2021年4月3日土曜日

【世界街角通信MM】第316号 東京にて(Sidamo or Sidama等)-2021年4月3日

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メールマガジン「世界街角通信MM」第316号 2021年4月3日
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皆さま、こんにちは、世界街角通信MMです。

コロナ感染拡大状況下、このMMを始めたころのことを振り返りつつ、東京にて気
になったことを交えて当時のメルマガを再度掲載していこうと思います。

▼目次
■エチオピアのシダモSidamoコーヒーとシダマSidama州
■アラビックヤマトはなぜアラビックなのか?‐液状糊
■名古屋製陶所の後身は鳴海製陶
■■編集後記

★本文★

■エチオピアのシダモSidamoコーヒーとシダマSidama州

エチオピアコーヒーの産地の名はSidamoだと記憶していたがスタバにSidamaと袋
に表示してあった。店員の説明では最近自治体名がSidamaに変わったという信じ
難い説明だが要確認。2019年6月にSidama州が新設されている、元々、南部諸民
族州の州都だったHawassaを含む。Sidamo州も過去には存在した。

Shidamo州はエチオピア帝国時代に設置され1994年まで存在し、南部諸民族州に
組み込まれ、Hawassaを中心としてSidama県が設置された。かつてKingdom of Si
damaが存在し民族名としてSidamaは残っている。コーヒーの産地名としては旧Si
damo州のSidamoが多いのが現状。

コーヒー豆の産地には「Sidamo」とある。(wiki)

■アラビックヤマトはなぜアラビックなのか?‐液状糊

液体糊と言えば「アラビックヤマト」が定番なんですが、なぜ「アラビック」な
のか?

ヤマト 液状のり アラビックヤマト スタンダード 50mL
https://www.yamato.co.jp/

製造しているのは明治32年(1899年)創業のヤマト株式会社、アラビックヤマト
の発売は昭和50年、1975年10月とのこと。
https://www.yamato.co.jp/company/
ヤマト糊の歴史
https://www.yamato.co.jp/episode/index.html

この会社のQ&Aにその説明があります。
「アラビックヤマト」の「アラビック」は、どういう意味なのですか?
昭和30年代まで、アラビアゴムの樹液を主成分としていた液状糊を、別名「アラ
ビアのり」と呼んでいました。
この「アラビアのり」は、容器のビンを逆さにすると、海綿を通して、液状糊が
染み出し、手を汚さなくても糊がつけられる便利なものでした。そこで、この
「アラビアのり」のビンの使いやすさと、合成樹脂の糊の良さを合わせ、かつソ
フトタッチの新しい糊の開発に取り組みました。
そして、「アラビアのり」の名残を残しつつ生れたのが『アラビックヤマト』で
す。

アラビアゴム(アラビアガム)の樹液を主成分としていた液状糊をアラビアのり
(昭和30年代まで)と呼んでいたことに由来すると考えられるが、海綿を通して
糊を出すようにしていたのは画期的なアイディアですね。現在の成分は、これも
Q&Aにありますが、
石油を原料として合成された化学樹脂の一種であるポリビニルアルコール(PVAL)
と水が主成分です。
※一部、PVAと表記されている商品もありますが、PVALと同じです。

アラビアゴム(アラビアガム)は、アフリカ、ナイル地方原産のマメ科ネムノキ
亜科アカシア属アラビアゴムノキ (Acacia senegal)であり、樹脂はその同属近
縁植物を含み、樹皮の傷口からの分泌物を乾燥させたもので吸水するとゼラチン
様に膨らむ。樹脂は水に対する溶解性が高く、水溶液は強い粘性を示し、良好な
乳化安定性を示すため食品添加物のうち乳化剤や安定剤として飲料や食品に広く
用いられている。主産地はスーダン、チャド、ナイジェリア、セネガル、マリ、
ケニアなどである。

食品添加物としてはアイスクリームなどの菓子類やガムシロップに用いられる。
また、医薬品の錠剤のコーティング剤や、絵具、水彩絵具の固着材、インクなど
の工業製品にも用いられている。乾燥時にべたつかず、わずかな水分で速やかに
粘性を示すので、切手の接着面の糊にも使用されている。

■名古屋製陶所の後身は鳴海製陶

名古屋製陶所と刻印された古そうなカップ&ソーサが日本陶器と並んで食器棚の
上にある。ほとんど認識していなかったが日本陶器とは別会社のようだというの
を最近気が付いた。さて、この名古屋製陶所、どういう会社なのか?端的言えば
鳴海製陶の前身だとのこと。ボーンチャイナを含む高級洋食器メーカーでありノ
リタケに次いで国内の洋食器業界では第2位の売上高を誇る。

1911年、明治44年に日本陶器(現ノリタケ)の技師長だった飛鳥井孝太郎が名古
屋の陶磁器貿易商だった寺沢留四郎と共に帝国製陶所を設立した。

帝国製陶所は日本陶器と競合するほど成長したが台風被害で経営困難となり名古
屋財界の資本が入り合資会社名古屋製陶所となった。

1938年、昭和13年、現在の名古屋市緑区鳴海町の土地を取得、トンネル窯の工場
を建設した。

1943年、昭和18年、太平洋戦争の影響を受け物資統制下、軍需省の斡旋で住友金
属工業が鳴海工場を買収、名古屋軽合金製造所・鳴海支所として航空機の空冷気
筒を生産した。

1946年、昭和21年、洋食器製造会社としての復活を目指したが財閥行為制限令が
布告された影響で持株方式で子会社を設立できなくなったため、扶桑金属工業
(現・日本製鉄)鳴海製陶所として発足した。


1947年2月に販売会社である有限会社鳴陶商会を設立し北米向けにディナーセッ
トの輸出を開始した。しかし、

1949年4月25日の単一為替レート実施により、1ドル=550円から1ドル=360円へ
と急激な円高となり輸出額が65%減少、元々絵付けが高コスト体質であったこと
もあり人員整理を行い、有限会社鳴陶商会を解散し扶桑金属工業に吸収した。

1950年、昭和25年12月1日、前年の出資法の改正により、扶桑金属工業は資本金3,
000万円で鳴海製陶株式会社を100%子会社として設立し、翌年1月1日に鳴海製陶
所事業の全て継承し正式に独立した。

生産性向上のためジュラルミンによる製版を用いた印刷・転写法の開発、重油焼
成のトンネル窯の建設、コンベヤーラインの導入などを行った。また、朝鮮戦争
勃発により在日米軍向け販売が増加した。

他方で1949年から翌年にかけて陶磁器市場が低迷し輸出が減少継続した。1963年、
国内メーカーとの低価格競争を避けるためボーンチャイナ製品の製造販売を決定。

1964年、日本開発銀行からボーンチャイナ製造用の設備建設のための融資を受け、
新たな生産設備の導入などによって事業化ラインの月産1,000セットを達成し、1
968年にはニューヨークのティファニーに製品を納入している。その後、ニクソ
ン・ショックにより価格競争力が低下、1972年には陶磁器の生産を全面的にボー
ンチャイナに切り替えた。

ホテル向け高級食器の出荷も始まり、1975年にホテルプラザ、1979年には京王プ
ラザホテル、アークホテル大阪に納入されるなどして売上が伸びた。これを受け
て軽量化・強度向上などの改良を行い、ノリタケなどと高級業務用食器での競合


1958年から通産省の技術研究所の協力を得て電気部品やプリント基板等の工業用
セラミックの製造を開始、その後は、ファインセラミックス製品も手がけ、ビデ
オや携帯電話向け電子部品の製造

1985年、プラザ合意により円高が進み電子セラミックス部門の業績が悪化、1991
年に電子セラミックス部門が住友金属工業へ譲渡された。

2006年、MBOが実施され投資ファンドが株式の90%を取得。

2015年、石塚硝子が住友金属工業保有の10%を含み全株式を取得し完全子会社へ
移行した。

現在の鳴海製陶
http://www.narumi.co.jp/

(wikiなどをベースに編集)

★本文ここまで★

▼前号目次
▼目次
■flightrader24
■成田空港への交通ー便利な京成成田空港線(成田スカイアクセス線)
■ドライフルーツのお値段
■■編集後記

■Facebookのグループで下記の2グループを運営しています。
★CA+C 中央アジア・コーカサス地域研究会(グループ)
http://www.facebook.com/groups/298398100231283/

★R+EE 露・東欧地域研究会(グループ)
https://www.facebook.com/groups/436215346470056/

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★世界街角通信Sekai Machikado News(コミュニティ)
https://www.facebook.com/sekaimachikado

■■後記

明日は西方教会の復活祭だが、そんなことはこの辺りには漂っていない。桜吹雪
が終わってひと段落というところか、されとてコロナ第4波との噂も。

このメールマガジンをはじめたのは備忘録的にという主旨、その時々の情報や印
象を記録しておこうと2009年2月初頭からのウズベキスタン出張を機に始めて創
刊は2月14日でした。

また、https://note.com/klubnikaにもトピックごとに掲載していく予定です。

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メールマガジン「世界街角通信MM」第316号 2021年4月3日
発行責任者:飯尾彰敏
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