★☆☆メールマガジン「世界街角通信MM」第358号 2022年7月20日★★★
皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。東京にて気になったことなど備忘録的に書いています。
▼目次
■ウクライナの穀物輸出ルート
■キエフの記憶
■■編集後記
★本文★
■ウクライナの穀物輸出ルート
Ukraine-Moldova-Galati(Romani
ア運輸大臣のコメントのとおり、広軌鉄道をリハビリしている映像
つまり、既に予算化されていたということなのか。当然ながらG7
トピックであろう。
Galatiはドナウ河川港を有し、ルーマニアの最東部の町で、
し、ドナウ川のGalati河川港までソ連時代に広軌鉄道が延、
水運(内航水運)への積替えポイントとなっていた。
ロシアのウクライナ侵攻により、オデッサ港やミコライエフ港等の
鎖されている状況下、ポーランドルート(鉄道)とともにウクライ
代替案の重要なルート(オデッサ港やミコライエフ港封鎖が解除さ
て位置付けられている。
ウクライナから鉄道でモルドバを経てGalati港へ、内航水運
を下るか、ドナウ運河経由で黒海のハブ港であるコンスタンツァ港
きる。
Galati港の下流にReni港(ウクライナ)があるが、現状
道路1本、バージへの積替がネックになっている。また、コンスタ
替設備の容量不足で急遽増設中とのこと。
ソ連時代の輸送インフラが冷戦の崩壊とともに経済的合理主義の下
れ、30年を経て日の目を見ることになろうとは、誰が想像しただ
がそのまま手付かずであったことが幸いだった。
機関別の輸送容量は、鉄道65t/輌x30輌=1950t、トラ
台(最大)、内航水運はバージを連結し3000t/バージx6ま
の積替が容量的に大きい。トラックだと河川港までのアクセスが、
路状態は良好ではない。
New routes: how is Ukraine getting its grain out?
https://www.euronews.com/embed
■キエフの記憶
キエフと言っても現在のウクライナではなく、ソヴィエト社会主義
成国家であったウクライナ社会主義共和国のキエフである。ソ連時
いうことになる。
1985年7月10日、早朝、モスクワから乗った夜行列車ドニ
ゴトン、ゴトン」とドニエプル川の鉄橋をゆっくりと渡り、その先
滑り込んで行った。外国人旅行者は、ソ連邦国内では自由な移動が
り、駅や空港に付いたらインツーリストオフィスへ行くことになっ
には、予約した私の名前があり、予約したスケジュールに沿って交
ルが手配されていた。それはそれで素晴らしいと思ったが、予定を
なるのか、試す勇気はなかった。
というのもキエフに来るまでに既に警察(ミリツィア)の世話にな
れはハバロフスク駅前で写真を撮っていてミリツィアにみつかり警
れ、危うくシベリア鉄道に乗り遅れ、ハバロフスクに置いてきぼり
ところを間一髪で予定通りのロシア号に間に合ったのだ、正確には
ロシア号を待たせた、これは、添乗していたインツーリストのスタ
ウラジオストク極東大で日本語を学んでいた女学生、夏休みだった
仕するアルバイトだった)がぎりぎりまで待たせてくれたからに他
列車がキエフ駅のホームに停車し、東独製の4人用のコンパートメ
クパック用の荷物を担いで列車を降り、ゆっくりと周囲を眺めなが
ツーリスト事務所へ行った。あまり記憶に残っていないのはその風
まったのだろうか、インツーリストで少し待っていると、タクシー
が来たと英語で知らせてくれた。モスクワに着いたときは日本語を
(モスクワ大学の女子学生で東京に滞在経験があり、NHKのロシ
していたと話してくれた。)がいたが、キエフでは英語だった。そ
たタクシーはソ連製のボルガ、白だった記憶だが、のタクシーでキ
位置するインツーリストホテル(だったと思う)へ向った。
どこをどうやってどの程度の時間をかけてホテルに辿り着いたのか
が、駅を出た時に振り返ったら駅舎全体が見えたのでシャッターを
らなのか、後ろの窓越しなのか、この角度だと後ろの窓越しかな。
る恐るシャッターを押したことは間違いない、なのでシャッターを
枚か2枚だけだった。
朝は曇っていたが、その後、晴れてきた。インツーリストホテルの
で市内観光ツアーがあるのというので半日英語ガイドコース(確か
に乗った。キエフはマロニエの花が咲きほこり、緑の中に都市があ
ソ連の構造主義的な巨大な彫刻が建っているドニエプル川を見下ろ
眼下にその日の朝、鉄道で渡ってきた鉄橋が見え、その先に白い巨
群が見えた。
キエフ1985の記憶より。
★本文ここまで★
▼前号目次
■厚生労働省のソ連邦及びモンゴル抑留死亡者埋葬地別名簿索引と
部
■ソ連邦抑留者死亡者埋葬地一覧とウクライナ東部
■■編集後記
■■後記
気になっていたGalatiルート、やはり現時点では重要な輸出
が河川港まで延伸しているのがミソ。
このメールマガジンは備忘録的にという主旨で、その時々の情報や
ておこうと2009年2月初頭からのウズベキスタン出張を機に始
14日でした。
また、以下にもトピックごとに掲載していく予定です。
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