク便へ乗り継ぐ
ようだった。そういう私もフランクフルトからパリへ移動する。3時間遅れは想
定外なので予定のフライトは乗れなくなる。

航空券を通しで購入した場合、自動的に振替が行われるが、別途購入している私
の場合は、どうやらチケットカウンターへ行かないとどうしようもないらしい。
パーサーが乗り継ぎ可能な便の案内をよこした。そして、トランスファーカウン
ターで再予約せよとのアドバイスだった。

フランクフルトから東京への乗り継便である710便の出発は1330、これにも間
に合わないが、同日の2045分発の全日空便への振り替えとなったようだ。

LH597便はリスケ通り、1330分にフランクフルト国際空港に到着した。

■フランクフルト国際空港、チケット変更に戸惑う

サンパウロからのルフトハンザ航空507便が急病人発生により、サンパウロへ引
き返したため、3時間の遅れが発生した。

そして、507便は1330分にフランクフルトに到着、15:55発のパリ行きに
2時間30分の余裕があった。しかし、この再予約にものすごーく手間取ったの
だ。

降機したゲイト付近にあったトランスファーデスクに人がおらず、他の乗り継ぎ
客対応で特別デスクを置いて対応していたことも影響している、先に荷物をピッ
クアップしてからチケットの変更をしようと考え、入国手続きへ進んだ。

そして、チェックインカウンターへ行き並んだものの、運悪く、待てど暮らせど
進まない、ここでの待ち時間が予定フライトまでの時間を圧迫し、応対した時に
は出発40分前、そして、その結果はこのカウンターでは処理できないこと、そし
て、チケットカウンターへ行くようアドヴァイスされた。

ここで並んだのは、チケット変更することを職員へ告げ、ここで待てということ
だったが、全く理解していなかったことになる。やはり、人をよく見ないと適切
な処理ができないということだ。

その指示に従って、チケットカウンターへ行くと、今度は50人待ちだった。ここ
で既に出発予定まで30分、もうこれでは無理と判断した。しかし、そんな悠長に
待っていられないので、順番待ちをよくみるとビジネスクラスやスターアライア
ンス・ゴールドカード所持者は待遇がことなることに気が付いた。よって、ビジ
ネスチケットを見せて、シルバーカードでは優遇うされない、優遇順番待ちの札
をもらって5分も経たないうちに順番となった。その時点でもまだ30人くらいま
待ち状態だった。

結果として予約できたのは、1655の便、1810分にパリ・シャルル・ド・ゴー
ル空港着なので19時に友人と待ち合わせにしているが、直行しても間に合わない。

タクシーでオスマン通りのホテルへ行き、荷物を降ろす、そこからまた、タク
シーでサンルイ島のレストランへ行ったが、結局20時になってしまった。1時間
もレディを待たせてしまったことになる。失礼した。

この時のフライトは全て遅れか何らかのトラブルがあったが、最終的に1時間遅
れでパリの友人と再会した。まあ、アスンシオン-サンパウロ-フランクフルト-
パリの直行ルートなので無理があったか、ルフトハンザ航空を信頼していたのだ
が急病人は致し方ない。他は良い教訓となった。やはり人を見る目は、外しては
ならない。

■■後記

パリまでの道程、長い移動でした。

こういう時が時々発生する、落ち着いて対応すれば道は開ける、という教訓は常
に生きている。

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