2012年1月30日月曜日

【世界の街角からMM】第133号 パリのこと等 2012年1月30日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第133 2012130
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パリで10数年来の友人と再会、鮨に下包みを打つ、パリのこと等。

▼目次
■勇鮨 Isami Zushi ‐パリ・サンルイ島の老舗鮨屋
■オペラ座界隈の日本人街
■パリのホテル-Millennium Opera Paris

■■後記
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■勇鮨 Isami Zushi ‐パリ・サンルイ島の老舗鮨屋

19時に予約を入れていましたが、ルフトハンザ航空のフライトが遅れてタクシー
を飛ばしても20時になってしまいました。南米からの直行ではやはりリスクがあ
ったようです。それにクリスマス前、ホテル近くのオスマン通りは渋滞がひどく
タクシーが動かないではないですか。

そんな理由で、レディを19時から待たせてしまったことになる。入った途端に20
時半まで、つまり後30分しかないと若いお兄ちゃんから告げられた、そんな話を
聞いてはいないと突っぱねても、店の都合なのでしょう、擦り合わせしかないの
か、パリの寿司屋はこんなものですかね、と様子を見ておりました。

私のレディによれば、入った時は客は彼女一人で23時まで大丈夫と説明していた
ところを見ると、あとから予約が入ってきたのでしょうか、その後、830分ま
でですと告げたようでレディは憤慨しておりました。レディ一人でメインの料理
を注文しないのなら追い出すつもりだったのでしょう。ぎりぎりで私が入ってき
たのですが前述の通りです。

この人も時間制限にコメントしている。

今回、この店にしたのは、10数年来の知人(レディ)がパリで本格的な鮨が食べ
たいと言うのでパリでは老舗の一つ(1992年開店)であり良い評判を聞いていた
この店にしたのです。私が到着した20時ごろには満席状態でしたので、その評価
は継続して良いということなのでしょう。海外の日本料理で料理人が日本人でな
いと、特に寿司は寿司職人でないと本来の質は提供できないと考えているのです。

しかし時間制限の話は理不尽過ぎる。私が入る前からいた客が、私たちが出ると
きにもそのまま居続けたので、時間制限なのか、馴染み度で判断しているのか、
よくわからない。あとからもったいぶって9時までなら何とかしますと言ってき
た、この対応にも閉口してしまった。その後も隣のフランス人は悠々とデザート
を食べていたのだ。

さて料理だが、お通しはあんきもと巻貝の煮付け、そして、上寿司盛り合わせ
35Euro)と刺身盛り合わせ(38Euro)を注文した。これを30分で食って出て行
けと言っているのと同じだ。

上寿司は、マグロ、タイ、イカ、ホタテ、甘エビ、サーモン、アナゴ、イクラ、
玉子焼き、細巻き等。鮮度は良さそうで美味しいのですが、上寿司としてはやや
役不足の印象でした。

刺身盛りは全てヨーロッパ産とのこと。マグロ、タコ、甘エビ、サーモン、アジ
のたたき、サバ、イカ。マグロは赤身ながら質が良かった。地中海産でしょう、
もしかしたら畜養マグロかもしれません。

みそ汁(鮭)を最初に持ってこられたのも閉口したが、フランス流?。料理は美
味いのですが、繰り返しになりますが時間制限には閉口した鮨屋でした。パリNo.
1との評判なので、だろうか。もう少しゆっくりと食事ができないとお話も出来
ません。店が客を選んでいる印象です、一見さんでもタイミング次第かも。仕切
り直してもう一度行ってみると印象が変わるかもしれません。

客層は、4分の3が日本人(この日)、特にカウンターは日本人だけでした。常連
なのでしょう、年配のご夫婦他、若い人はいませんでした。

スタッフは若いお兄ちゃん、おじさんがウエイター役、寿司マスター(大将でし
ょう)がカウンター内で料理を一人で作っていました。他に会計役の女性が一人
です。かなり忙しそうでしたね。

メニューは日本語しか見ませんでしたが、フランス語版もあるのかな?飲み物は
日本酒各種、ワイン各種ありました。

支払いは、MasterVISAは可です。

1992年開店、 カウンター6席程度、テーブルは4人掛け4つ程度、2人掛けが4つ程
度。要予約。

勇鮨
4 quai d'Orle'ans 75004 paris
01 40 46 06 97

ぐるなび

この店を選んだ情報源

関連情報
ami.htm

■オペラ座界隈の日本人街

オペラ座とパレロワイヤルの間、通りでいうと以下の地区に日本料理屋をはじめ
とする日本関係のショップが多い、ブックオフもこの地区に店を出している。

以前から聞いていたが、今回、実際に自分の足で歩いてみた。日曜日だったので
店はほとんど閉まっていたが、ブックオフは空いていた。地下鉄駅では3号線、Q
uatre-Septembre駅界隈だ。

パリの日本人街
Rue Opera
Rue du Quatre-Septembre
Rue de Richelieu
Rue des Pettis Champs
(Rue Saint Augustin)

下記住所をgoogle mapで検索すると上記地区が出来てきます。
Rue du Quatre-Septembre, Paris

■パリのホテル-Millennium Opera Paris

2004年、確かダマスカスへ出張するときにパリ経由だった。そのときにこのホテ
ルに宿泊した。

この辺りでは安めのホテル、それでも180Euro(朝食付き)、ギャラリ・ラファ
イエットやオペラ座に近く、パリの中でも観光客の多い地区にある。

今回の部屋は、内側向き(コートヤードではないが中庭的な空間がある。)なの
で窓からの景色がないし、日が部屋に入らずお天気がわからない。この料金でこ
の部屋はいただけない。予約時、若しくは、チェックイン時にリクエストをして
おく必要がある。何も言わないと何も考慮されない。このことをすっかり忘れて
いた。

部屋は狭めだが機能は充実している。デスクあり、テレビは珍しくしょぼい、小
さなブラウン管TVだった。ロビーはWi-Fi完備、部屋ではLAN接続可能。

バスタブはあるが、シャワーとタップ用の切り替えが不良で両方から出る。洗面
台は、角を利用して無理やり取り付けた印象で非常に狭い。クロゼットは入口ド
アの隣、これも無理やり作った印象だ。スペースを有効活用していると言えばそ
うかもしれないが、無理は無理。

湯沸かし器が備え付け、でもコンセントがその場にないのでデスク付近に持って
行く必要がある。

ベッドはかなり大きいので二人でも十分な大きさ、寝心地も良かった。ベッドサ
イドのランプはバルブが切れたまま。

朝食付きにしたのは15ユーロの差しかなかったからだ。その朝食の内容は、三つ
星ホテルのコンチネンタルよりは充実しているが、ブッフェスタイルであるもの
のそれ以上の特色がない。これ以上あっても困るがコーヒーとパン、チーズに
ヨーグルト、そしてフルーツ等があれば私の場合は満足なのだ。

ウエイターのサービスレベルは高いとは言えず、テーブルについてフォーク、ナ
イフ、スプーンを確認する必要がある。そしてウエイターを呼ばないとコーヒー
がサーブされない。サービスレベルは並み以下だ。

この食事の質を見ると三つ星+という印象となります。

日本語のパリ情報誌が置いてあったので日本人客も多いのだろうと思う。

Millennium Hotel Paris Opera

■■後記
辛口である、そう感じたまま、つまり率直な印象なのです。
パリが変わったのか私の印象が変わったのか・・・よくわかりません。

でもパリは魅力ある都市です、また行きます。
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2012年1月4日水曜日

【世界の街角からMM】第132号 謹賀新年-年末年始の日本 2012年1月1日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第132 201211
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謹賀新年
皆さまにとって幸多き年になりますよう祈念いたします。

「世界の街角からMM」、引き続き今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年末から日本です。

▼目次
■日本家屋と大晦日
■禁煙の影響か?体重増加

■■後記
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■日本家屋と大晦日

今日は大晦日、早々と昼食に年越し蕎麦を食べ、さらにお雑煮用の餅を焼いて食
べました。餅は実家の母がついた餅、手伝いに行く予定が仕事の都合で出来ず仕
舞いでした。年明け早々6日に、報告書提出となっているのです。ここ何年もそ
ういうスケジュールなので閉口しています。誰も読まないであろうお飾り的な報
告書なので適当にやればよいのかもしれませんね。

さて、現在、マスオさん状態で仮住まい中です。ここは日本家屋、生まれも育ち
も日本家屋なのですが、あらためて日本家屋に住むことになり、その寒さ(しっ
かりと南向きなので日中は日が入るのですが)を実感しています。

想像はしておりましたが、ハウスメーカーの木造住宅、断熱材が壁に入っている
とはいえ寒いです。しかも、ここは浦和、これまでの住まいの横浜よりも冬は最
低気温が2-3度は低い、パリと比較したら浦和のが寒い日がありました。

こういう状況ですが、暖房設備と言えば、エアコンかオイルヒータ程度しかあり
ません。マンション住まいの時は床暖房があり、これだけで部屋の中がかなり暖
かくなったものです。寒く感じるのは、熱が逃げて行くからでしょう、窓は単層
ガラス、木造のペラペラな壁、そして、広さも関係するのでしょう、なかなか慣
れません。

ヨーロッパに多い温水による輻射熱暖房、湯沸かし器からパイプを繋ぐだけなの
ですが関東では普及していませんね。だけど床暖房は最近のマンションにほとん
ど設置されています、それをもう少し拡張して部屋ごとにパネルを設けるだけな
のですが、そうならないのはなぜか、そういうオプションもないのはなぜか、不
思議です。電力会社とガス会社の談合でもあるではないかと勘ぐってしまいます。

狭いマンションだと、冷房のことを考えると、エアコンが必要になり、これ一台
で冷暖房が賄えるほうがよいことは明白、しかし、音はしないし、乾燥もしない
ので輻射熱暖房は捨てがたいのですね、個人的にはこちらを使いたいと考えてい
ます。

ちなみにエアコン暖房だと一日150円(一部屋、4kw出力)程度のようで、初動回
数が少ないほど消費電力が少なく、最近の機種は省エネが進んでいるようです。

■禁煙の影響か?体重増加

出張中に体重が増えたことはスーツのズボンが穿けないほどになっていたので解
っていました。しかし、近くに体重計がなく量る機会を逸していたので、どれほ
ど増加したのかわからないまま帰国したのです。

そして、診察前に病院の体重計で量ったら4キロ増えていました。3ヶ月でです。

血液検査をしたら、LDLコレステロールが6か月前より増加、中性脂肪は倍の数値
でした。

よって医者から、以前からも言われていたことですが動物性脂肪、チーズもです、
は控えめにするようにとかなり厳しくアドバイスをいただきました。

そして1日一万歩以上歩くようにとのこと。一歩0.6m10,000=6km1時間30
ほどの歩行時間です。

Tarzanにダイエットの特集があるので、それを参考にするようにともアドバイス
をいただきましたので、早速オアゾで買ってきました。タイトルは「基礎からよ
くわかる太らない食べ方」でした。

では、なぜ太ったか、それは食べたからに他なりません。

ではなぜそれほど食べたのか?それは、禁煙したからだと思います。食事は美味
しかったのですが、食事が美味しすぎて食べ過ぎたということではないようです。

禁断症状でしょうね、タバコのを止めるために飲んでいた薬を止めたので、タバ
コを止めたときと同じ状態になったのでしょう、そして、タバコを吸ったときに
得られる満腹感のようなものの代わりに食べてしまった、ということと推測して
います。

煙草を吸って痩せたままがいいのか、止めて太ったほうがいいのか、皆さんから
は太っても煙草を止めたほうが絶対に良いと聞きます。果たしてそうなのでしょ
うか。

それはさておき、正月を目前にしながら食事制限です。明日には餅が届きます、
どうしましょう。

■■後記
朝から御屠蘇とお節料理、それからお雑煮も食べました、
ほろ酔い気分でひと眠りしたところです。

この一時だけお正月ですが、後は正月返上で営業予定、正月明けに締め切りなの
です。

あらら、地震ですね・・・。今治まりました。
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2011年12月23日金曜日

【世界の街角からMM】第131号 パリへの長い道程 2011年12月23日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第131 20111223
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今日は「天皇誕生日」で祝日、天皇陛下は78歳になられた。おめでとうございま
す。

さて、

アスンシオンからサンパウロを経由してフランクフルトへ

そして、パリへ移動し10数年来の友人と再会、鮨に下包みを打つ。

パリのこと等を中心に。先ずは、パリまでの道程、長い移動でした。

▼目次
■アスンシオンからサンパウロへのTAM航空便
■ターミナルごとしか出発便が表示されないサンパウロ・グアルーリョス国際空
■ルフトハンザ航空、急病人発生で離陸後1時間でサンパウロへ引き返す
■フランクフルト国際空港、チケット変更に戸惑う

■■後記
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■アスンシオンからサンパウロへのTAM航空便
1時間遅れでアスンシオンを離陸したTAM航空便サンパウロ行きは、途中、Ciudad
 del Esteに立ち寄る、これはアスンシオンからサンパウロへ行く時だけでサン
パウロからアスンシオンへ向かう便は直行でアスンシオンへ行く。

そのCiudad del Esteに立ちよりは、3つの点については期待していた。
1)イグアス貯水池、イグアス移住地、アカラウ川を空から観察すること
2) グアラニ国際空港(Ciudad del Este)の外観を観察すること。グアラニ空
港は円借款により整備されており、そのターミナルビルを見ること(観察するだ
けが最大限出来ること、寄港するものの降機しないので)
3)そしてハイライトが、イタイプ水力発電所を空から見ること、きっとこの
ルートを飛ぶであろうと考えた。

なんと、アスンシオンの出発は遅れて躓き、飛び立った直後もアスンシオン市街
地はほとんど見られなかったが、この3点は期待通り、運が良かったとしか言い
ようがない、実現した。というのは席が反対側だったら見られなかったからだ。

サンパウロからアスンシオンへ向かうTAM航空は窓側の席を予約しておいたが、
乗り込んだら通路側だったのだ。搭乗券は、成田で発券されているので安心しき
っていた。復路は、念を押したのだ。

▼イグアス貯水池
巨大な貯水池だ、1970年にアカラウ発電所IIを建設する際、イグアス川を堰き止
めて流量を調整せいている。

▼イグアス移住地
イグアス貯水池の手前が日本人移住地となる。その周辺に広がっている果てしな
く続く農地は大豆であろう、豊かな農地が続いていた。実際に10月下旬に現地を
見ているので

7号線らしき幹線道路がグアラニ空港着陸直前に見えたが、イグアス農協付近は
確認できなかった。

▼アカラウ川
イグアス貯水池からイグアス川はアルト・アカラウ川と合流し、アカラウ川とな
り、蛇行しながらアカラウ貯水池へ流れ、アカラウダムとなる。その直下にアカ
ラウ水力発電所IIIがある。そして、発電に使った水はパラナ川へ放流される。

▼グアラニ国際空港
降機しないが遠くからターミナルビルを眺める。アスンシオンから何人かはここ
で降りた。国際空港とは言え閑散としている事は否めない。エプロンには航空会
社のマークのないB747貨物機が駐機していた。 198012月にL/A締結、199412
月に運営を開始している。106.72億円が円借款で融資された。
ect_87_smry.pdf

▼イタイプ水力発電所
これはラッキーだった。エステの空港を離陸直後、進行方向左側に巨大なイタイ
プ貯水池が遠方に見えてきた。そして、直ぐに直下にイタイプダムが見えた、放
水口、ダムと発電所ははっきりと見えた。わざわざ上空を飛んでくれたような
ルートだった。TAMの計らいか。

■ターミナルごとしか出発便が表示されないサンパウロ・グアルーリョス国際空

サンパウロにはコンゴニャス国際空港(近距離国際線用)とグアルーリョス国際
空港(サンパウロの空の玄関)、それから郊外のカンピーナスにヴィラコッポス
国際空港(国内線と貨物)の3空港がある。

通常、長距離線でサンパウロに到着するのでグアルーリョス国際空港を利用する
ことになる。この空港、とっても厄介なのである。

ターミナルが12があるが、乗り継ぎ便のスケジュールはターミナル1と2の出
発案内に表示される便はそれぞれのターミナルから出発する便だけであり、ター
ミナルが異なると自分が乗ろうとしている便がない、ということになる。しかも
案内デスクなどはほとんどなく、あったとしてもそれを理解していない回答しか
ないので、慣れないと非常に悩ましいことになる。

こんな空港は、BRICSと言えども、他にない、中国は知らないが、少なくともモ
スクワ・シェレメツェボ空港はターミナルが異なってもしっかりと出発ターミナ
ルが表示されていた。

Sao Paulo Guarulhos International Airport

■ルフトハンザ航空、急病人発生で離陸後1時間でサンパウロへ引き返す

ルフトハンザ航空507便は、夕刻、ナトリウム灯のオレンジ色の光に照らされサ
ンパウロの市街地が漆黒の闇への入口に差しかかるころ、サンパウロ・グアルー
リョス国際空港を概ね定刻通りに飛び立った。

機内の照明が落とされ、滑走路を端まで移動し、巨大なB747-400の機体は離陸し
フランクフルトを目指した。いつの間にか、うとうととしていたようで黄昏時の
様子を撮影しようと思っていたがその機会を逃してしまったようだ、そして、乱
気流により目が覚めた。機内照明が付きドリンクサービスが始まった。その時、
機内アナウンスで医師の搭乗者がいないか、問い合わせがあった。どうやら急病
人が出たようだ。

その後、再度、機長からアナウンスがあり急病人の容態が改善しないことから、
サンパウロへ引き返すとの案内があった。丁度、離陸してから1時間ほど、乱気
流が収まった頃だった。

人命第一、これまでサンパウロから1時間かけて飛んだ距離を戻り、急病人は収
容された。そして、航続距離ぎりぎりなのだろう、B747-400の航続距離は満タン
12,500km飛べるが、再度、燃料を満タンにするのに1時間ほどかかり、3時間遅
れで再離陸した。

この遅れにより、フランクフルトでの乗り継ぎ客は乗り継ぎ便に間に合うだろう
かと心配になるのは当然のこと。隣の席の客は、タイ航空バンコク便へ乗り継ぐ
ようだった。そういう私もフランクフルトからパリへ移動する。3時間遅れは想
定外なので予定のフライトは乗れなくなる。

航空券を通しで購入した場合、自動的に振替が行われるが、別途購入している私
の場合は、どうやらチケットカウンターへ行かないとどうしようもないらしい。
パーサーが乗り継ぎ可能な便の案内をよこした。そして、トランスファーカウン
ターで再予約せよとのアドバイスだった。

フランクフルトから東京への乗り継便である710便の出発は1330、これにも間
に合わないが、同日の2045分発の全日空便への振り替えとなったようだ。

LH597便はリスケ通り、1330分にフランクフルト国際空港に到着した。

■フランクフルト国際空港、チケット変更に戸惑う

サンパウロからのルフトハンザ航空507便が急病人発生により、サンパウロへ引
き返したため、3時間の遅れが発生した。

そして、507便は1330分にフランクフルトに到着、15:55発のパリ行きに
2時間30分の余裕があった。しかし、この再予約にものすごーく手間取ったの
だ。

降機したゲイト付近にあったトランスファーデスクに人がおらず、他の乗り継ぎ
客対応で特別デスクを置いて対応していたことも影響している、先に荷物をピッ
クアップしてからチケットの変更をしようと考え、入国手続きへ進んだ。

そして、チェックインカウンターへ行き並んだものの、運悪く、待てど暮らせど
進まない、ここでの待ち時間が予定フライトまでの時間を圧迫し、応対した時に
は出発40分前、そして、その結果はこのカウンターでは処理できないこと、そし
て、チケットカウンターへ行くようアドヴァイスされた。

ここで並んだのは、チケット変更することを職員へ告げ、ここで待てということ
だったが、全く理解していなかったことになる。やはり、人をよく見ないと適切
な処理ができないということだ。

その指示に従って、チケットカウンターへ行くと、今度は50人待ちだった。ここ
で既に出発予定まで30分、もうこれでは無理と判断した。しかし、そんな悠長に
待っていられないので、順番待ちをよくみるとビジネスクラスやスターアライア
ンス・ゴールドカード所持者は待遇がことなることに気が付いた。よって、ビジ
ネスチケットを見せて、シルバーカードでは優遇うされない、優遇順番待ちの札
をもらって5分も経たないうちに順番となった。その時点でもまだ30人くらいま
待ち状態だった。

結果として予約できたのは、1655の便、1810分にパリ・シャルル・ド・ゴー
ル空港着なので19時に友人と待ち合わせにしているが、直行しても間に合わない。

タクシーでオスマン通りのホテルへ行き、荷物を降ろす、そこからまた、タク
シーでサンルイ島のレストランへ行ったが、結局20時になってしまった。1時間
もレディを待たせてしまったことになる。失礼した。

この時のフライトは全て遅れか何らかのトラブルがあったが、最終的に1時間遅
れでパリの友人と再会した。まあ、アスンシオン-サンパウロ-フランクフルト-
パリの直行ルートなので無理があったか、ルフトハンザ航空を信頼していたのだ
が急病人は致し方ない。他は良い教訓となった。やはり人を見る目は、外しては
ならない。

■■後記

パリまでの道程、長い移動でした。

こういう時が時々発生する、落ち着いて対応すれば道は開ける、という教訓は常
に生きている。

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2011年12月14日水曜日

【世界の街角からMM】第130号 アスンシオンにて(10) 2011年12月14日


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メールマガジン「世界の街角からMM」       第130 20111214
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20119月下旬から南米の内陸国パラグアイのアスンシオンに滞在している。丁
度日本からだと地球の裏側になる。

この国での滞在メモ、「アスンシオンにて」、その10です。

▼目次
■アスンシオンのニューダウンタウンVilla Morra地区
■推定、パラグアイの世界トップレベル
■これが「シェラトン・アスンシオン」
■■後記
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■アスンシオンのニューダウンタウンVilla Morra地区

近年、商業業務施設の多くが集まり、ニューダウンタウンとしての機能を確保し
つつあるアスンシオンのVilla Morra地区、Mariscal Lopez通りという幹線道路
が通過し、その両側に低層の商業地が広がる。丁度、スペイン通りとの間とその
周辺にショップが集中している。

大規模なショッピングセンターであるShopping del SolEspana通りの延長であ
Aviadores del Chaco通りに位置し、Sheraaton HotelIbis hotelがその向か
い側に位置する。Rep.Argentina通りの延長であるSt.Martin通り沿いにも中規模
ショップが多い。

Mariscal Lopez通り沿いにはVilla Morra Shopping、その奥に、Shopping Marsc
al Lopezが立地する。公園を挟んでBBVAIaBD、1ブロック先にCITIBANKなどの
業務ビルだ。また。商工省やUNビルもMariscal Lopez通り沿いだ。低密度な都市
ではあるが、近年の新たな集積の多くが賑やかなさを醸し出している。

商業施設の他、業務ビルも多く立地し、アスンシオンのファイナンシャルセン
ター化も進んでいる。 Shopping del Solの前にはワールドトレードセンターが
立ちあがる予定だ。

この地区の魅力はこのような大規模なショッピングセンター等や商業業務施設の
集積だけではない、本質は小さなブティックの集合体が大通りから少し奥に立地
することだ。例えばSenador Long通りにセンスが良いブティックが集まり、
Dr.Usebio Lilio通りからEspana通りまでは特に多い。カフェ等も同様だ。表か
らは見えないが、パティオが奥に控えている、そこに静かなカフェがあったりす
る。

こういう地区は、カフェやバーなども多く、夜も魅力も溢れている。それは、後
背地がアスンシオンの上流階級の住宅地だからだろうか、普段目にしない社会階
層もここでは普段着だ。

実際、同じアスンシオンでもセントロやメルカド・クワトロ地区とは対極に位置
する街だ。このVilla Morra、名前の由来はアスンシオン・トラム会社を経営し
ていた、Mr. Franciso Morraの名字から来ている。

このVilla Morra地区、私が滞在しているホテルもその一角らしい、らしいとい
うのはかなり端だからだ。しかし、この界隈は散歩のし甲斐があり、新たな発見
と相まってここがアスンシオンだということを忘れてしまう、何か、自由が丘の
ブティック街を散策しているような気分だ。

商業施設が多く集まるのは、Espana通りとMariscal Lopez通り、St.Martin通り
を囲んだ地区、車だとあっという間だが、歩くとけっこうな散歩となる。

Villa Morra

Villa Morra Shoppingシネマ

Mariscal Lopez Shopping

Villa Morra Suites Hotel

地図

■推定、パラグアイの世界トップレベル

閑話休題的に。

1.パラグアイでは1か所世界遺産(イエズス会伝道所)が登録されているが、
アクセスが悪く、世界の世界遺産の中で最も訪問客が少ない。

2.航空便はがきが日本までUSD4相当とこれまで私の経験で最も高かった。きっ
と世界トップレベルの郵便料金だろう。

3.世界トップレベルの「illyコーヒー豆、250g缶」の値段(30米ドル相当)

ここまでは、名誉なパラグアイの世界トップレベル、以下は、

4.一人あたりの発電量、きっとトップレベルだろう

5.そしてその発電方式が水力発電なので、世界トップレベルの一人当たりの水
力発電、

6.そして、再生可能エネルギー(水力)なので、こちらも国民一人当たりにす
ると世界トップレベルとなる

7.イタイプ水力発電所(ブラジルとの共同事業)とジャスレタ水力発電所(ア
ルゼンチンとの共同事業)があり、その電力の殆んどを輸出しているしているの
で、一人当たりの電力輸出量でも世界トップレベルとなる。

7.日本人移住者が、大豆栽培とその輸出を開拓したパラグアイ。大豆輸出は世
界第4位とトップレベルの大豆輸出国。

頭の中にある情報なのでしっかりと精査するともう少し新たな発見があるかもし
れない。

■これが「シェラトン・アスンシオン」

10年前にブラジルのベレンにあるシェラトンに数泊した。その時はここが世界で
最低レベルのシェラトンホテルと紹介されたが、私的には部屋は広く、基本的な
サービス機能は充実していたので、問題なく宿泊した、他に適当なホテルがなか
ったという事かも知れない。

シェラトンに期待するもの、シェラトンは、メリディアンやウエスティン他の国
際的なホテルブランドを運営しているstarwoodにより運営されている。この会社、
巨大である、世界中に900以上のホテルを所有している。

The Westin Hotelは一時、青木建設が所有していたが、1994年に同ホテルへ売却
されている。メリディアンは2005年エールフランスから買収し、何時の間にかホ
テルブランド会社となってしまった。

宿泊する立場で考えると、こういうホテルには当然ながら快適なサービスを自然
と要求している。特にビジネスとなると質の高いサービスが必要となり、それに
応えること、その期待と現実が一致するような擦り合わせ行われる。

さて、アスンシオンにもシェラトンホテルがある。ここでは最もシェラトンらし
くないシェラトンと酷評され、五つ星を標榜しているがそうではない、とやたら
と評判が良くない。外観は新しそうなのだが。

こういうホテル、ロビー横に気の効いたカフェが通常ある。そういう想定で打合
せをシェラトン・アスンシオンに設定した。先ず玄関を入ると、真新しい建物で
吹き抜けのアトリウム的な空間はかなりのボリューム、入って右側にレセプショ
ン、左側はカフェとなっている、その奥が繋がっているが、テーブルクロスが掛
けてあるテーブルなのでレストランの意味だろう。

セントロにあるクラウンプラザ、これも五つ星らしいがサービスの質はかなり低
いというかのんびりしていた。レセプションには常時人が配置されていないし、
カフェのウエイターもノンビリ調子、箱はまあまあなのだろう。

その印象を引きずったかのようなウエイターの対応、テーブルの上には既に客が
いないのに片づけがされていないコーヒーカップ、案内は当然いない、テーブル
に付いてからもしばらくは、応対なし。こんな調子なのだ。

エスプレッソを注文したが、確かにエスプレッソかもしれないが、薄いシャビー
なエスプレッソには驚いた。クラウンプラザは少なくとも「illy」のコーヒー豆
だったがここはあまり気にしていない。しかし、値段はクラウンプラザを上回る
19,000PYGであった。他のメニューはどうかわからないが、最初に躓くと先へ進
みにくくなる。

バンコクのシェラトン・グランデは私のお気に入りホテルの一つだが、これらと
は全く別のホテルと考えた方がよさそうだ。

■■後記
今日は熱風だった。南回帰線直下、夏本場か。
暑さにはめっきり弱くなったし、太陽の眩しさもかなり強く感じる。
お天道様と向き合えなくなってしまった。

対ユーロで円高が進んだ。対ドルでも70円台後半で推移し続ける円、
今後、どういう展開となるのか、激しいな。
欧米は日本の産業を破滅させる気だろうか。

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メールマガジン「世界の街角からMM」第130 20111214
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