2014年8月9日土曜日

【世界街角通信】第201号 ウガンダ北部Gulu滞在ノート1-2014年8月9日


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メールマガジン「世界街角通信」       第201 201489
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です。アフリカの熱帯高地、ウガンダ北部の
グルより「Gulu滞在ノート」としてお届けします。

▼目次
Gulu滞在ノート No.1-カンパラからグルへの移動


■■後記
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Gulu滞在ノート No.1-カンパラからグルへの移動

移動は車、ホテルに迎えに来ていたのは、African Runners Companyという会社
からプロジェクトが借りているトヨタPRADO TX1999年式、日本から中古で輸入
した車で走行距離は10km+であった。ドライバーは、ロナルド。

目的地であるグルまでの距離は320km6時間程度かかるとの事前情報だった。道
路状態が良くないとのこと。カンパラ市内から北部グルへの幹線道路へ出るまで
30分程度かかった。道路はアスファルト舗装で快適だ。国道番号があるのかと
ドライバーに聞いたがはっきりしない。

カンパラから約65km地点のLuweroの町に適当な食堂がある。そこで遅い昼食を取
る。ローカルフードしかない、ドライバーに確認したがメニューの内容がよくわ
からない。肉の種類と主食の説明であろう。微かに聞き取ったチキンとライス、
サツマイモ、食用バナナを注文した。チキンは若鶏ではなく肉が固く美味しくな
かった。アフリカではチキンは外れないとの認識だったがこの国は通用しなかっ
た。ライスはパサパサだが長粒種ではない、短粒種か中粒種であろうが粘り気が
ない。一人9000シリング(360円相当)、運転手のを入れて18000シリング也。

その食堂の先に露店がありバナナやパイナップルを販売してる。ドライバーが買
いたいというので降りてみる。バナナ一房2500シリング、パイナップル3個で6
000シリングだった。Luweroが産地のようだ。バナナ一房を買ってみる。パイ
ナップルは一個売りはしないと強硬な姿勢、なので買わなかった。

Luweroから約50kmNakasongolaは、道路が街中を通過していない、バイパス
ルートとなっているので通過したか否かはよくわからなかった。

そして、Nakasongolaから60km地点、丁度グルまでの中間地点にあたるKibangya
三叉路を超えた地点からKigunba付近までの約20kmが道路工事中で通過するのに
時間がかかった。Kampala-Kibangya間は、良好な全天候舗装(アスファルト)。

Kibangya三叉路を左へ行くと「Budongo Wildlife Reserve」がある、この付近に
サイのサインがある。

その後、Kigunba-Karuma間の約60kmはグラベル舗装、整地されているが穴が多く
走り難いので走行速度が下がる。

KarumaVictoria Nileを渡る、その直前にKaruma Fallsがあり橋の直前、右手
に眺められる。実際に観たのはこの滝ではなくやや下流の瀬であった。この滝は、
その上流に現在水力発電用(600MW)のダムを建設中であり、流れが変わるとこと
になる。コントラクターは中国企業、設備容量600MWとこの国では巨大だ。

Victoria Nile架橋は、軍事上重要施設の位置づけと推察、軍が監視している。
よって写真撮影は禁止となっている。ドライバーからは事前に説明があった。し
かし、監視小屋があるのかと思いきや、兵士が土手に寝そべっているだけ、噂に
よるとミネラルウォーター一本で写真撮影が可能になるという。

Victoria Nile架橋の先、三叉路となり、グル道路は右へ曲がっている、左へ行
くとPackwach、ここでナイル川を渡河し、コンゴ民主共和国(旧ザイール)との
国境を接するAruaへ繋がる。

グル道路は、Karumaから13km地点のKamudiniまで良好なアスファルト舗装である。
道路は三叉路となり、左、北方向へ行くとグルとなる。右へ行くとLiraへ、その
先、ケニアへ繋がる道路だ。グルまでの距離は66km、道路はグラベル舗装で穴が
多くスピードはおのずと制限される。よって1時間以上はグルまで掛る。

この三叉路の手前に露店が広がっている。 Luweroでみた販売品目とは異なり、
パイナップルやバナナは無く、レモン、グランドナッツ、マンゴ等、ここで大き
な青いマンゴ(ザンビアのモング産と似ていた)を購入した。一山2000シリング、
8個あっただろうか、これは安かった、しかし、熟していないのでどうなるか数
日待たないと結果がわからない状態ではあった。

カンパラを出たのが12時30分頃、途中、Luweroで遅い昼食を取り、その後休
憩を取らないでグルに到着したのが18時だったので所要5時間30分となる。

工事の情報は714日現在での状況、道路工事は進捗しており数カ月から数年す
ると全て完了し、カンパラーグル間は全てアスファルト全天候舗装となる見込み、
よって所要時間もノンストップで走れば3時間程度へ短縮されるのではないだろ
うか。

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■■後記

本日、第69回長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典、黙祷!

爆心地で撮影されたこの写真、何度見ても涙が出る「報道写真家 ジョー・オダ
ネル撮影 「焼き場に立つ少年」」、ネットで検索すれば直ぐに見つかります。

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2014年8月3日日曜日

【世界街角通信】第200号 ウガンダ北部Guluより 2014年8月3日



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メールマガジン「世界街角通信」       第200 201483
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です、2009年初頭、タシケント滞在時よりは
じめたメールマガジン、今号で第200号となりました。

200号は、アフリカの熱帯高地、ウガンダ北部のグルより「Gulu滞在ノート」
としてお届けします。フィリピン・レイテ島タクロバンは、少し御休みです。

▼目次
■アフリカの熱帯高地ウガンダ
■日本とウガンダの関係
■なぜ、ウガンダ北部か?

■■後記
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■アフリカの熱帯高地ウガンダ

いきなり、グルというのも趣向がないのでウガンダの概要です。独立前も複雑な
のですが、独立後の概略だけでもメモしておきます。

1962年に英国より独立、ブガンダ王国のムサテ2世が大統領(権限を制限)に就任、
政治機構的には議院内閣制、ウガンダ人民会議(Uganda Peoples Congress:UP
C)党首のオボテが首相に就任、その後、共和制へ移行、オボテが大統領に就任
する。

19711月、シンガポールで英連邦会議へオボテ大統領が出席中、国軍副総司令
官具クーリエ総司令官の会議に出席中にアミン国軍副司令官がクーデターを起こ
し政権を奪取、イスラム教徒の大統領が就任する。当初は英国に亡命し客死した
ブガンダ王の遺骸を移送し国葬を行ったり、オボテが国有化した企業への出資比
60%から49%へ下げたりしたが、その後、イスラエル人やアジア系の追放を行
い、社会経済が衰退する。

1979年、アミン大統領はタンザニアとの国境線問題でタンザニア領内へ進軍した
ことから、逆に反撃の余地を与え、失脚する。

1980年、オボテが大統領へ復帰するも選挙に不正があったとして野党から糾弾さ
れた、その野党の一つがウガンダ愛国運動、創立者は現大統領のムセベニ。後に
国民抵抗運動(National Resistance Movement)へ変更、党首にルレを据えた。

1986126日、NRMがカンパラを陥落させムセベニが大統領し、4年後の総選挙
を約束する。政治的に安定するのはこの後からとなる。

以下、独立後の略史(外務省)です。

1962 独立(旧宗主国 英国)
1963 共和制移行
1966 オボテ首相によるクーデター(オボテ大統領)
1971 アミン少将によるクーデター(アミン大統領)
1979 アミン大統領失脚(ルレ大統領)
1979 ルレ大統領失脚(ビナイサ大統領)
1980 オボテ大統領復帰
1985 オケロ将軍によるクーデター
1986 ムセベニ中将によるクーデター、ムセべニ大統領就任
1996 大統領・国会議員選挙。ムセべニ大統領当選。
2001 ムセべニ大統領再選
2001 国会議員選挙
2006 大統領・国会議員選挙。ムセベニ大統領三選。
2011 大統領・国会議員選挙。ムセベニ大統領四選。

外務省 ウガンダ基礎データ

■日本とウガンダの関係

いつものことですが、仕事をするときに考えている、日本人・日本との関係です。

201310月現在、ウガンダの在留邦人は254名です。ケニアには749人(201210
月現在)、タンザニアには374名(201110月現在)とのデータ、この3カ国では
最も少ない。

ウガンダに日本国大使館が設置されたのが19973月、ケニアは19646月、タン
ザニアは19662月なのでケニア・タンザニアとは30年以上のブランクがある。
ウガンダに大使館が開設されるまでは駐ケニア日本国大使館が兼轄していた。

▼昭和初期、日本はウガンダから綿花、綿布を輸入していた

このように対ウガンダはそれほど関係があったように見えないが、太平洋戦争前
まで遡ると、日本はウガンダから綿花、綿布を輸入していた。1931年当時(昭和
6年)、この地域を視察した商工省海外市場調査員であった荘司茂樹氏の記事が
大阪時事新報に掲載されたのでしょう、神戸大学図書館に所蔵されている。

以下、ウガンダンの箇所を抜粋。
・・・
ケニアの首府ナイロビに幾多の執着を残して、ウガンダ保護領への旅に出た、炎
熱の真昼間十二時五分、知る人も知らぬ土人も別れを惜しんでくれた。
・・・
エンテベはウガンダ総督が駐在している。
・・・
各都邑は綿花を主産物として珈琲、唐辛子、砂糖等恵まれた農産物は非常に多い
日本の綿花の買い入れ舞台は此処だ。
・・・
白人は官庁、伝道事業、商社等に頑張り支配階級を造り、商業の実権は印度人に
ありケニアと同様な抗争が彼等にも見られる、地方に於ける少数の農園経営者の
以外日綿、東綿の在勤者と繁忙期に於ける記者の出張員を見る位が本邦人である。
・・・

アフリカ踏破の旅

▼ウガンダで石油埋蔵が確認、石油精製所建設へ

ウガンダが注目されるようになったのは、2006年に石油の埋蔵が確認されてから
であろう。

原油輸出ではなく、国内に石油精製所を建設する方針が固まり、昨年末の入札に
以下の6社が指名されている。

1) 中国のChina Petroleum Pipeline Bureau
2) 英国のPetrofac
3) ロシア国営Rostecの子会社RT-Global Resources
4) 韓国SK Energy
5) スイスのトレーダーVitolが率いるコンソーシアム、
6) 丸紅株式会社

日本企業のコンソーシアムとしては丸紅が入っている。

そしてプロポーザル提出資格を得たのはそのうち4社、
1) 中国国営China Petroleum Pipeline Bureau(CPPB)、
2) 丸紅株式会社、
3) ロシアの政府系投資企業RT - Global Resources
4) 韓国のSK Group
であった。

しかし、丸紅は応札保証金を支払わなかったので、実質的に降りたようだ。契約
条件が合わなかったのであろう。中国企業はプロポーザルを提出したが、条件を
満たしておらず失格となっている。したがってロシア企業と韓国企業の競争とな
っている。

Russian, South Korean firms battle for refinery contract

ウガンダ、石油精製所建設の入札参加企業に丸紅 など6社を選定

世界製油所関連最新情報(月次レポート)  アフリカ

▼南スーダンで自衛隊がPKO活動

それから、ウガンダではないですが、隣接する南スーダンの首都ジュバ、グルか
250km北に位置する、カンパラより近い、に自衛隊がPKOとして400人体制で活
動しています。

また、エンテベ空港はコンゴ民主共和国及び南スーダン支援の補給基地として使
われています。

南スーダン国際平和協力業務(PKO

■なぜ、ウガンダ北部か?

ウガンダを大きく分けると北部のナイル系諸語、南部のバンツー系諸語、北西部
に、一部、中央スーダン系が居住する。ウガンダ北部7県をアチョリ地域という。
アチョリ地域は、民族的にはナイル系アチョリ人、言語はナイル系諸語となる。
アチョリ地域の中心都市がグル市であり、人口約15万人の小都市である。

なぜ、ウガンダ北部なのか?

それは、1986年にウガンダ北部を支持基盤とする大統領がムセベニに支配を奪わ
れたことを根底に勃興した独自の国家建設を目指した神がかった組織である「神
の抵抗軍」が組織され、同じアチョリ民族を襲撃、誘拐を繰り返し兵隊にすした、
特に少年少女を標的にした。住民がこの「神の抵抗軍」と政府軍との板ばさみに
なり国内避難民が最大で200万人に達した。

それが、2006年に停戦合意され、帰還が始まり、政府は定住化を図るべく社会イ
ンフラ整備に注力、それを日本政府が支援するというシナリオのようです。具体
的な国別援助方針における事業展開計画は以下の通りです。

▼対ウガンダ事業展開計画
【基本方針】
「経済成長を通じた貧困削減及び地域格差是正の支援」インフラ整備及び農村部
の所得向上に係る支援を実施し、ウガンダ及び近隣諸国の経済成長に貢献する。
また、地域格差の是正に配慮したウガンダの貧困削減を支援する。


平成26年度対ウガンダ事業展開計画によれば、重点分野4分野の第4「北部地域に
おける平和構築」に位置付けられている。
重点分野1:経済成長を実現する環境整備
重点分野2:農村部の所得向上
重点分野3:生活環境整備(保健・水)
★重点分野4:北部地域における平和構築

【現状と課題】
 1980 年代より20 年以上にわたるLRA(反政府組織「神の抵抗軍」)との深刻
な紛争を経験した北部地域は、南部地域に比べ開発が遅れており、一時は200
人とも言われる国内避難民が発生した。

 2006 年には停戦合意が実現し、2011年末までに全難民キャンプが閉鎖された。
しかしながら国内避難民が荒廃しきった居住村に帰還しても必要最低限度の生活
基盤も整備されていない状況であり、引き続き不安定な生活を強いられている。

 また難民キャンプに残留している人々も夫を失った女性や子供、高齢・障害者
等の社会的弱者が多数を占めていることから、これら国内避難民の帰還及び定住
を支援するための生活基盤整備を総合的に実施していくことが、早急に対応すべ
き課題となっている。(抜粋)

対ウガンダ事業展開計画

在ウガンダ日本国大使館

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■■後記

いつもながら初めての国は神経を使う。今回は、アフリカの赤道直下、保健衛生、
インフラ等、何かと気なることも多いが、現在の気候が涼しいのだけは有難い。

前置きが長くなったので実質的に「Gulu滞在ノート」は次号からとなります。

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2014年7月22日火曜日

【世界街角通信】第199号 レイテ島タクロバン(11の補足) 2014年7月20日



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メールマガジン「世界街角通信」       第199 2014720
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です。今回はフィリピン・レイテ島タクロバ
ンその12です。実質、11の補足になりますが。

前号でこのトピックをお伝えすることを失念していました。自衛隊員230名がパ
シフィック・パートナーシップ2014に参加、フィリピンでの活動場所は、レ
イテ島タクロバンでした。

昨年の台風ヨランダ緊急復旧支援以来、2度目の上陸です。

▼目次
■パシフィック・パートナーシップ2014、タクロバンにて

■■後記
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■パシフィック・パートナーシップ2014、タクロバンにて

自衛隊員230名が参加したパシフィック・パートナーシップ2014、日米豪+
トナム+カンボジア+フィリピンで実施され、フィリピンでの活動場所がタクロ
バンでした。現地の様子は、巻末のリンクを参照。以下、プレスリリースより。

目的:
1)関係国との間の相互理解及び協力の促進並びに民間団体との協力の促進を図
るとともに、
2)自衛隊における国際平和協力業務及び国際緊急援助活動に係る医療及び輸送
に関する技量の向上を図る。

派遣部隊等:
(1)自衛隊医療要員:人員約40名
(2)陸自施設要員:人員約10名
(3)海上自衛隊:人員約150名、輸送艦(LST)くにさき1隻
(4)航空自衛隊:人員約30名、輸送機(C-1)1機
特定非営利活動法人国際緊急医療・衛生支援機構 12名

活動場所及び期間:
・ベトナム社会主義国
    6月6日から6月15日まで
・カンボジア王国
    6月19日から6月28日まで
・フィリピン共和国
    7月4日から7月15日まで

パシフィック・パートナーシップ2014への参加について - 防衛省

フィリピンでの活動の様子(タクロバン)1

フィリピンでの活動の様子(タクロバン)2

カンボジア

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■■後記

長いURLは改行するとリンクが途中で切れる問題を解決。長いURLを短いURLで表
示するようにしました。

次、タクロバンへ行けるのは9月か11月、台風シーズン真っ只中となる見込み、
どうなる事やら・・・。

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【世界街角通信】第198号 レイテ島タクロバン(11) 2014年7月20日



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メールマガジン「世界街角通信」       第198 2014720
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皆さま、こんにちは、世界街角通信です。やや間が空きましたが今回もフィリピ
ン・レイテ島タクロバン、その11です。

今号も引き続き、日本とフィリピン関係を掘り下げたいと思います。

▼目次
■日系フィリピン人と移民政策
■日本と世界銀行(国際復興開発銀行)

■■後記
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■日系フィリピン人と移民政策

先日、移民受け入れのテーマに関連して「日系フィリピン人」のことがメディア
で紹介されていた。日系ブラジル人と同様、日系人の場合は、19906月に「出
入国管理及び難民認定法(以下、入管法)」の改定が行われ、「定住者」の在留
資格が創設され、日系3世までが就労可能な地位が与えられた。このためバブル
経済末期であったが、日系人の入国が増大した。

日系2世(南米などに移民した日本人の子として外国で出生した者で日本国籍を
保有しない者)には「日本人の配偶者等」という在留資格が与えられ、日系2世、
3世やその家族の就労が合法化されたことによる。

フィリピンの日系人と言うと二種類の日系人が思い浮かぶ、一つは、太平洋戦争
前から移民としてフィリピンに渡り、農業開発に従事した男性がフィリピン人女
性と結婚し、子供をもうけた子孫、終戦時の混乱で多くが行方不明となったり、
社会的な非難から日系人であることを隠し通してきた人たちが該当する。

もう一つは、戦後、フィリピンで日本人男性とフィリピン人女性との間に子供が
生まれ、その後、認知されずに残された子孫等が該当する。

フィリピン日系人リーガルサポートセンター

フィリピン残留日系人のための査証
tm

彼らとて日本人の子孫であることから、国籍が日本でなくとも日系人として在留
資格が与えられ就労が合法となる。テレビ番組取り上げていたのは、最も近い日
系人である日系フィリピン人を労働力不足等の移民政策に取り込もうと試みてい
る内容だった。

絶対数が少ないのでそのようなレベルで労働人口の減少は解消されるとは思わな
いが、日系フィリピン人の存在を日本人としては認知しておくことは重要である。

■日本と世界銀行(国際復興開発銀行)

復習の意味で。

日本は、日本との平和条約(サンフランシスコ講和条約)調印の翌年(19519
8日署名、1952428日発効)の19528月に世銀(国際復興開発銀行)/IMF
(国際通貨基金)へ加盟し、1953年から1966年の間に31事業に対して863百万米
ドルの借款を受け、1990年に完済している。その融資事業は、発電所、製鉄所、
高速道路、新幹線、灌漑事業等、トヨタ自動車の工場建設にも融資されている。
新幹線や東名・名神・阪神・首都高速道路、愛知用水、黒部第4ダム等が良く知
られている。

世銀はIMFとともに、連合国が大恐慌以降のブロック経済の反省と第二次世界
大戦後の世界経済の安定を目的に1944年のブレトン・ウッズ会議において設立し
た国際機関で、通貨の安定、貿易振興、開発途上国の開発を行い、自由貿易圏を
形成することを意図、通貨の固定相場性を導入した。そして、米ドルを基軸通貨
と位置付け、金1オンス=35米ドルと定め、その他の通貨に対米ドルの交換比率
を定めた。1973年に変動相場制に移行し、ブレトン・ウッズ体制が終焉。

世界銀行は、第二次世界大戦後の先進国の復興と発展途上国の開発を目的として、
主に社会インフラ建設など開発プロジェクトごとに長期資金の供給を行う機関と
され、IMFは国際収支の危機に際しての短期資金供給を目的とした。

日本政府は、世銀/IMFの第2位の拠出国、出資比率は6.84%。第1位は米国
の15.85%。第3位が中国の4.42%、次いでドイツ、英国、フランス、
インド、ロシア、サウジアラビア、イタリアと続く。

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海外業務で常に考えること、それは仕事をしている国と日本・日本人との関係で
す。

195号の「レイテパークホテルの朝食からみたレイテ島」はいささか、概略過ぎ
だったので別な機会に深掘りしてみたいと思います。

7月は再度フィリピンの予定でしたが、マネージメントが脆弱で不確定要素が多
く、別な仕事をすることにしました。フィリピンはもう少し継続しますが、次回
からは、アフリカの熱帯高地からお届けする予定です。

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